仕事がデキる人は職場でこんな雑談をしている【雑談力】
Q:「雑談に関する関連動画が440万本上がっており、かなり多くの方が雑談力をつけたいと思っているのではないかと思います。仕事のできる人が、職場でしている雑談とは?というテーマでお話いただいてもよろしいでしょうか」
ご質問ありがとうございます!雑談に関する関連動画、ものすごい数が上がっていますね。『雑談の一流、二流、三流』を書いている身としては、お答えしがいのあるテーマです。
今回のテーマは、仕事のできる人が職場でしている雑談ですね。
雑談とは、キャンプファイアー
雑談の基本的な考え方からお伝えいたします。
雑談とは、キャンプファイアーです。
「え?」って感じですよね笑。
会話にって、その場に火がともり、温かくなり、皆が寄ってくる。それが雑談です。
雑談は、複数人で行うこともあれば、二人きりの場合もありますが、どちらものケースも、何だかその場がジメジメして、暗くなる会話って嫌ですよね。
やはり、その場が盛り上がり、たった4〜5分の会話でも、温かい空気に包み込まれる。それが雑談であり、キャンプファイアーという意味です。
雑談って、雑な話だから、雑話と書いてもいいと思うんです。でも、なぜ雑「談」と書くのか。これは、雑な話に火を灯して温かい場をつくっていく。だから言うに炎で『談』という字を使っているのではないかと思います。
では、どうやって会話に火を灯していくか。今回は、ポイントを3つお伝えいたします。
①会話の火は先に灯すこと
その場を温めようと思ったら、着火しなければいけません。
着火するには、先に相手に気づくこと、先にアイコンタクトをすること、先に声をかけること。これが会話をはじめる着火装置になります。
「あ、〇〇さん、どうも」「こんにちは、今日も暑いですね」
先に声をかける。
人間は、挨拶するよりもされるほうがうれしいのです。だからこそ、してさしあげるのです。
できる経営者ほど、「よっ!元気?」と、先に声をかけます。
素敵な先輩ほど、会議室にダルそうに入りません。「よろしく!」と先に声をかけます。すると「あ!〇〇さんだ!」と、なんだかその場が温かくなります。
これが先に火を灯すことですね。
②会話の整合性は問わないこと
雑談の目的は、場が温まることですから、話の筋はメチャクチャでもいいわけです。
例えば、「君、今の政治についてどう思うかね?」と聞かれて、「いやぁ、最近ニュース見ていなくて…」と答えました。
「なんでニュースを見ていないんだ!ニュースくらいみていないとダメだろう」と始まったら。。。嫌ですよね。会話の火が確実に弱まります。
「今日は温かいですね」と言われて、「そうですか?肌寒いですけどね」なんて話の腰を折る必要もありません。「そうですね」とか「いい季節になってきましたね」と言えばよいのです。
週末の話から、仕事の話になり、そこから「今度旅行に行く?」というように、話があっちこっちにいっても雑談としてはいいわけです。
話の腰を折らない、遮らない、被せない。
色々な話をして、心地いい空間をつくっていく。これが会話の整合性を問わないということです。
③会話のネタはその場でつくること
雑談でゴリゴリの鉄板ネタを披露されても、ちょっと困りますよね。。
「昨日電車に乗るときに、改札でパスモをタッチしたら、チャージ不足で、改札がピコンピコン鳴っていて、『あ、やばいな』と思って後ろを振り返ったら、人がどんどんやってきて、そのまま改札をくぐってしまいまして」なんてドヤ顔で言われても…考えてきたのでは?と思ってしまいますよね。
「雑談では、季節の話をする!」と決めていて、毎回会うたびに、「今日は暑いですね」「今日は暑いですね」「今日は暑いですね」と、同じことばっかり言うと、「この人いつも『暑いですね』だ」と思われてしまいます。
雑談はその場の空気が大事ですから、会話のネタはその場でつくりだすことがベストです。
では、どうやって会話のネタをつくりだすか?
『雑談の一流、二流、三流』にも書きましたが、人間が否が応でも興味のあることをネタにすればいいんです。
それは、毎日することです。
例えば、
・食べること:毎日何かしら食べます。
・働くこと:休みの日もありますが、基本毎日働きます。
・休息すること:寝たり、休んだりします。
・動くこと:通勤で歩いたり、人間は何かしら動きます。
・お金を使うこと:基本的にお金も毎日使いますよ。
毎日することは、相手も自分も興味があることなので、話のテーマにしやすいのです。
例えば、食べることなら、
「お昼はどこで食べていらっしゃっるんですか?」「◯◯さんって、帰り遅いですよね。夕飯はどうされているんですか?」
すると「最近、お昼食べていないんだよね」とか「夜はいつも外食」みたいな話になってきます。
「外食ってどこで食べてるんですか?」「僕も外食ばかりなんで。オススメのところありますか?」など、会話を広げることができます。
働くことなら、
「◯◯さん、ところで何連勤ですか?」→「いやぁ、7連勤だよ」、「最近朝早いんですか?」→「結構早いんだよね~」と、何かしら会話がはじまります。
休息することなら、
「◯◯さんって、どうやってストレス解消されているんですか?」→「僕はもっぱらお酒ですよ」→「ウイスキーとか似合いそうですよね」→「いやいや、エンドレスビール」みたいに会話が続きます。
その他、動くことなら、「最近、運動されていますか?」とか。お金を使うことなら「どんな趣味をお持ちですか?」「自己啓発って、どんなことをされていますか?」などなど。毎日することは、誰にでも興味があることなので、その場で会話の火が灯りやすいです。
その他、『雑談の一流、二流、三流』にも「◯◯といえば連想法」や、前の話から展開させる「踏襲話法」など、いろいろなメソッドを書きましたが、肝心なことは、その場で温めるということです。
今回のまとめ
①会話の火を先に灯すこと=着火する
②会話の整合性は問わないこと=火を弱めない
③会話のネタはその場で生み出すこと=火を消さない
良好な人間関係は、コミュニケーションからしか生まれません。そのきっかけをつくるのが、いつでも、どこでも、誰とでもやれる雑談です。是非、いろいろチャレンジしてみてください。詳細は動画でも解説しております。
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎説明の一流、二流、三流(明日香出版)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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