自称「メンヘラ製造機」の元ホストと半年間遊んだ。
「俺と付き合った人、みんなメンヘラだった。」
メンヘラに好かれ、身近な人間がメンヘラ化してしまうーーと話す、元ホストの飲み友達の話。
(この記事では、不安を覚えたり、他人に依存しがちな傾向やメンタル特徴のことをメンヘラと呼んでいる人たちの言葉や会話を描いています。やや誤解や偏見を生む表現だと思いますが、世俗的な意味に合わせてあたいも文中でメンヘラと使用しています)
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飲み屋でよく会って話をする元ホストの男性がいる。元ホストと言っても見た目はもうただの中年男性だ。最近は一緒にカラオケのある飲み屋で歌ったり飲んだりして、だいたい週一回ほどのペースで遊んでいる。
彼とはもう出会って半年ほどになる。近所のスナックで初めて彼を見たときは、めちゃくちゃ泥酔してパンツに手を突っ込んだまま床で寝ていたので、飲み屋によくいるおバカでヤバい奴だという印象を抱いていた。
だけど後日、互いがシラフの時に話すと実際そんなことはなく、彼のカラッとした快活な性格と、何も考えていないような明るさと朗らかさ、けれど言葉の端端に表れる育ちと外面の良さに《酔い癖が悪いだけで人柄自体は良いんだろうな》という感じの心証を持つようになった。
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