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水見式で理解する自身の「教員・担任」念能力

半分くらい無料で読めます。お気に召したらご購入ください。
思ったより力を込めて書いたのでお値段つけました。
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何故こんなnoteを書こうと思ったか

理由1 教員にはさまざまな能力が求められるが、その個人的適性のばらつきを体系的に言及しているものが少ない。

これを読んでいる人はおそらくなんらかの教育関係者の場合が多いでしょう。日々お疲れ様です。著者は10年以上この仕事をしております。教員、特に担任をやっていると、その仕事の多さに衝撃を受けますね。

これは単純な「業務量」だけではなく、その種類が多岐にわたることが負担の原因なのではないかと考えています。
ざっと思いつくものでも、「学級経営」「生徒指導」「進路指導」「事務仕事」「生徒・保護者への書類作成」とあり、そのどれもが少しずつ求められている能力が異なります。だからほら、居ますよね?あの先生はあれは出来るけどこれは出来ない、とか・・生徒指導が苦手・・とか担任はちょっと・・とか。これは適性のばらつきがあるからです。
さらにいえば、例えば「学級経営」でも細分化されるのです。

学級経営に必要な力---SHRで引き付ける話力、学級文化醸成、ぶち切れライン明確化、電話の上手さ、保護者との関係作り、信頼による強制 等々です。

新卒の方や、まだ経験がそこまで多くない方や、「なぜか自分が担任やると炎上するんだよな~~」(あ、昔の私です)という方はピンと来ないと思いますが、いっぱいあって難しいです。この中であえて言うならぶち切れライン明確化が一番大切かと思います。話力・文化・信頼に繋がるからです。
この部分の話も今後noteで書いていこうと思います。
また、ある程度経験がある先生は、私の「ぶち切れライン明確化が最も大切だ」という発言で、信用していただけたんじゃないかなと思います。

ところで、教員の仕事には各々適性による得意不得意があるとして、それはどのように判定し、またどのように対応していけばいいのだろう?
これに正しく言及できているものが見当たらないため、よしじゃあ書きましょうとなりました。

理由2 新卒や経験が浅い教員が参考にできるnoteが少ないように思える

私がある程度担任として成立するようになったのは、これらの能力の違いを認識し、言語化し、さらに自身の適性を考えて行動するようになってからです。自分が若いころにこういうのあったらよかったなあと思ったので、新年に新しいことをしたいのもあり、世に生み出そうと思います。

私は巷にあふれる「教員キラキラnote」が嫌いなんです。
簡単な話で、現実はキラキラしていないから。お前それ本当に働いてるのか?って思ってしまうから。だから、このnoteはキラキラしていません。

でも、一生懸命書きました。読んでくれてありがとうございます。


水見式と念能力について

HUNTER×HUNTER 冨樫 義博

上記が大人気漫画HUNTER×HUNTERで提示された念能力とその系統である。
詳しくは漫画を読んでいただくこととして、ここで理解しておきたいのは、
個々人にはある種の適性・傾向があり、それは6系統にわけられるということ。そして、適性にあっていない念能力を使うことも可能だが、あまり強い能力にはならず、負荷も大きいということ。

すなわち、自身の傾向にあった念能力を選び、鍛えていかなければならない、ということ。
自身に合った系統を探す手法はいくつかあるが、そのうちの1つが「水見式」と呼ばれる手法である。本noteは教員念能力の水見式である

なお、純粋な1系統だけになることは珍しく、系統混合型になることも多い。ただし、混合型は上図で近い位置にないとうまくいかない。

冨樫先生が提示した、この6系統、非常によくできていなあと思う。
現実世界でも個々人の適性を、この系統に当てはめてみると理解が進むと思われる。したがって教員の念能力もこの6系統で分類していくが、現実世界では系統混合型が多い。

教員念能力その1 「強化系」

水見式 強化系 

では本noteのメインコンテンツに入っていく。
まずは強化系である。主人公感のある系統である。
この系統は、少し前の世代の教員に多く、近年の若い人でこの系統を持っている人は少ないように思われる。
ただし、注意点としては、若い人は自身がこの系統だと誤解しやすい

強化系の本質は、持っているものを強くする、である。
すなわち、強化する「何か」がないといけない。
それが歌であれば歌手となり(ただし、世の中に出るためには放出系の系統が必要)、見た目の美しさや話術を強化するならばホストやラウンジ嬢などになる(ただし、売れるためには変化系と操作系の系統が必要。どの系統が強いかで営業スタイルが変わる)。お笑い芸人とかも強化系と放出系かな。

さて、水見式である。あなたが強化系として向いているための要素は2つ。
1,確固とした教育観がある
2,教科指導力がある

である。解説していく。

教員にとって「強化すべき持っているもの」は「電話の上手さ」とかではない。そういったものは確固とした教育観に沿って必要であれば身に着けていくものである。
したがって、確固とした教育観がありますか?がまず最初の問いになる。
あるのであれば、それを押し進めていけば良い。・・というかこのタイプは外野が何を言おうと押し進めるので自然と強化系になっていく。

もうひとつは教科指導力である。
これを押し進めていくのも適性としてはある。
ただし、若い人はここで勘違いをしやすいので注意が必要である。
大学を出たばかりの教員が自信を持って挑めるのは教科指導だけなのだ。
それは積極的選択ではなくて消極的選択の場合が多い。
(生徒指導が苦手だから自分は教科で・・・のように)
判断のポイントは、入試問題(過去問)を個人的にちゃんと解いているかである。
入試問題をちゃんと解こうという気になっていないのであれば、やりたいのは教科指導じゃないかもしれません。
あ、授業アンケートは若ければそれだけで良い結果出ます。

この系統の進め方と注意事項

この純系統では、基本的には思っているほど上手くはいきません。
強化系はあくまでも「教員の能力強化」になるので、それが生徒や保護者に届くかどうかは別問題になるからです。
むしろ相手からは「こだわりが強すぎる」ように思われ、敬遠される恐れさえあります。

ただ、それではつらすぎるので、この系統の人は左隣の放出系、もしくは右隣の変化系を混合するといいと思います。
アピールが嫌だな・・と思う人は変化系に、自分を偽りたくない!というひとは放出系に進むといいです。(詳しくはこのあとの各系統にて)
もともと強化系と近いふたつなので、左右どちらかは「まあいいかな」になると思います。

もし放出系に進むのであれば、自身の思いや信念を、ことあるごとに表出する機会を持つことです。それは学級通信でもいいし、保護者会でもいい。あなたの言葉には力があるはずです。

もし変化系に進むのであれば、あなたは自分をある程度偽る必要があります。しかし、それは崇高な目的を達成するための手段なのだ、と思うことでうまくいくでしょう。

なお、この系統は生徒指導部で活きることが多いです。


教員念能力その2 「具現化系」

水見式 具現化系

具現化系の本質は、さわれるようにする、である。
広い意味での「さわれる」なので、それは曖昧だった自分の考えを言語化することができる、と言ったものも含まれる。

さて、水見式である。あなたが具現化系として向いているための要素は

相談に乗ることは苦ではないが、解決しないまま話だけ聞くのは苦である
・話を聞くときに質問をするのが得意である

となる。要するに、相手の悩み、考え、欲望を言語化するのが得意であり、好きなのである。
ちなみにここに操作系の要素が入る場合、解決するかどうかはどちらでもよくなる。

具現化系の教員は、教育相談の現場で重宝される。養護教諭がこの系統だと非常に頼もしい(が、養護教諭がこの純系統であることはほとんどない。生徒の相談は解決しないことが多いからである。養護教諭には強化系が多い)。
また、担任としても適性が高い。
解決しなくても話だけ聞いてあげれば・・という風潮もあるが、教室で実際に起こる人間関係のトラブルやいじめ事案など、実際はすぐにでも解決が求められる。

また、人間として未熟な生徒は言語化が苦手であり、そもそも自身の気持ちや考えを自分自身で理解していないことも多い。
ここに具現化系の教員が入ると、一気に生徒の成長につながることがある。

この系統の進め方と注意事項

前述したとおり、このタイプは教員適性が高い。
ただし、ほぼ逆に位置する強化系の教員とはぶつかる可能性があり、
強化系から見ると「生徒の話ばかり聞いて、自分は教師としてどうしたいのかわからない!なにもないのかお前には!」となる。

なにもないのか、と言われたら、まあないのだが、生徒の話を言語化して、生徒自らが納得し進んでいくのは十分に立派な教育活動である。
強化系との余計なトラブルを避けるためにも、隣の系統である変化系を多少使用し、ある程度なんらかの教育観があるようなフリをするのをオススメする。実をいうと、強い教育観があると生徒の話を具現化するのが難しくなる(自分の理想に引っ張られるため)。強化系と具現化系は結構相性がわるい。

教員念能力その3 「変化系」

水見式 変化系

変化系の本質は、本来とは違うものに見せる、である。
この系統は教員よりも予備校講師に多い。変化系の純系統は少なく、変化系と強化系、もしくは変化系と放出系になりやすい。

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