ヴィーナシアンの花嫁 一章 感想
twitterで告知した「RTした人の小説を読む」タグで募集をかけてみたところたくさんの方々がRTしてくださいました。
今回感想を書くのはdeep childさん作の『ヴィーナシアンの花嫁』一章です。(https://kakuyomu.jp/works/1177354054892348682)
長大な物語の為、分割して感想を書いていきます。またあくまで全て読んだ上ではなく一章単体への感想ですのでご容赦ください。
全て読み終えた時には総評もまた個別で書く予定です。
AIエンジニアの誠がヒョンなことから奇跡を行使するクリスと出会ったことで世界を救うためにAIを開発する物語。
「奇跡」というファンタジー的な要素がありながらも作品の根底に科学理論があるのは興味深く、その分野に自分が詳しかったらより楽しめただろうと思える作品でした。
この「奇跡」や世界の在り方がどのように作品内で再定義されていくのか興味を惹かれます。
しかし、惜しいところが散見されます。
1話あたりの文字数が少なく、かつ1話1話で物語の進行がかなり速いので唐突感が否めず登場人物に対する感情移入や物語への没入感を妨げてしまっている印象を受けました。
また、企業としてすら成立していない集団に100億も出資を依頼するなど展開に無理があると感じる箇所が見受けられます。
作品の科学理論には興味を惹かれるだけに、設定以外の箇所で違和感を感じさせないような作りになっていればより作品に入り込めると感じました。