仁王2 発売おめでとうございます‼️ あと、スタントマンについて!


2021.2.4
仁王2(NIOH2)COMPlETE EDITION発売おめでとうございます!!

リリース当時はまだnoteを初めてなかったのでこのタイミングになりましたww
すっかり死にゲーの代表格…参加させてもらえて光栄です! コーエーだけに!(ドヤッ!)

すでに何百回落命したかわかりませんが、こだわるとすぐドハマりして仕事にならなくなるのでほどほどにしております^^;
面白いんだよ…危険、よくないww

さて我々の世界も割と死にゲーです。
というのもモーションアクターに本腰を入れる前はスタントマンだったので。
だったというか今でも完全に退いてはおりませんが。
キャリア始めた頃は、一度捨てた命を再び拾い上げに行く。って事繰り返してましたね〜

そこで培ったものは自分とって今でも大きな武器です。今日は少しそっちの世界の事を。
(仁王からの無理矢理感ww 作品の内容に関することは書けないので、どうしても体験から来ることを晒すことになってしまう)


そのときの上司がよく言ってました。

「スタントとは、危険な事を安全に行うという矛盾した行為」

なるほど。
全くおっしゃる通りだと思います。

ちなみにこのときの上司(社長ですが)から頂いた知識、経験、実績は計り知れず。
技術、経験値、ノウハウ、考え方、冒険心、胆力、そして伝え方。
自分の人生で出会った中で、今でも最も尊敬し続けるている恩師の1人です。
当時の自分はナマ言って事務所を離れてしまいましたが(自分の力でXMA、トリッキングを広げてみたかったのです)、独立した後も何度も起用して下さったり、色んな話を振ってくださったりと感謝に絶えません。

いかん、長くなるww


さて、スタントの世界で花形といえばリアクションと言われています。
ここでいうリアクションとは、やられ方の事です。

前述の名言の通りでなのですが、あれは安全だと言ってるわけではありません。
安全に見えるリアクションは、やはりヌルいのです。見てても何も心揺さぶられません。

本当に意味は、「安全にもできるけど、その鍛えた身体と磨き抜かれた技術で、アナタどこまで攻められんの??」

ってことです。

そうなんですよ〜。可能であれば落ちる高度をもっと高くしたり、もっと勢いつけたり、当たる角度をもっとエグくしたりして。 どれだけ「うわっ!!」と思わせられるか??

常に自分のギリギリを探りながら、怪我もしながら、限界値をちょっとづつ上げていく。
主役の価値を上げたり、作品を良くするため自分は痛い思いをしながらも、自己犠牲の精神でぶつかっていく戦士たちです。

もう大好きです、尊敬です。
その世界からキャリアを初めて本当に良かったと思っています。
自分に子供がいたら絶対に通らせておきたい世界です。

自分もやられ側にまわったときには、主役をカッコ良くするため、今でも全力でリアクション攻めて行きます。主人公のポジションをちょくちょくやらせてもらうようになってからは、なおさらにそこに感謝が生まれ、自分も力になりたいと思えるようになりました。


カッコイイポーズが出来たり、突き蹴りが上手だったり、剣が振れる。
もちろんそれも大事ですがアクションはそんな綺麗事だけの世界ではなかったりします。

他人の安全には最大限に気を配るくせに、そしていざ自分がやるときには「平気だぜ!」と心を振るい立たせて危険に突っ込んでいく。
個人的には、現実の勇者はそちら側に居ると思っております。


明日は久しぶりにスタントマンとして撮影に参加してきます。
今出来る全てを以って、貢献してきたいと思います。
(久しぶりでちょっと緊張してるww)

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