「勉強しなさい!」より効果的なこと| 中曽根陽子の今月の探究 2024年5月
こんにちは。
中曽根陽子です。
5月1日のメールレターをお届けします。
ゴールデンウィークの中日、いかがお過ごしですか。
私は、今年は遠出をせず、ゆっくり過ごしています。
明日は40年ぶりのお友達と会う約束をしているので、楽しみです。
さて、今中学受験の本を書いているのですが、テーマは子どもが伸びる受験です。
伸びるって、成績?
合格するためにやっているのですから、成績をいかに上げていくかって重要ですよね。
そのために、受験生はもちろんですが、それ以上に親が必死になっているというご家庭も多いのではないでしょうか・・・。
でも、必死になればなるほど、もしかしたら、お子さんのやる気を失わせているかも知れません。
「中学生になって子どもが全く勉強をしなくて心配」と言うお悩みを抱えていた方に奇跡的なことが起きたので、今回は、そのお話をしたいと思います。
今回ご紹介するのは、宇野ちゃんという陶芸家の方のお家のエピソードです。
宇野ちゃんの娘さんは、小学校時代は〇〇ゼミのタブレット学習をやっていたのですが、高学年になってからあまり熱心にやらなくなり、中学校に入ってからは、ほとんど手をつけず、学校の勉強もしなくなりました。
その結果、中学1年生の後期の学年末のテストの点数は前期より軒並み下がって、成績もダウンしてしまいました。
お父さんは良かれと思って通信教育をやらせていたにも関わらず、本人が全然やらない様子に、「〇〇ゼミやらないなら、やめて塾に行きなさい」と言うようになったのです。
宇野ちゃん自身は、元々そんなに口うるさく言う方ではなかったものの、お父さんにそう言われても、なかなか勉強に取り組まず、スマホをいじっている様子を見ていると、つい「そんなことをしていないで、勉強しなさい」と繰り返すのがお決まりのパターンになっていったのです。
でもそれは全く効果的ではありませんでした。
それまでは、親子関係も悪くなかったのに、娘さんも反抗的な態度になっていくばかり。
その頃ちょうどマザークエストのウェルビーイング子育て実践講座✖️魔法のメモ術に参加され、今までの声かけや見守り方では子どもが勉強するようにならないのも当然だなと思うようになったそうです。
それから4ヶ月。
娘さんに変化がありました。
なんと、春休みに「高橋さんのノートの書き方を教えて」と突然言い出したのです。
高橋さんのノートとは、外資系コンサルタントや東大生など、頭のいい人が使っている方眼ノートを小学5年生でも使えるようにしたメソッドです。
私もファンになってノートを愛用し、そのメソッドを子育て講座にも取り入れています。
その理由は、「成績を上げたい」と思ったから。
元々宇野ちゃん自身は、娘さんに自分の人生を自分で選択して、作っていける力を養ってほしいと言う思いがあり、その力を養うために方眼ノートを書けるようになってほしいと思っていました。
そして、子ども向けの講座も受講させていたのですが全く書こうとしませんでした。
それが、2年経ってやっと蒔いた種から芽が出たのです。
中2の授業が始まるタイミングで、全教科のノートを方眼ノートに変えて、その書き方で自分から勉強するようになった娘さん。
今ではママと一緒にノートを書いて勉強しているそうです。
「これで、自分で考える力がついて、自分の人生を自分で切り拓いて行ける!と言う確信のようなものが生まれた」と言う宇野ちゃんに、なぜ娘さんが変化したのか、その理由をお尋ねしたところ、
「私が、本人のよいところに注目すること、そして見守ることを心がけて、声かけを変えていったからではないか」と教えてくれました。
具体的には、
「なんとかしなさい」
から
「どうする?」に変えたそうです。
「親は子どもを信じて見守ること、そして必要な時にサポートすることだけが仕事だな〜としみじみ感じました。ウェルビーイング子育て実践講座と方眼ノートの掛け合わせは最強だなと思いました!」
と言っていただきました。
このタイミングで子育て講座を受講していただいてよかったなあと、心の底から嬉しかったです。
勉強しなさい!と100回言うより効果的なのは、
お子さんの力を信じ見守ること。そして、自分の問題として考えられる問いかけです。
次回の私の本のテーマは、子どもが伸びる受験ですが、
それは、入学した後も伸び続ける子どもに育つと言うことです。
受験というハードルを超える経験は、うまくいけばその子の成長の機会になりますが、
やり方を間違うと、勉強嫌いにしてしまいかねません。
先月ご紹介した、みゆっちさんのケースもそうですが、自分から「やらなくちゃいけないな」「やりたい」という気持ちになったら最強です。
皆さんは、お子さんが勉強しないときに、どんな声かけをしていますか?
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