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【早朝作曲】祖国朝活 回顧録 #2

はじめに

お世話になっております。
祖国でギターとシンセサイザー、マンドリンなどを演奏している加藤です。

2月の大きなニュースとしては、今月11日にバンドとして初となる音源、EP「Talk at the Cellular Level」を配信リリースいたしました。
レコーディング自体は昨年の夏までに終わらせていたのですが、ミックスをやり直したりなど諸事情により、こうしてようやく日の目を見ることができました。
収録曲はどれもライブでよく演奏している4つの楽曲が収録されており、現在の「祖国」のバンド感が生々しく落とし込めたEPになっているかと思います。

各種サブスクで聴けたり、楽曲データをダウンロードにて販売をしておりますので、是非是非聴いてみてください。

また、そんな自信たっぷりのEPのリリースと同日に、収録曲の中からリード曲「始祖」のMVを公開しました。
楽曲や詩の世界観を基調としたAIによる動画の自動生成の気持ち悪さと、違和感を投影&表現してみました。
人によっては、ちょっとだけホラー要素があるかもしれませんが、ぜひ見てください。

さて、先月は朝活自体が1回のみで、その1回分の要約に終始しましたので、1本の記事としてまとめて発表していましたが、2月は2回朝活を行ったのと、先月作曲した「終わっている終末(仮題)」についてなど、コンテンツが多岐にわたる見込みです。
そのため、それを1本の記事にまとめてしまうと、かなりのボリュームになるので、数回に分け「回顧録」として順次公開する運びといたしました。

まあ、わかりやすく言うと月ごとにまとめると、量多いし、ごっちゃになっちゃうから、月に縛られずやってこうぜ!と言うことです。

そして、書き手が僕だったりヲクヤマさんだったり、Anisoninさんだったりとメンバーも参加していきますのでお楽しみに!

【公開予定の記事】
2/29:[#2]  第二回目(2/9)の朝活について 書き手→加藤※本記事です。
3/2:[#3] 第三回目(2/16)の朝活について 書き手→ヲクヤマ
3/9:【制作経過報告】「終わってる終末(仮題)」について(音源あり)書き手→Anisonin



朝活とは…

祖国作曲チームによる、作曲風景の生配信。
実施月2回ほど、金曜の早朝6:309:00を予定。
各自アイディアを持ち寄る場合もあれば、ノープランでの作曲もあります。 各配信につき1曲(1コーラス程度、あるいは楽曲の原型となる素材)作成を目標にしてます。

【祖国作曲チームメンバー】
・Anisonin:Vocal
・加藤俊一:Bass(ライブではGtやシンセ)
・ヲクヤマ:KeyboardやGuitar
・ギター伊藤:Guitar

2月の朝活、第二回目(2月9日)について

冒頭から引き続き、祖国の加藤です。
第二回目となる朝活は、SNSで現在流行ってる猫ミームを歌いながらも、2月9日に厳かに行われました。

作曲開始

今回もノープランで臨んだので「さて、どんな曲を作ろうか」と言う更地からのスタートです。

早朝から元気な祖国軍団。
(左からギター伊藤、Anisonin、ヲクヤマ、加藤)

1月の朝活で作った曲が、スローテンポな曲だったので、今回は「遅くない曲」を作ろうと提案し、それで進めることにしました。
大体配信を開始して、音のチェックなどで冒頭15〜20分ぐらいを使ってしまうのですが、その準備の最中にヲクヤマさんが軽くピアノで弾いていたフレーズが耳に残っていたので、それをとっかかりに曲を作ることにしました。

人知れず良いフレーズを弾いていたヲクヤマ
めざとく見つける加藤

最初に弾いていたテンポだとかなりゆっくりだったので、スピードを早めて演奏してみると、かなり良くなりました。

テンポを上げる。
徐々に出来上がるAメロやイントロ箇所。
ギター伊藤によるオクターブ奏法のフレーズがナイスすぎました

繰り返し演奏することで、徐々に曲の形ができていきました。
最初に弾いたヲクヤマさんのフレーズから展開し、イントロとAメロの感じは大体見えて来たところで、ここからの崩しは自分や伊藤くんの出番なのです。
このお洒落ゾーンから、別の世界、パラレルワールドのお洒落ゾーン(全く関係ないor多少は関係ある調へ移行すること)へ着地するか、はたまた予想外な展開として奇想天外(変なフレーズを突然入れたりなど)の所に行きたくなります。
次のセクションは加藤提案の「パラレルワールドへのお洒落ゾーン」へ移行することにしました。

Aメロから変なところへコードを運ばせる。
ヲクヤマさん「俺の知らない世界だ!」

Aメロ完成、Bメロへ。

Bメロとなるセクションを、別の調(キー)に移行して定着させました。
そこからまた、試行錯誤をします。
Bメロのセクションのあるタイミングで、突飛なコードに行きたくなったものの見つからず、各々がコード進行を練っていると、伊藤くんがたまたま弾いたコードの雰囲気がピッタリきました。
「そう!そう言うノリのやつ!」とヲクヤマと加藤が同時に声を上げると、伊藤くんは意図しないタイミングでのピックアップだったためか、ポカンとしていました。
みんなで作曲活動をしていると、不意に「正解」や「それに近いもの」が意図せず出てくることがあります。この感覚はなかなか伝えにくいものですが、その瞬間を捉えたのがか下記の瞬間でした。

その瞬間。

なんとなく行きたいところはわかるけど、実のところどこにいけば良いのかを探って10分ぐらい経ってもなかなか見つからなかったのですが、その代わりサビとなる部分のアイディアが浮かびました。
「ギターやピアノ、楽器陣とユニゾンするスキャット的なサビ」と言うのが不意に浮かびました。
前回作った曲のサビは、歌謡曲のようなサビだったのでそれよりももっと器楽的に攻めたいと感じたのです。
ただ、スキャットにしたいという部分の具体的なフレーズ例やアイディアなどは、提案した時には全く思いついていませんでした。
後々この部分がしっくりくることになります。

一旦楽曲構成を整理し、それをカメラに映すAnisonin
一旦、ここまで作ったイントロ→A→Bを試しで演奏してみる。

いろいろ探して、Bメロの雰囲気が掴めたところで次の展開を模索します。
するとヲクヤマさんより、スタッカートのフレーズ経由して、別の展開に行くものを提案されました。

メンバー、一同手応えあり!めちゃ良サビの誕生。

ヲクヤマさんによる、素晴らしすぎるスタッカートのフレーズ発案の瞬間。

スタッカート【(イタリア)staccato】
読み方:すたっかーと
音楽で、音と音との間を切って歯切れよく演奏すること。⇔レガート

デジタル大辞泉

ただ、そのスタッカートのフレーズがあまりにも良く、それをそのままサビにしようと思えたので、今度はそれを自分が提案を返しました。
この曲が一気に、命が帯びた瞬間でした。
このまとめを書いているのが2月末なのですが、今でもこの日一番のアイディアだと思ってます。

ヲクヤマさんの提案に、別角度で提案し直し、爆笑する祖国軍団。
スタッカートのフレーズセクションを詰める作業。
セクションの終わり方が、滅茶苦茶可愛い感じになり笑う祖国軍団。
(採用になりました。)

配信内でも言及してますが、フレーズで一音毎にコードが変わるのがYMOの「Mad Pierrot」のメインフレーズと構造が似ていて、個人的にいつかやりたいと思っていたギミックがこのタイミングで成就できたのが嬉しかったです。

(0:07~からのコードチェンンジ具合が最高なのです)

1コーラス完成の巻。

その後も、サビ後間奏もスルッとできて、いわゆる「ワンコーラス」の量はあらかた完成しました。
※1コーラスは、歌ものの場合で言うところの「1番の部分にあたるところ」

ここまで手応えしかないため口々に「天才だな」「才能って恐ろしい」と軽口叩く祖国軍団。
ここまでの楽曲構成メモ

間奏が明けた後は、Aメロのコードのまま楽器群のソロという話に落ち着きます。
ただ、Aメロのコードをなぞってソロというのも味気ないので、各折り返し地点にユニゾンフレーズを追加することで、マンネリを防ごうと画策しました。
ミシェルカミロのようなユニゾンフレーズが出来上がり満足しています。

難しいフレーズになってしまった

(4:46~からを元に考えました。)

楽器のソロ回しの後の展開は、Bメロに行き、サビを繰り返して終わる感じに行こうと決めて、ざっくりとした構成が完成しました。
ここからはメロディーづくりです。

ラスサビの締めは我々の曲「細胞からうまれなおす」のユニゾンフレーズより拝借。
EP「Talk at the Cellular Level」に収録されてる曲です。
曲の設計図が出来上がり満足な祖国軍団。

と、まあここまで書いてきましたが、割と分量がいってしまったので、メロディー作りの場面については割愛します。
ここまでの曲作りで、かなり上手いこと言っていた感覚があって、特段苦労せず割とスムーズに行きました。
興に乗るとはこのことです。

この日のまとめ(アーカイブや曲構成など)

動画の最後に最終的にこの日にできたものでツルッと一曲演奏をしてますので、是非聞いて見てください!
(※動画だと1:56:46~)

仮タイトル「コットンキャンディー・星野リゾート」

【曲の構成】
Intro→A→B→A'→B'→サビ→間奏→2楽器ソロセクション(基本Aのコード展開)B→落ちサビ(Vo&Pf only)→サビ×3→キモセクション(「細胞から〜」フレーズ引用)

【3月スケジュール】

ライブ

日程:3月10日(日)
場所:吉祥寺 Planet K

【ロードショー -Day2-】
ACT:Enel / Gum Girl / SLOWBOAT / 祖国 / 宇宙団 / アンネイ / 純情マゼラン

ADV¥2,900 / DOOR¥3,400
STUDENT¥1,400
OPEN TBA / START TBA

チケット予約:https://tiget.net/events/299306
上記リンクもしくは、下記のアドレスまで「枚数+お名前」を明記の上、ご連絡ください。
motherlandband2023@gmail.com133410

朝活

日程:3月1日、16日 ※いずれも金曜日。
時間:AM6:30~9:00 ※時間は前後する可能性ございます。

↓生配信チャンネルはこちら↓

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