タグと数字で振り返る逆噴射小説大賞
よくきたな。わたしは餅辺です。逆噴射小説大賞……それは400文字という制限下、もっとも続きが読みたくなる小説を書き出すという、真の男の真の男による真の男のためのイベントです。それが終了してから、はや一週間が経とうとしています。そこでイベントを振り返る記事を書くことにしました。
すでに他の参加者さんも振り返りをされているので、この記事では投稿作に対する数字の分析をすることにしました。つまり作品内容ではなく、Viewやスキといった数値的データが主になります。
集計を済ませたわたしが思ったのは、タグの重要性……この一語に尽きました。これは実際のデータを見ていただければ、あなたにもわかっていただけると思います。ただ、全作品を並べると24個もあり、読むのが大変です。
なので今回は、View数 / スキ数 / Viewスキ比(支持率)のそれぞれ上位3件、重複した場合は繰り上げ3件を並べ、そのタグを掲載することにしました。ただし、『逆噴射プラクティス』タグは全作品にあるので省略しています。
そこから、あなたが何か掴み取ったり役に立ったら幸いです。では、ご覧ください。
View数上位3件
◆1位 / 366View◆未来世界の仇討ちショー 6スキ / 1.6%
『舞台裏(のちにチャンバラに変更)』
◆2位 / 341View◆パパラッチ・ヴァーサス・ロボ総理 31スキ / 9.7%
『ロボ総理』
◆3位 / 274View◆討ち入りパレード・ザ・リアル 28スキ / 10.2%
『討ち入りパレード』
所見
2位や3位と比べ、1位の『未来世界の仇討ちショー』は支持率の低さが目につきます。これはおそらく、初期に設定した『舞台裏』タグの影響だと考えられます。
というのも、『舞台裏』タグはノンフィクション記事が集まるタグだったのです。つまり、この作品のような小説はそもそもカテゴリーエラー(ジャンル違い)だった、ということでしょう。
タグの海には、そのタグに興味を持っている海の男たちが巡洋しています。サクサクつけて行く前に、その記事が海の男たちが求めるものか……シーライフ事前リサーチが肝要なのです。
なお、2位、3位のタグはそれぞれ当該作品しか存在しませんでした。おかしいなあ。Viewやスキの数は、単純に作品への評価、フックやタイトルの強さ、そして何より真の男たちによるピックアップが作用したものと思われます。いつもありがとうございます。
スキ数上位三件
◆既出1位 / 31スキ◆パパラッチ・ヴァーサス・ロボ総理 341View / 9.7%
◆既出2位 / 28スキ◆討ち入りパレード・ザ・リアル 274View / 10.2%
◆3位 / 17スキ◆メモリー・ダイバー 193View / 8.8%
『SF』
◆4位 / 16スキ◆電子の器 117View / 13.6%
『復讐代行』
◆5位 / 14スキ◆船を降りよ、とノア氏は言った。 159View / 8.8%
『宇宙』
(同スキ数作品が3点ありましたが、省略)
所見
1位と2位はView数ランキングと重複。なので3位〜5位を繰り上げ掲載しました。全体的にSF要素の強い作品が強いという結果が出ています。これらは『逆噴射プラクティス』タグを巡洋する海の男たちには、同時にMEXICOの荒野を戦う真の男が多かった、というのも関係しているのではと思っています。
『逆噴射プラクティス』の大元はダイハードテイルズさん。あのニンジャスレイヤーの日本語翻訳をされている方々です。つまり同タグにはSF要素の強いニンジャスレイヤーの愛読者が多い(わたしもそうです)……
いわばタグの環境とでもいうべきものが有利に作用したのかもしれません。MEXICOのサルーンでは、ミルクよりCORONAの方が圧倒的に売れる……そういうことでしょう。
支持率上位3件
◆既出1位 / 13.6%◆電子の器 117View / 16スキ 『復讐代行』
◆2位 / 11.2%◆幼なじみが異世界転生して一ヶ月が経ちました。
124View / 14スキ
『異世界転生』
◆3位 / 10.4% ◆開拓星のガーデナー 134View / 14スキ
『ロボ』
◆既出4位 / 10.2%◆討ち入りパレード・ザ・リアル 274View / 28スキ 『討ち入りパレード』
◆5位 / 9.4%◆剣の魔女と魔具の迷宮 95View / 9スキ
『ファンタジー』
所見
いろいろ共通点はあるのですが、全体的に内容をズバッと表したタグが多いと思います。View数自体はいずれも多くはないのですが、このタグで検索した人が興味を持ってくれる内容……それを書けていると思っています。
1位の『復讐代行』は目的、2位の『異世界転生』はシチュエーション、3位の『ロボ』は主役、4位の『討ち入りパレード』は討ち入りパレード、5位の『ファンタジー』は雰囲気……いずれも作品内容とがっちり合致しています。
タグは作品の看板です。看板を見てやってきた読者は、当然それに沿った内容を期待して読み始めます。そして、内容が沿っていなければガッカリして帰ります。いくらView数が増えても、それではあまり意味がありません。
まとめ
わたしは楽しんでもらおうと思って作品を書いています。もちろん、その他の邪念や雑念は山ほどありますが、やはり1番嬉しいのは、スキなどで『楽しかったよ!』と示してもらうことです。
カテゴリエラーのタグや、内容に沿わないタグであっても、つければView数は増えます。ですが『楽しかった』と思ってはもらえません。むしろ『邪魔だな』とか『何これ』とか『帰ってパラッパラッパーしよ……』とか、そういう風に思われる方が多いでしょう。
タグは強力なプロモーションの手段ですが、考えなしに使っても、功を奏すどころか逆効果です。そのタグは誰が見ているのか? この記事はなぜこのタグなのか? そしてこのタグに興味がある人にとって、記事はどう魅力的なのか? ……それらを考えることが、タグという機能を使いこなすための第一歩なのでしょう。
この記事はこれでおしまいです。どのようなタグをつけるかは未定ですが、とりあえず、この記事を完璧に表したタグは付けておこうと思います。
(おしまい)
それは誇りとなり、乾いた大地に穴を穿ち、泉に創作エネルギーとかが湧く……そんな言い伝えがあります。