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愛した分だけ

目を閉じると浮かんでくる

今日の悲しかったことや嫌だったこと

自分のした失敗や失態を

そっと指折り数える夜

指を折っていく度に

僕の心も少しづつ折れる音がする

そうして少しづつ悲しくなって

いつしか見上げた天井は

気づけば涙で滲んでいたね

そしてまた私は嫌になる

どうして私はこんなにも弱い人間なのか

どうして私はこんなにもダメなのかと

自分で自分を責め続け

ただでさえ深い夜の闇が私の心をより黒く染める

そんな夜が僕にはあったよ

もしかしたらこれを読むあなたもそうなのかな

もういいんだ

嫌なことを指折り数えなくていいよ

少し自分を許してあげてよ

あなたのその指は嫌なことを数えるために

付けられているわけじゃないよ

愛しいものに触れるために

愛しかったこと嬉しかったこと

喜びを数えるためにあるものだと思うから

もうあなたがあなたを嫌わないで欲しいんだ

日々の理不尽や忙しなさに追われたり

人間関係の悩みだったり

僕たちが生きる世界はなかなかに難しい世界だね

その中で失敗をしない方が無理な話なんだ

だからね許してあげてね

難しいことかもしれないけれど

あなた自身を受け入れてあげて

あなたがしてしまった失態も

その流れている涙さえも

いずれあなたを支える大地になるから

その悲しみも怒りや苦しみも

何も間違ったことじゃない

それら全部を踏みつけてあなたは前に進めばいい

涙が出てしまうのならそれでいいよ

沢山泣いてしまおう

もっと素直であればいい

そして泣いている自分を嫌わないであげて

どれだけ醜くても悲しくても嫌だとしても

それがあなたなのだと受け入れてあげて

自分を愛することは本当に難しいけれど

受け入れることが愛することだと思うから

全部全部あなただから

少しづつ自分を愛してあげて

愛せた分だけ

その時あなたのその愛しい指を折って

数えてあげてね

生きていてくれてありがとう

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