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歯医者

子どもの頃、ちょっと近所でも評判の怖い歯医者に通っていたことがあった。
子どもは素直に嫌だと泣いたりわめいたりするものだけど
そういうことを許さないような、半ば強引に治療するような
そんな感じで、あまり覚えていないけどそれはそれは
その日が恐ろしくてたまらなかった。

そんなことは忘れて
大人になったらそこまで苦手ということもなかったけれど
それでもなるべく行きたくはなかったから
よっぽどのトラブルがない限りは歯医者に足を運ぶことはなかった。

歯磨きを適当にしていても虫歯と無縁の人が結構世の中にはいると知ったとき
すごくすごく羨ましかった。(わたしの夫もそのタイプ)
明らかにわたしの方が丁寧に歯を磨いているし食べてるものも
そんなに変わらないのに不公平だー。といつも思っている。
わたしは多分虫歯になりやすいタイプだ。あー残念。

大病して数年にわたっていろんな治療をしたことからか
歯医者というものが怖くて怖くてたまらなくなってしまった。
わたしの場合、痛みというよりも
じっとして何かをされる感じがすごく苦手。
椅子に寝かされ、手足を縛られ何が起きようとも
そこから逃げられない(妄想)
それくらいに怖くて、虫歯が気になってはいるもののずっと行けない時期があった。
それから少し経ったある時、気持ちが上向いたタイミングで
なぜか、あ。行けそう。行ってみようかな。と思うことがあった。
歯医者に行けない自分。いろんなことができない自分を許して寄り添い続けたことが良かったのか、自ら行けそう。行ってみようか!と言える時が来て
そこからしばらく虫歯治療に通い(もちろん毎度ものすごい緊張感だけど笑)
最後には歯軋りのためのマウスピースまで作れてしまった!

そして今は半年に一度クリーニング兼定期検診まで予約している。えっへん!
今日はその日だったのだが、以前よりもさらに怖さが減ってきたじぶんの変化に
驚きと喜びを感じた。
大人の階段登ってる!って思った。

その思いとともにか知らないけどちょっとした虫歯が見つかり笑
その治療と、ずっと先延ばしにしてきた親知らずの抜歯を
思い切って来月にすべて予約してきた。

これはもうわたしの歯医者人生における革命的な出来事。笑

歯医者、頑張ってる分、来月もまたご褒美をたくさん考えようと思う。笑
何かにつけてすぐご褒美を送るわたしって最高!イケメン!

いつだってじぶんに優しく甘く。
今日のご褒美はキャラメルマキアートと目に止まった本4冊。
いつだってじぶんに優しく甘いわたしのお財布はしょっぱくなる一方。

それがわたしの人生だ。

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