ACTIVE ADVANCE TOURNAMENT 2023雑感④
夏の終わりに開かれた2AWのイマを決めるトーナメント、連日の熱戦が9月24日に決着した。
準決勝① 滝澤大志対若松大樹
BMK(ぶっ飛べ★ミサイルキッカーズ)同門対決となったAブロックの準決勝。
いつものルーチンで若松選手がコーナーで舞った時に滝澤大志選手が奇襲で肩に担ぎ試合がスタート。
高飛車を狙う滝澤大志選手を切り返し、トルネードクラッチを狙う若松選手をさらに切りかえし十字固めでフォールは滝澤選手もカウント2。
相手のリストを掴んでの頭突きの撃ち合いは若松選手が制し、そのまま天進乱満で高々とあげて落としスリー。わずか2分未満の試合に。
一瞬を制した若松選手と勝ちを急いだ滝澤選手。この結果はBMKになにか影響あるのか。
準決勝② 羆嵐対仁木琢郎
WRESTLE-1にて2015年と2019年に先輩後輩としてデビューした両名。仁木選手はデビュー半年で団体活動休止、そのまま2AWへと新しい戦いの場を求め移籍した。羆嵐選手はフリーとしてトータル・イクリプス始め団体を股に掛け活躍している。
そんな先輩後輩がトーナメントで当たるドラマティックなカードがBブロックの準決勝に。
体格差を顧みず果敢に攻め立てる仁木選手だが、やはり一撃の重い羆嵐選手に追い込まれる。単発での瞬発力を生かしたキックは出るもののじわじわと追い込まれる。セカンドロープからのダイビングセントーンはカウント2。追撃に埼玉に乾杯!を狙う羆嵐選手だが、切り返した仁木選手はそのままシャイニングウィザード2連発で形勢逆転もマッドスプラッシュはカウント2!ロープに走った羆嵐選手を仁木選手がフランケンシュタイナー一閃!押さえ込んでスリー!!大逆転勝利となった。
2AWの長所は常設会場による試合数が多いことと考えるが、その経験をしっかり活かした仁木琢郎選手が先輩超えでBブロック代表として決勝へ駒を進める。またシャイニングウィザードやフランケンシュタイナーといったWRESTLE-1の始祖武藤敬司さんが仄見えるのもプロレスという大河ドラマの妙。
決勝戦 若松大樹対仁木琢郎
これまで仁木選手が移籍してから、同期の先頭を走る若松選手と激闘を何度も繰り返してきた。2021年の若手1Dayトーナメントは決勝で当たると若松選手の勝利。その後Advance cupで仁木選手は優勝するも若松選手は不参加。タッグを組むも直ぐに戦う間柄となりタッグ王座をかけて一進一退の関係に。
しかし仁木選手はシングルで若松選手に勝利したことがなかったはず。そんな2人が2023年にはトーナメントの優勝を争う関係として相対する。成長早すぎるって。
お互いの勝手知ったる技の数々は決定打とならず一進一退の攻防が展開される。キーとなるのは新技の天進乱満であったが、仁木選手はそれすらもフランケンシュタイナーで切り返す対応力。
しかし若松選手の頭突きへの自信は揺るがず、天進乱満を改めて決めるもカウントツー!
ダイビングバカチンガーを狙いコーナーに上がる所を迎撃され初披露の豪快な雪崩式えびす落とし!
そのまま仁木選手信頼のマッドスプラッシュでライバルからシングルで初めてスリーをとった。
仁木選手は昔からほぼ技も増やさず、勝つ時はマッドスプラッシュが定番。そこに対するこだわりが明暗を分けた気もする。
また一戦目が短期決戦だった若松選手とじっくり戦った仁木選手。仁木選手曰く体が温まった状態で挑めたとの事。それにしてもスタミナモンスター。
これでトーナメントを制し、無差別級への通行手形、成果を得た仁木選手はそのまま佐藤耕平選手に挑戦表明。
10月29日のTKP大会にて挑戦も決定。天龍プロジェクトでも関わりがある両名はどんなプロレスを見せてくれるか。注目の一戦。
自分は仁木選手の爆発を期待していたし、まさにその想定以上の試合を見せて見事優勝した仁木琢郎選手。仁木選手のこれからの活躍から目が離せない!
余談
2回戦で仁木選手に負けた笹村あやめ選手は実質準優勝じゃない?