Vol.51 小学3年生娘の母です。娘に中学受験させるかどうか迷っています。
小学校3年生の娘の母です。娘に中学受験させるかどうか迷っています。お友達には受験のために塾に行っている子もいるのですが、塾での学習や、宿題が大変だという話を聞きます。娘が頑張れるかどうかも不安です。どうしたら良いでしょうか?
★中曽根陽子の回答
中学受験するかしないかも含めて、子育ての方針を話し合う
お友達も受験のための塾に通っている。でも、受験塾に通い出すと勉強も大変そうだし、果たして頑張れるかどうかも分からない。でも、受験はしないという決断もできず、どうしようかと迷っているのですね。
とりあえず塾に行かせてみて、受験するかしないか考えようという人もいますが、それは一番避けたいことです。
なぜなら、「この道」は一度ハマったらなかなか抜け出せない沼のようなものだからです。
とりあえず塾に通せてみたら、案外成績が良かった。そこから欲が出てどんどん受験にのめり込んでしまった……という人もいれば、子どもの成績が芳しくなく、なんとか上のクラスに上げようと親のほうが受験に必死になってしまったという人もいます。
過酷な競争を勝ち抜き、なんとか高偏差値の学校に合格したものの、入学後やる気を失い、成績不振に陥って荒れたり、逆に、第一志望の学校に落ちて、塾から偏差値的に勧められた学校に進学したものの、自分の性格と合わなくて、苦しくなってしまったり・・・、そんなケースも珍しくありません。
子どもの将来のためを思って選択したのに、その結果がこんなことになってしまったら、残念ですよね。
そもそも、中学受験は必ずしなくてはいけないことではありません。
ですから、一旦冷静になって、中学受験をするかしないかも含めて、ご夫婦で我が家の子育ての方針をしっかりと話し合いましょう。
受験をするなら我が家の受験軸を作ろう
まず話し合って欲しいのは目的です。
◆なんのために受験をするのか――目的
・中学で子どもに何を学ばせたいか
・中学の学びで、子どもに何を得てほしいか
・中学で子どもにどんな経験をしてほしいか
そして、中学受験を選択したいとなったら、お子さんにも親の考えを伝えた上で、どうするかを話し合いましょう。
そして、受験をすると決めたら
◆どういう受験にしたいのか――スタンス
を決めましょう。
例えば
・今やっている習い事と両立する範囲で受験をするのか
・進学塾に入って目的のために覚悟を持って全力を注ぐと決めるのか
・ライフバランスを重視して入れる学校に行けばいいとするのか
正解はありませんが、目的を見据えたうえで、子どもの状況や家族のルールを大事にしながら、どんな風に受験に取り組んでいくかの基準をつくっていきましょう。
こうして決めた受験軸は、塾選び・学校選びなど、中学受験で直面するさまざまな「判断」の基準となります。
中学受験は親子で走る長距離レースのようなもの。
やりようによっては、親子で成長できるチャンスにもなります。
どうせやるなら、後悔しない受験にしましょう。
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★スタッフ伸恵の回答
うちは長男と長女二人とも中学受験をしました。
入試までの道のりは大変なこともたくさんありましたが、幸いなことに2人とも受験してよかったと言っています。
「目標に向かって全力で頑張った」ということがとても良い経験になったと思っています。
私が振り返って思うことは、お友達がやっているからとか、みんながこうしているからとかいう理由で受験に入ってしまうと後で苦しくなるということです。
中曽根の言うとおり、受験は親子の長距離レースです。親子でよく話し合って、方針や受験軸を作ることはとても大切だと思います。
うちにはまだ小学2年の次男がいますが、受験をするかしないかも含め、家族でしっかり考えていきたいと思います。
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