サヨナラ日常さん
あの時僕が気づけなかったこと
失ってみて 今 気づいたんだ
昔行ったカフェや公園の近くを通るたび
君のつけていた香水の香り
笑った時の声や顔
君と分け合って食べたお菓子の味や
緊張しながら初めて繋いだ小さな君の手の温もり
そんなことを思い出すたび
君の存在が僕の五感と日常に
深く染み込んでしまっていることに気づいた
いつから当たり前だと思ったのか
君が隣にいるということ
僕らどこで間違ってなにが正解だったのか
不正解か正解も分からずに
お別れの時間がきちゃったね
どうしよう今でもやっぱり好きだよ
日常に溶け込んだ人を失うのは
こんなに辛くて苦しいんだね
もしやり直せるならなんて
叶いもしないことを願ってみても
そう簡単にはいかないね
だから少し強がってカッコつけてみるよ
君は君で幸せになって
僕は僕で幸せになってみせるから
思ってもないことを
口に出してみながら
君の存在が記憶にちらつくたび
僕はまた ため息をついてしまうんだろう
サヨナラ大好きだった人
ううん今でも好きな人
サヨナラ