冷蔵庫の価値は10万円か?100万円か?

最近、大型書店の丸善に行くことがあり、袋は有料になりますと言われて少しびっくりした。
娘いわく、万引きが増えているので実質、売上的にはマイナスらしい、と。

バッグを持っていない私は袋に数円お支払いして袋を頂くことにしましたが、普段行くコンビニやスーパーでも同じこと聞かれるのですが皆様どうしていますでしょうかね。

さて、冒頭の話に関連してくるのですが、バッグを持っていなければ、数円払う価値があるものとして、袋は認識されるはずです。

実は最近、言語学者のスティーブンピンカーの著書、21世記の啓蒙を読んだ時に、100万円払うから冷蔵庫を使うのをやめてくれ、と言ってもやめる人はいない、という話がありました。当然、代替品の提供がないのは前提ですが、その時、冷蔵庫というカテゴリーの価値は販売価格である10万円とか20万円とかよりもずっと高いことになります。

ピンカーはこれを経済学でいうところの消費者余剰と言っていました。

さて、これって色々なものに言えると思うんですよね。例えば、スマホ、100万円払うから1年間利用をやめてくれと言っても、何人が了承するでしょうか。

一方で本来の使用価値以上にプレミアムが付いて売られているブランド品の例えばバッグなんかは価格の5倍とかを提示すれば普通に使用を止める人多いんでしょうね。バッグというカテゴリーの使用だとしても。

ここにプライシングの難しさがあるんですよね。

プリンスホテルのカフェにて。



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