モーションの初動について② 準備万端の初動


とっても間が空いてしまいました。
バタバタでした…でもおかげで色んなスキルが手に入りました。身はだいぶ削ってるけどww
待っていてくださった方がいたら、申し訳ありませんでした。

前回の続きです。以前も書かせてもらいましたが、初動は

・びっくりさせる
・準備させる

大きくはこの2パターンに分かれると思っています。

先に準備の方からにさせて頂きますね。

「聞かせたいセリフ」や「見せたい動き」についてはいきなり初めても、観る側の目線や気持ちが追いついておらず、もったいない事になりかねません。

そこで、セリフだったらしっかり息を吸う。
動きだったらいきなり本命のアクションをするのではなく、直前に自然な予備動作を入れる。
そういった「助走」に相当するものを大事にします。

これによって観る側も整いますし、演じる側のパフォーマンスも安定してきます。

さらに期待感を煽ることもできます。

一例ですが、例えばロンダード→バク宙のアクロバットを行うとします。
私や、私の身近にいる人達はほぼ助走なく、ノーステップでも成功させる人たちがゴロゴロいらっしゃいます。
技術的にはすごいことなのですが、突然これを行っても観ている側は「あれ?気がついたら終わってた」ということになってしまいます。
一方、ただのロンダードバク宙でも、しっかりと助走するとどうでしょう??
高速で人間が移動してると、人は気になって目で追いかけますww
そしてその後にやることがわかっていたとしても、期待感を募らせてくれることが多いです。
お笑い芸人さんのベタな鉄板ネタと一緒ですね。走ってるのを見ながら「来た来た来た〜!!」ってなると思います。
そうやってしっかりと準備をしてから本命の一発を行う事は、特にライブショーなどでも湧いてもらえます。


良いことずくめですねww
王道です。いつもこれだけでアクションやお芝居が出来れば良いんですけどね〜


さて、この「準備」を一番ミニマムにかつ汎用的に考えるのが「立った状態から歩き出す」ことだと思っています。

通常、人が移動を始めるときには、
①何かに気づく
②感情が動く
③意思が決定する
④移動する

これを一瞬で行っているのではないでしょうか??

呼ばれたことに気づく(目線が動く)
誰に呼ばれたをを理解する(敵か味方か?後輩か上司か?親か子供か?)
判断する(急ぐ?焦る?余裕??落ち着く?怖い?)
そして移動する。

この移動の仕方が、例えば怖い上司に呼ばれたのであれば、体制が整う前に焦って移動しようとするので足から動き出そうとします。
大袈裟にイメージすると、足をあげたまま重心が移動するまで待って、ようやく歩き出すということもあるかもしれません。

一方、後輩や子供など余裕を持って接することが出来る相手であれば(緊急事態でなければ)しっかりとまず重心が移動してから、適切なタイミングで足を踏み出す事になると思います。

さらに余裕があると、重心どころかまず頭から移動するようなキャラクター、シチュエーションなども考えられます。
(ファンタジー作品の暴君レベルを演じるときくらいしいか、なかなかここまでやるキャラクターはいませんがww)

まとめると、小物は足元から、大物は上半身から歩き始めます。
モデルさんの世界でも「足は胸から生えてるつもりで」「肩で風を切るように」などの表現をしますね。
かっこよく綺麗に魅せようとすると、人間意識は上半身から始まるものなのでしょうね。

こんな状態で日常生活を送れる人生というのは優雅で羨ましい気もしますが、、、
常に楽しい刺激を追い求める私には、一生縁がなさそうですww

以上、準備万端の初動についてでした。
まだ何のスキルも紹介できてませんね^^;
次回こそ!

(私くらいになれば平行移動もできます…)

(もちろんウソです…)

photo by イルコさん
https://twitter.com/ilkoallexandrof?s=21

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