映画『破墓／パミョ』

わたしの大好きな韓国の女優さん、キム・ゴウンさんが出演されている映画で、最近日本でも公開されたので、夜勤明けにウキウキしながら観に行ってきた。
でも、決してウキウキする映画ではありません。

サイコパス・ホラー映画。
気軽に観に行くものではなかった。なかなかに怖い。
でも、日本のいるのかいないのか分からないような、薄気味悪い感じのホラーではなく、いることはハッキリ分かる感じのホラーだから、まだ大丈夫だった。
あれは鬼だと呼ばれていたけど、鬼と言うより怨霊に近いものなのだろうか。

内容を簡単に説明すると、ある大富豪の依頼で先祖の墓を掘り起こすことになり、それに伴って起きていく数々の出来事と、その元凶を突き止めていくようなストーリー。（だいぶ省略した。）

冒頭から日本語を喋っていたり、匂わせている様子はあったのだけど、やっぱり日本が関係してたー。
戦国の世、関ヶ原で敗れた武将となると、例のあの人しかいないと思うのだけど。ハッキリと名前は出てこなかったけど、たぶんそうだ。

陰陽師とキツネってことで、ずっと頭の片隅に安倍晴明がいたのだけど、全く無関係でした。

なぜ日本で処刑されたはずのあの人が海を渡って韓国の地に埋められたのか……とか、そういう話は置いておく。だって映画だもん。史実じゃないし。フィクションだし。創作物だし。

ゴウンさんのお芝居ほんとに好き。すごい好き。
綺麗なお姿と、凛とした声がほんとに素敵。
セリフの中でオンニが「トッケビ」を口にした時、一人で喜んだ。まあ、「花嫁」じゃなくて、どちらかと言うとトッケビを祓う側になるんだけど、今回は。

久しぶりに時間を忘れて最後まで集中して観る映画に出会えたな。ずっとドキドキしてた。
怒涛の展開だったし、飽きる間も無く話が進んでいくから、本当にあっという間だった。
一応ホラーものだから、あんまり「観てみて！」とは言いにくいんだけど。時間があったら観てみてほしい。