自信がないことでも堂々と話せる「話し方3つのポイント」
Q.:「とても緊張しやすいタイプで、人前で自信を持って話すのが苦手です。人前でも堂々と話せるようになりたいです。よろしくお願いいたします」
いざ人前で話すとなると、緊張しますよね。
人前に立った瞬間、ドキッとしたり...
視線が集まってドキドキが高まったり...
そんなとき、いきなり自信をもって、堂々と話すのは、なかなかハードルが高そうですよね。
でも、聞き手からの見え方を変えるのは、意外とカンタンなんです。
自信がなくても、自信がありそうな堂々とした態度で話す。
今回はその具体的なコツをお届けしたいと思います。
人前で堂々と見える「見た目編」
そもそも「堂々」とは?
辞書で調べると、「どっしりしていて立派な様」「びくびくしておらず威厳を感じる様子」と出てきます。
逆に、堂々としていないのは、どっしりとしておらず、びくびくしている、つまり不安定な状態です。
建物だって、基礎が不安定だと心配になりますよね。
人前で堂々と見えるには、安定感が絶対に必要です。
それをつくりだす3つのポイントをお伝えいたします。
①立ち位置
②目線
③ローハンド
詳しく解説いたします。
①立ち位置
まず、どっしりと構える必要があります。
どっしり構えるには、まるでバッターボックスに立ったときに、足場をならすかのごとく、一番安定する位置を確認する必要があります。
でも、人前に立ったときに、足場をならし、一番安定する位置を確認している人を見たことがありますか?恐らくないですよね。
だからこそ、人前で話す前に、一番安定する立ち位置を確認しておく必要があるのです。
どうやって確認するか。詳細は動画にてご確認いただくとして、
試しに足を狭めた状態で立ってみてください。かなりグラつくと思います。肩幅ぐらいに足を広げてみます。だいぶ安定してきます。
もうひとつ。かかとに重心をかけてみてください。これもだいぶグラつきます。少しつま先に重心をかけてみましょう。だいぶ安定すると思います。
個人差はありますが、おのおの安定する立ち位置のポジションがあります。まず話す前に安定する立ち位置を確認すること。
これをやらないと、人前に立ち、「うわぁ!見られてる...」となった瞬間、急にぐらつきます。そうすると堂々と見えません。
まず基礎。それが安定する立ち位置です。
②目線
2つ目は目線です。
人前で話すとき、ずっと下を向いてしゃべっていたら、自信がなさそうに見えますよね。
一番堂々と見えるのは、広く、聞き手を見渡すことです。
ただ、聞き手を見ると緊張するという方もいらっしゃると思います。
そんなときは、自動ワイパーです。
最初は見なくていいです。自動操縦だと思って、ワイパーのように首だけ左右に振りましょう。
左右に振りながらしゃべっているだけで、大きく話しているように見えます。
慣れるまでは、首を振るときの合図があるといいと思うので、句点に向かって首を振ってみましょう。
句点は「〜です。」「〜でした。」など「。」です。
句点に向かって、首を右に振る。そして次の句点に向かって、首を左に振る。そしてまた右に、そして左に。
「今日お伝えしたいことは3つあります(首を右に)。1つ目は、商品の特徴についてです(首を左に)。2つ目は、商品のメリットについてです(首を右に)。3つ目は、商品のデメリットについてです(首を左に)。」
という具合です。
首を振るだけで、ずいぶん印象が変わります。
最初は、ワイパーのように機械的にやってみて、慣れてきたら、お一人ずつしっかり顔を見て話すようにしましょう。
③ローハンド
堂々と見えるには、やはり落ち着いて、ゆっくり話せた方がいいですよね。
でも、緊張すると、焦って早口になりませんか。
そんなとき、いい方法があります。
手です。
体の動きと、話すスピードは連動しています。
ゆっくり歩けば、トークもゆっくりになるし、早歩きの人といっしょに歩くと早口になります。
だから、ロースピードでハンド(手)を動かす。
これがローハンドです。
試しに、手を早く動かしながらしゃべってみてください。話すスピードが速くなります。
逆に、手をゆっくり動かすと、話すスピードもゆっくりなります。
人前で話すとき、棒立ちで話す人はあまりいないですよね。多少手を動かしながら表現していくと思います。
そのとき、手の動きを遅くする。
すると、話すスピードもゆっくりになって、落ち着いて話しているように見えます。
自信がないからと言って・・・
自信がないからといって、自信がなさそうに話す必要はないと思います。
同じ言葉を使っていても、同じような内容を話していても、話しているときの見た目で、印象は大きく変わります。
だからこそ、見た目から入るのも一つの戦略です。
そして、小さな成功体験を積み重ね、少しずつ手応えをつかみ、本当の自信を感じとっていただけたらと思います。
動画もご覧いただくと、より理解が深まるのではないかと思います。お時間のあるときに是非!
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)
【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士
1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。
北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、石川、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、滋賀、京都、奈良、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、岡山、島根、広島、香川、徳島、愛媛、高知、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄
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