ACTIVE ADVANCE TOURNAMENT 2023雑感③
2回戦① 滝澤大志対本田アユム
トーナメント初戦となった本田アユム選手とベテランとして少ない勝ち残りとなった滝澤大志選手。
本田選手の徹底した腕攻めと滝澤選手の非常の脚攻め。
この表現が正しいかもう分からないが、なんともカイエンタイらしい試合を奏でる2人。
さらにお互いの手の内を知っているからフィニッシュも切りかえして消耗戦の更に上を行く試合となるも裏の裏をかいたカナディアンバックブリーカーから落とす初出しの裏高飛車で滝澤大志選手が勝利!
この2人の見せるプロレスは常に驚きと見るものへの痛みが伝わるプロレス。
2回戦② 若松大樹対(両者失格にて不戦勝)
本日トーナメント試合がなかった若松大樹選手だがタッグマッチを天進乱満で快勝して明日への調整は完璧か。
いや、マジでいい意味でやりたい放題。
天真爛漫、天衣無縫、傍若無人?本当に自由にリングを使うこの若松大樹という選手はプロレス界のデッドプール(MARVEL)になりつつある。
2回戦③ 笹村あやめ対仁木琢郎
ここまでシングルがなかったこのマッチメイク、初対決という側面とトーナメントという勝負の土壌、個人的な推し対推しという期待値が高まる一方。
笹村あやめ選手の自由なプロレスが存分に発揮された試合となった。リングアウト勝ちを狙った椅子での監獄。足をテープで止めての機動力抑制(レフェリーが見てないからセーフ)。立体的なダイブ攻撃での体格差の克服。そして、鍛えた力での投げ技の数々。イニシアチブをほぼ渡さず勝ちに向かってできることを全て叩きつけた形。
しかし仁木琢郎選手も流石。笹村選手の変則搦手を全て受けきった上での一瞬を活かしたスリー。普段の男子プロレスとは明らかにテンポが違う技の数々に対応出来る幅の広さが強みとして存分に発揮された試合。
笹村選手が自由闊達にプロレスを仕掛けて、仁木選手がそれを受けきった上で上回った試合は見所しかない名勝負に。
2回戦④ 吉野コータロー対羆嵐
ナカ・シュウマ選手のマッスグを受け止めて勝利した吉野コータロー選手と花見達也選手のマッスグを受け止めて勝利した羆嵐選手。
セミとは違う意味で肉体と肉体の真っ向勝負となる試合になった。
まさに肉体と肉体のぶつかり合いとなったこの試合。120kgと90kgと体重差はあるが吉野選手も元々100kgオーバーの身体を駆使してきた。
力をぶつけ合い、力で返すそんな試合は最終的に羆嵐選手の力が突き抜け勝利。試合後に吉野選手の検討を称える様子も。羆嵐選手もポイント起用でなく、こういった試合が見られる通常参戦が見たいところ。
次戦は仁木琢郎対羆嵐とWRESTLE-1の続きが見られるという大河ドラマ感。仁木「虐められた借りを返す」羆嵐「虐めてたのは本田竜○だろ」仁木「昔の話はどうだっていい」というやり取り含めてこの2人が次に当たるのは必然でありどうなるのか楽しみでしかない。
俺を見ておけと大会を閉めた仁木琢郎選手。
準決勝は
①滝澤大志対若松大樹
②仁木琢郎選手羆嵐
と若い力が台頭してきていることが如実に分かるなか、外敵の羆嵐選手、ベテランの滝澤大志選手らの跳ね返しが楽しみでもあり。
泣いても笑っても明日は誰かひとりが笑顔になる。
準決勝・決勝戦の記事はこちら。
https://note.com/motekizaemon/n/n31ea6da84821