はしもつ

ポエミーの備忘録

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それでも世界に何かを求めようとして

僕たちが信じてるものなんて所詮ウソっぱち。 愛だの運命だの奇跡だの、うるさい。ぜんぶぜんぶ、ウソ。ただの客観的事実に、本人が過剰に意味付けしてるだけ。主人公でありたいのだろう。ドラマチックに生きたいのだろう。アホくさい。僕はそれらを嘲笑う。 どうしようもなかった。生活は朽ち果て、堕ちるところまで堕ちた。自分の力で這い上がろうとはしなかった。心底、死にたかった。 エッセイを読みたいと思った。本屋でエッセイを買った。実態なく、なんの効力も持たないエッセイをどうして手に取ったの

    • この街で

      近所の、お気に入りの喫茶店にも、物価高の影響か。バスクチーズケーキがこんなにもコンパクトになっていらっしゃる。真上から覗いてみると、そのバスクチーズケーキは申し訳なさそうに、いかにも恐縮しながら、白い正方形のお皿の中心に佇んでいる。 谷中の本屋で『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』を買った。遂に買った。ほんとの目星はなんだっただろう。『ワンルームワンダーランド』か。それとも、『天才たちの日課』か。けどほんとは、『盛岡を想う』とか、"くどうれいん"の本とかが欲しかったかも

      • 多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その⑦

        ファスティング3日目。歯磨き粉って美味しい。 どうも、盛大にサボっておりました。でも、特に誰の目を浴びるでもなくなので、「待ち望んでいました!」「歓喜!」と湧き上がるわけでもないので、淡々と書いていきます、書きてゆきます。 先週の金曜を最後に、書いていなかったらしい。土曜は仙台で飲み会をしていたし、日曜は東京に帰ってくるのが遅かったから。ついでに月曜・火曜と書かなくなっていたのか。しかしながら、水曜で復活させてくるあたりは流石です。『流石(さすが)』って、どうして流れる石

        • 多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その⑥

          いいベンチがあったので、腰かけて、落ちかけの強い日差しを浴びながら書く。目の前には、君とだったらどこまでもゆける相棒の自転車と、これは隅田川。左手には首都高とスカイツリーを望む。橋本直弥24歳男性、好きなものはメリークリスマスの商店街、将来の夢は平穏な昼下がり、憧れは仲良し老夫婦。と、そんな具合で人生をやっております。しっかし、さっき出会った商店街は抜群にドンピシャだったな。ものすごく自分好みの商店街でした。『Merry Christmas』の安っぽい看板が両端の電柱から商店

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        それでも世界に何かを求めようとして

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その⑤

          一週間かけて『花束みたいな恋をした』を観終わった。以上。 明日、"冬の"労働としての対価が入ってくる。死守しなければならない。以上。 これも面白くなくなってきたから、もうやめよう。今年を振り返るために、だとかなんとか言ってたのに、全然だったや!

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その⑤

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その④

          仕事の昼休みには、300円の親子丼を食べ、その後は古着屋をおちょくって、ローソンのイートインにてホットコーヒーを飲む。優雅、ではない。まるでない。そもそもコンビニのイートインスペースが得意ではない。Podcastにてロバート秋山のラジオを聴く。初めて聴く。くだらないの最上級。くだらないを本気でやっている。『ほんとにくだらない!すごい!くだらない!』と叫んでしまいたい、ローソンのイートインにて。 金を使わない遊びがしたい。金の絡まない遊びをしたい。ウィンドウショッピングとかで

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その④

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その③

          継続は力なり。継続できない自分は力なし。そんなもんだで阿呆と畜生が入り乱れては、人を羨み下から眺めることしかできなくなった自分。駄目野郎。

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その③

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その②

          昨日書いたnoteのタイトルをコピーして、そのまま貼り付けてやりました。始まりました『多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その②』。今回は仕事の移動中の電車で、「電車に揺られながら」書いています。只今、秋葉原。ここのミライザカ行ったな〜、なんてことを思い出しながら。 書くタイミングなんてのはどうだっていいのだ。大抵、こういうのは夜に書くものでしょう。一日を振り返ったりなどをして。けれど、そんなことやっていたらずっとずっと書けないままだから、何せ今日の夜はコインランドリーに

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その②

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その①

          「こんにちは」と「こんばんは」の狭間の時間帯、17時31分。いや、もうすっかり冬だから、通りすがりの人に挨拶をするとすれば、「こんばんは」が相応しいのだろうな。あいにく、ここは東京の街だから、知らない人には声をかけてはいけないんだ。だから今日も俯いて歩く。白スニーカーの汚れが目に留まる。 はぁ、なんだか緊張して書いている。ここは池袋の古びたビルの9階。コーヒーショップじゃないや、コーヒーラウンジ。食べたことのないケーキをちびちび口に運んで、「もたれた〜」と一息つきながら、今

          多分、数日で途切れる日記とかメモとか、その①

          なんとなく

          とりあいず、何かを書こう。そうだ、パソコンに向かって何かを書いてみたい。スマホのフリック入力で小さな画面にポチポチする気分ではなかったんだ。けどね、波に乗っている時は、忘れたくないから、速度を落としたくないから、スピード勝負のフリック入力。今回は特に書きたい対象があるわけでもないから、こうして、タイプミスが多い独自のブラインドタッチで、「スラスラ」ではなく、「つらつら」そして「だらだら」書いている。書きたい対象は、おそらく、noteの下書きに埋もれてる。例えば、服について。自

          なんとなく

          とりとめなく

          酒を飲んでいる。一人で酒を飲んでいる。金曜の夜とか、土曜の夜とか、酒が飲みたくなる。でも、それは、おそらくは、時間を持て余しているからなんだと。つまりは、暇なんだと。そんな今日は、17:20に退勤してしまったので、やることなく、酒を飲んでいる。 頭に浮かんできた、あれやこれや、を、とりとめなく、書き綴っていこうと思う。誰の日の目を浴びなくとも、誰の目に付かなくとも、少なくとも、自分の目には付くはずだろうから、こんな雑文も、何かの記録になることを信じて、恥ずかしげもなく。

          とりとめなく

          『ハムトー』の人間

          いつもの喫茶店がある。僕にはいつもの喫茶店がある。「なんだ、お前がいつもの喫茶店を語るな、コーヒーの違いもわからないくせに」との声が耳に届きそうだが、僕にはいつもの喫茶店がある。とは言うもの、通算の来店数は10程度。東京は北区。自宅から徒歩2分。ここで言い訳を。東京にアパートを構えたのは、かれこれ一昨年の4月。そこから2ヶ月で札幌に飛ばされ、去年の1月に本州帰還と思えば小田原でのホテル暮らし。週末は東京に戻るものの、2週に1回の頻度で実家への帰省に励んでいるため機会に恵まれず

          『ハムトー』の人間

          お洒落を装って家系ラーメンを食らう

          どれだけ身なりを整えても、格好を装っても、拭いきれない塊があって、身なりを整えれば整えるほど、格好を装えば装うほど、醜い塊が沸々と湧き起こり、小さな斑点ほどの塊も全身へ転移し、やがてはその卑しい雰囲気といおうか、穢らわしい空気感といえばよいか、そんなものを纏ってしまう。他の人からすれば何ひとつ分からず、気配すらなく、だからこそ余計に自分の内面では膨れ上がり、手に追えないばかりか直視すらできず、ただ呆然と、そして愕然と、気分が底をつくのを待つのみ。 久しぶりに服に興味を持った

          お洒落を装って家系ラーメンを食らう

          遠くの夏

          8月の書き出し。 これは、私の、2022の、夏の、日記。8月の1日から、8月の31日にかけて、の、思ったこと、書き留めたもの、吐き出したもの、分かったこと、分からなかったこと、混沌としたもの、愛したことやもの、恥ずかしいものやこと、忘れたくない記憶、それら全てをここに認めて、8月1日から8月31日までの、自分が感じたことを書き残し、そして、それら全てをシャッフルして、1日や15日や28日や31日などの意味が含まれた日付を、某日へと置き換え、一つの意味すらもないただの記録へと

          寂しげな夜に

          どうしてこんなにも寂しくなってしまったのだろう。夏の夜の姿が、もっとも寂しい。寂しさの正体はどこにある。誰が、何が、悪いのか。寂しさの根源を、断ち切りたい。 子供の頃から時が経てば経つほど、もうあの頃には戻れないと知り、戻りたいと望んだとて戻れるわけもなく、行き場を失った願望が闇へと葬り去られる。かろうじて生き残った少しの願望が、まるで癌のように、ひとつ、またひとつと転移し、やがて身体中が寂しさに征服されてしまう。寂しさには勝てやしない。負けるしかない。僕は、負け続けること

          寂しげな夜に

          夏の金木犀

          昼食を終え、彷徨いこんだ住宅街から仕事場へと戻る時、自宅の庭でティーバッティングをしている少年を見かけた。いや、正確には、見てはいない。なのだが、聞こえてきた。金属バットにボールが当たる音。甲高い破裂音。みなさんも一度は聞いたことのある音。5メートル歩けば「カキーン」、さらに5メートル歩けば「カキーン」と、僕の5メートルと彼のスイングが連動する。その音は狭い住宅街に吸い込まれていく。緑のネットをボールが揺らす。それでもやはり、当の野球少年の姿は影に隠れたまま。 そんな時にふ

          夏の金木犀