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「一緒に死んでほしい。じゃないと殺します」というメッセージを見守っていたら、いきなり20万円送られてきたわ。



 あたい、もちぎ。

 毎日米焼酎を飲むオトコ。
 最近はイカの塩辛と一緒にチーズを食べながら飲むのがマイブーム。


 そんな飲兵衛でおちゃらけたあたいだけども、ひとつだけ自分に課していることがある。

 それは《いただいたメッセージやリプライ・コメントはひとりでひっそりと、すべて確認する》ということだ。


 ほんとに全部ですわ。絶対に全部に目を通している。良いも悪いも、酸いも甘いも全部受け取っている。

(ちなみに出版社に送っていただいたファンレターだけは担当さんが防犯上の観点から封筒を開封してるけど、内容の確認はあたいだけにさせてもらってるで)


 日々、お酒を飲みながらや、お風呂に入りながら、あるいは電車に乗って通学中など、様々な時間に思い出したかのように送られてきたメッセージを確認して、いろんな人の言葉に励まされたり、元気付けられたり、感心させられたり、勉強させてもらったりしている。


 とりわけDMはすごい。これも有難いことに毎日たくさんの方々からいただく。

 もちろんそれは公開されているコメントやリプライよりも、クローズドで個人的なやりとりなので、見ているのは本人とあたいしかいない。

 だからか人生相談や悩み事、愚痴や恨み辛み、なんらかの報告や反省・自戒、アドバイスを求めてくれたり、ただ自分の思いを書いたり、もはやどーでもいいくらいの日々の呟きなど、本当に赤裸々とした日々の出来事・半生や、心情が吐露されてくる。ぶっちゃけ核心的な個人情報も多い。

 あたいはそれを読んで、何であろうと頭で受け取っている。その人のただの日々の報告でも、日記代わりの一人言でも貰えたら嬉しい。あたいを当てにしてくれているその事実が、なんか嬉しいんや。

 そしてそれらに返事こそ返していないけれど、全部見ていることってことは繰り返し報告させてもらっている。

 内容をざっくり言うと、

(メッセージを送ってくれた方々に)
「まずあたいに話してくれてありがとう。全部見てるから、今後の発信であんたに貢献できたら嬉しい。あと絶対に無視しないよ。あんたのことをあたいは知ってるよ」

 ということを以前、記事でも書かせてもらった。

(↓参考記事。全文無料なのでよかったら)



 まぁそんな風にいろんな立場の方が、さまざまな求め方であたいに送られてくるDM(ダイレクトメッセージ)というものに、なんだかんだで有意義さすら感じているあたいだけど、中には凄惨な内容に心を痛めるものも、なんじゃこりゃと思うものも受け取ることがある。


 たとえば毎日ちんちんの写真を送ってくる者もいた。

 なんやねんこいつと思ったけど、いつしかそのちんちんの持ち主は就職が決まったらしく、緩やかにちんちんは送られてこなくなった。守りたいものができたからだろう。

 でもね思うの、無職でもちんちん送るな。失うものが無い無敵のちんちんを送るんじゃないよ。



 そして、そういう謎な意図のものや、誹謗中傷的なもの以外で「おやおや」と思うメッセージが《殺害予告系》だ。

 これはあたいも反応せざるを得ない。あたいもイベントを行ったり呼ばれたりしているので、会場にいらっしゃったお客様や関係者、他の出演者や会場や企業に迷惑をかけてもならないわけだから早急な対応を取ったり、まぁなんやかんや色々と対処している。



 殺害予告は、いわゆる心の荒んだ人間のSOSだ。

 健康な心身を持つ人なら絶対に行わない。

 だって人は殺しちゃならないし、心が健全ならそれを理解している。それに本当に殺したいなら警戒されないようにこっそりと行うからだ。

 もしもあたいが(今まで一度も他人に殺意を感じたことは無いけれど)その感情を覚えたとしたら、殺したいほど憎む人と仲良くすると思う。

 そこで、もしかすると自分の中の殺意が情にほだされて消えてくれるかもしれないし、それでも消えないほど大きな殺意だったら、本人に面を向って話して謝罪を求められる。さらに言えばこちらの心情を相手から理解してもらって、殺意を解消できるかもしれないし、やっぱり解決できなさそうなら多分そこでようやく殺めることを企図すると思う。


 だから、殺したいほど憎い相手や、嫌いな相手に見えるように、あるいは嫌いな相手を話題に何かしらの環境(たとえば匿名掲示板やSNSなど)で強い言葉を使って加害を迫るものは、その心の中に《自分の中で消化したり無かったことにできないほどのクソデカ感情》と、《本人やまわりに無視して欲しくないほどにその感情と自己が融合している》というやっかいな状態に陥っているのだと思う。


 つまり、自分の人生丸ごと関わってくるほど《嫌い》で、その嫌いが自身の背景や根幹に関わるアイデンティティだからこそ、自分でも無視できないし、人にも相手にも無視してほしくない、という板挟みで苦しむ人なのだ。


 そこまでのクソデカ感情というのは、好きな人間にちょっかいをかけたりする子が持つ狭隘な愛のようなものだ。関わった相手にどこまで嫌なことしたら嫌われるのか確かめるような倒錯した親愛行為でもある。(たとえば恋人にあえて迷惑をかけたり、心配されたくて自傷したり、攻撃したり等)


 それは、親しみや共通点を感じている人間への愛情(あるいは自分を認知してもらう)表現が、《迷惑や脅威を与える》しか無いっていうことでもある。


 そういうことをしてしまう人は生来そういう性癖だったり、生育環境あるいは本人が選び取った思考や思想の蓄積でそうなったのかもしれない。

 または、人に対して好きよりも《嫌い》って感情が優先されていて、他人のことを好きになる土台や精神力が欠けている状態なんだと思う。

 そういう状態だと誰であってもとりあえずまず馬鹿にしたり、好きな人間であっても支配しようとしたり、自分が捨てられたり傷つけられる前に相手を見放すような自己勝手な仕草が多く見られる。たぶん他人から傷つけられることにめちゃくちゃ怯えてる人ゆえなんだと思う。


 こうやって書くのは、決してそのような攻撃的に陥った方々を分かったふりして馬鹿にしたり、あるいは蔑んだり見下したりしているわけではない。

 《そういう危険な奴だ》と安易に断ずるより、思い馳せて考えたいと思ってるから、こうも書いている。

 まぁそれもあたいにできることはただ単に考えることだけだし、どこか無責任で、向き合ってるようで向き合ってるとは言えないかもしれない。そして言い逃れもできないし言い訳もしないが、そんな人たちをネタにしていると言っても過言ではない。

 そういう無責任な、一方的な語りをここでは書く。


 今回の記事では、今までいただいてきた中の殺害予告のうち、「一緒に死んでほしい」「殺しに行きたい」「幸せそうにするな」というメッセージを送ってきたとある一人の子が、

 いつの間にか「精神病が治った。迷惑かけて悪かった。殺害予告は撤回する。あなたは神だ」と言って、

 そして20万円分のAmazonギフト券を送ってきた話をする。(もちろん受け取っていないし、20万円は自己申告なので真偽は不明)



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ここはあなたの宿であり、別荘であり、療養地。 あたいが毎月4本以上の文章を温泉のようにドバドバと湧かせて、かけながす。 内容はさまざまな思…

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