![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/117218851/rectangle_large_type_2_f851ba7ab443950172e431bfb1b2f7e9.jpeg?width=1200)
factory visit渡航記 マトリゴールの職人たちにお客様の声を届けて参りました!
マザーハウスの海外研修制度「factory visit」が2019年ぶりに復活!コロナ前までは毎年のように行われていたfactory vist。復活した2023年は、日本と台湾から11人のスタッフがバングラデシュに渡航しました。今回は渡航した京都メンズ店の永田より、渡航レポートをお送りします。
factory visitとは?
販売国のスタッフが自社工場など生産現場を訪れ、職人たちと触れ合い、生産工程や素材について学びます。また訪れるスタッフは販売国を代表して、
お客様のことやお店のことをを伝える等、ミッションを持って現地に向かいます。お互いが学び合い、教え合うことをを目的とした研修制度です。
いざ、バングラデシュ・ダッカへ!
皆さんこんにちは。京都メンズ店の永田です。
マザーハウスのバッグやレザー小物はバングラデシュの自社工場『マトリゴール』(ベンガル語でマザーハウスという意味)の職人たちによってつくられています。
私のいる後半チームは、1人以外はバングラデシュ自体を訪れるのも初めて。8月後半はバングラデシュが雨季ということもあり、ダッカ空港に降り立った瞬間の日本とはまた違うもわっとした空気や、さすが世界一の人口密度というような街に溢れる人々の熱気に圧倒されてしまいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1695689563573-zYVJboTI8Z.jpg?width=1200)
そんなドキドキな気持ちを抱えながら向かった私たちでしたが、マトリゴールに着いた途端、工場長のマムンさんはじめ職人たちは笑顔で迎え入れてくれました。直接対面で会うのは初めての人達ばかりですが、既にずっと長く知っていた家族のようで、ほっと安心したことを覚えています。
2日間にわたる大工場見学
到着早々、生産管理担当であるジアさんに、マトリゴールの工場見学をさせていただきました。資材管理からカッティング、そこからセッティングや縫製、コバ塗りの工程を何度も行ったり来たりしながら形づくられ、最後の検品まで…レザーがバッグや小物になるまでの過程を、ジアさんや職人たちへの質疑応答、生産体験なども交えながら見て回りました。
我々が普段お店に立ちながら気になっていることやお客様からの感想やご意見等も思い出しながら質問が止まらず大興奮。元々は2時間の予定が、計2日間・6時間にも渡る大見学の旅となりました…!
中でも驚いたのは、彼らのこだわりや工夫です。サンプルマスターのモルシェドが作ったサンプルを見ながら各テーブルで作っていくのですが、全員が綺麗に整形できるようにと、職人たちが自発的にそのための道具を作ったりしていたのです。見えない部分にも、彼らの技術や知恵が詰まっているのだと実感しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1695689907420-EZVB8HBuBV.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695690130453-mwZVd4kdvZ.jpg?width=1200)
日本からお客様の声を届ける
今回は工場見学だけでなく、我々にはもう一つミッションがありました。それは日本のお客様から集めた職人たちへのメッセージを届けることです。300人を超えるマトリゴールのみんなの前で、お客様より頂戴したお鞄や小物と一緒に撮った写真とメッセージを発表しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1695690257470-l2qMrFBT3o.jpg?width=1200)
中でも、最も職人達の反応が良かったお声と写真を一部抜粋させて頂きます。(ご本人のご了承を頂いております)
![](https://assets.st-note.com/img/1695690321470-qSqMu3UpsD.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695690401274-ZKzPPQH8F0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1695690502499-1b53EG7VzU.jpg?width=1200)
自分たちがチャレンジして作った商品たちが、お客様に喜んで頂けていることや、自分たちが大切に作ったバッグをお客様も大切に使おうとしてくれていること。職人たちにもそれが伝わったようで、はじめは固い表情だった職人たちも笑顔になり、喜びの拍手で包まれていました。
海を越えて繋がる幸せの連鎖
マザーハウスではいつも新作に取り組む時、それがお客様にとっての新しい出会いや価値になるかということだけでなく、職人や工場にとっての新しいチャレンジになるかどうか、という点も非常に大切にしています。そしてそのチャレンジしやすい環境にやりがいを感じて働いている職人たちが多くことも、インタビューの中で知りました。
![](https://assets.st-note.com/img/1695690659223-YimACqPmhc.jpg?width=1200)
日本側と二人三脚で生まれた新しいプロダクトが、お客様の日常を彩り、その感想やFBが返ってくることで、次に繋がるモチベーションになっていく…。製販一体であることに加え、お客様とスタッフ、日本とバングラ、職人とマネジメント、それぞれの距離が近くフラットであるからこそ生まれる幸せの連鎖がここにあると強く感じました。そして、お客様のことも、職人のことも良く知っているお店の人間として、その距離を更に近付けていけるような仕掛けづくりは今後やっていきたいと強く感じました。
コロナという分断と苦しみの時を経て、繋がれることの有難さを身に染みて感じている方も多いのではないでしょうか。私自身、マトリゴールではそんな『家族』のような繋がりや温かさを感じることが出来ました。
![](https://assets.st-note.com/img/1695690861765-uPDEJC1JP2.jpg?width=1200)
ーーーーーーーーーーーーーーー
途上国から世界に通用するブランドを「つくる人」に。
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を体現するために、目の前の先入観や常識にとらわれず、常に本質的なことは何かを考え、
生産国、販売国の垣根を超えた仲間と共に、前例のない挑戦を続けてきました。世界に通用するブランドになるために共にマザーハウスで挑戦する仲間を募集しています。