説明がメチャメチャうまくなる2ステップ!相手が聞きたいことを予測してテンプレートにあてはめる
今回のテーマは説明力です。
「相手が聞きたいことを、相手が聞きたい順番で話す」
をお届けします。
これは、相手にとってすごくありがたいことですね。
逆に、自分が話したいことを、話したい順番で話してしまうと、相手になかなか伝わらなかったります。
今回は、相手が聞きたいことを、聞きたい順番で話す2つのステップをお伝えいたします!
相手に喜ばれる説明とは?
〇スタッフ:相手が聞きたい内容を、聞きたい順番で話すには、どうすればいいでしょうか?
◯桐生:これは説明において、ウルトラキーワードですね。ちなみに、自分が話したいことを、話したい順番で話してしまうときって、どんなときでしょうか?
◯スタッフ:例えば、先輩から、「今月の営業成績、好調じゃん。何かあったの?」って聞かれて、「実はですね、山田商事さんから大型案件の話がありまして、その話がすごくいい案件で、このプロジェクトが3〜6ヶ月続きそうで、そこから紹介も発生して…」みたいなケースです。
◯桐生:なるほど。先輩から、「なんでこんなに数字がいいの?」って聞かれた場合、まず「大口案件が取れたからです」と言うのが相手が聞きたいことですよね。ただ、色々喋りたいときってありますよね。
「部長、なんでこんなに出世したんですか?」と聞いたら、「私の若い頃はねぇ~」みたいな話が始まりだすと、長くなりそうですよね。
今回は、相手が聞きたいことを、聞きたい順番で話す2つのステップをご紹介いたします。
ステップ①:予測する
ステップ②:テンプレートにあてはめる
ステップ①:予測
まず、相手がどんなことを聞きたいか?予測する必要がありますよね。
心理学の療法で、「エンプティ・チェア」というのがあります。「エンプティ・チェア(empty chair)」は、空の椅子。まさに相手が目の前に座っていると思って、相手が聞きたいことを想像することです。
例えば、上司に報告するとしましょう。
上司が目の前にいなくてもいいんです。上司が「エンプティ・チェア」にいるとして、報告してみる。そうすると、「どうかなぁ…。これで伝わるかな…。まずは結果から聞きたよな」みたいにシミュレーションをしていきます。
報告やプレゼンをするとき、目の前に当事者がいると思って話しかけたり、対話してみたりすることって、あまりやらないですよね。
でも、3分でも、5分でもいいんです。少し時間をとって、相手が聞きたいことを予測してみることです。
ただ、予測しただけでは、うまく話せるとは限らないですよね。だから、予測をした上で、2つ目のステップです。
ステップ②:テンプレート
相手が聞きたいこと、聞きたい順番は、だいたいパターンが決まっていたりします。
《報告するとき》
例えば報告なら、結果→解釈→行動という順番です。
「今日の午前中の商談、どうだった?」と聞かれたとします。
結果:今日は契約いただけませんでした。
解釈:ただ、感触は悪くなさそうです。
行動:なので来週、もう1度訪問する予定です。
これが、「いやぁ〜感触はわるくなさそうなんですけど…」という解釈からはじまると、上司から「で、契約はいただけたの?」と突っ込まれそうです。
《決裁をもらう》
決裁をもらうときは、内容→効果→費用が有効です。
内容:キャンペーンを企画しています。
効果:これくらいのインパクトがあります。
費用:予算は10万です。いかがでしょうか。
《会議で提案するとき》
王道なのは、ゴール→ポイント→ステップです。
ゴール:〇〇を実施したいです。
ポイント:実施するためのポイントが3つあります。
ステップ:具体的には〇〇です。
みたいな流れです。
ピラミッドストラクチャーで伝えるなら、結論→根拠→事例の順番もわかりやすいです。
相手が聞きたいことを聞きたい順番で話すコツ
①予測する
②テンプレートにあてはめる
2つのステップをご紹介しました。
ここまでちゃんと準備して説明してくれている人を見て、受け手はありがたいと思うわけです。
料理が出てきたときに、見た目は今ひとつでも、「凄く時間をかけてつくってくれた」と、わかるときがあります。説明でも同じことが言えます。
自分のことを考えて説明してくれる、その意欲はものすごく伝わります。
予測するして、テンプレートにあてはめる。
是非チャレンジしていただき、スムーズな会話を実現していただきたいと思います。動画でも学びを深めることができます!
「【コミュケーション力アップ、伝わる話し方、あがり症改善セミナー】はコチラ
【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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