世界が愛おしくなると、作家としてなんにも書けなくなるな
ひょんなこと(SNSでバズること)から始めたエッセイ作家の生業も、もう今年で5年目になってましたわ。早いようでものすごく長かった。
というのも、今まで別段やってきたわけじゃない漫画や文章といった書き物や、慣れない取材・打ち合わせといったアレコレがあまりにも楽しくて、その新鮮さのおかげで時間が溶けるように一瞬だった気もするし、生活面では周りの人間との関係の変化や、作家として活動してからの出会いが大きく、その移り変わりに没頭していると、すごく長くてゆったりした時を過ごした気もしたからだ。
大人の時間感覚ってそれぞれライフステージがあるから一概には言えないけれど、案外誰だって身の回りの変化や環境次第で、年を重ねてからも子どもの時みたいに「ここ数年、長かったけど一瞬だった」って言えちゃうのかもしれないね。
真理とかそんな大それたこと言うつもりはないけど、たぶんこれが普遍的でうっすら共有されている感覚なんだと思う。変化や没頭によっていくらでも人生は嵩ますんやわ。あたいももう中年のおっさんだけど最近ようやく人生ってやつが分かってきたわ。ガハハ。
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