カオスには意味がある!?〜クラファンを振り返る〜
いっちーです。9/1の未明に書いてます。
クラファン達成おめでとう!本気なのは立ち上げ人だけじゃなかった
7/27に始まったクラファンが8/31に終わりました。
正直、一緒に暮らしていると運命共同体なので、オールオアナッシングで200万のクラファンが果たして達成するのか、ドキドキでした。
達成したのは8/30で、その前日の昼も残り16万以上あったと思います。朝起きたら達成してて、めっちゃホッとしました。。
正直、200万円と言う大きな額だけでなく支援者の人数もすごく多くて(192人!代打とか含めると200人超え)びっくりしています。たまたま私はアバジャンに住む前から友人知人のクラファンを支援する習慣?はあったけど、周りに支援する人は本当に数える程度しかいませんでした。でも今回で、支援するのに年齢とか、収入とかは全然関係ないんだなって思いました。
しかも一見するとめっちゃふざけてるじゃないですか。それなのに集まってるのがまじですごいし感動ものなんですよね。
それについては前回の記事で「本気」というキーワードで書いたのですが、立ち上げ人の本気についてしか想定していませんでした。
でも蓋を開けてみると、立ち上げ人の本気に巻き込まれて(感化されて)さらに多くの人が本気になってました。勝手に宣伝したり、「私のリターン作ってください!」と志願したり、何回も支援したり。それぞれができることを持ち寄って、盛り上がりを見せていました。
とある方が、知り合いがほぼいない状態でアバジャンのイベントに参加した際に「クラウドファンディングを起点とした多種多様な本気」を感じたと表現していて、私以外にも似たようなこと思ってる人いた!と嬉しくなりました。
さて今回は、クラファンが無事成功した暁に、このクラファンを「本気」とは別の側面から考えてみようと思います。
モードについて
「楽しい」が持つパワー
突然ですが先日、パクチー銀行という名前のご飯屋さんに行きました。東京から電車で2時間強揺られると着く、千葉の端にあるパクチー専門店です。
まずパクチー専門店というのが面白い。それをこんな田舎でやってるのもまあ面白い。(代表の佐谷さんと会って思った感想は「カズキタさんと会ってほしい」でした笑)
そして2時間以上かけて来るともう観光気分。財布の紐がゆるむゆるむ。
このとき何が起きてるかというと、通常何かを買う時の「それは生活の中で必要か?」というモードを忘却している。そして「面白いからいいや」とか「せっかくだから楽しもう」というモードになっている。
このモード変換って、自然にやってることもあるけど半分は自分で選択してるとも思うんですよ。おもろい店だから、旅行だから、店長と話してて楽しいから、たまには散財しよう。
「それは必要か?」というモードはおおむね答えが決まっていて、つまらない。これは必要ではないから買わなくて良いよね、とか同じものだったら安い方が良いよね、とか。
でも、楽しもうモードにはそれをずらすパワーを持っている。さっきまで自明と思っていた答えが変わったりする。いらないけど面白いからやっぱり買おう!!!とか。そしてそうやって買ったのを後悔する時もあるけど、満足することも多くないですか??
そう考えると、楽しいから、というのは思っているよりパワフルだなと思います。
「必要ない」ときの勝負の仕方
今回のクラファンは圧倒的に「楽しもう」モードでしたよね。それはなぜか。
彼らがオールオアナッシングを選んだというところから掘り下げてみようと思います。
オールオアナッシングは「絶対に目標金額を集める」という覚悟であると同時に、「万が一達さなくてお金が一円ももらえなくても、それはそれで良い」ということでもあります。逆に目標金額に達しようが達しまいがお金が必要なもの、例えば震災支援をオールオアナッシングでやる意味はない。
オールオアナッシングで掲げる挑戦は、言ってしまえば成功しなかったら「残念だけど仕方ない」とやらなくても大丈夫なものです。
つまり、今回のクラファンの目的であった改修は、オールオアナッシングを選べるくらいには必要ではないことを暗に示しています。
すると「それは必要か?」モードでは秒で「必要じゃない」と言われてしまいます。そこで彼らは、別のモードで勝負することを選んだのです。
その結果が、ふざけ倒したページ。なぜかすごく凝っている3Dの地図や、超絶上手な筆のタイトル。これまたふざけた大量のリターン、そして大筋とは関係ないことも書かれている活動報告。
読む人の「それは必要か?」というモードを限りなく薄めさせ、「面白い」のモードに持っていく。
これがモテアマス節だなあと思います。カオスさにはちゃんと意味がある。
このことも、先程「本気」について表現してた方が「天然カオス状態に見えて、実は意図的な偶発カオス創造フィールド」って表現してました。言語化も最強だし初めてでそう感じるってなかなかの感度だなと思いました。(そもそもこの言葉たちに刺激されて書き始めました笑)
「本気」もモードをずらす
前回のnoteの本気というテーマに絡めると、立ち上げ人のげんとやきよが札幌でイベントやるなんてのも、コスパで考えたら行かない一択だけどそのモードではないからやったのです。
そういう度外視でやったるぞ!みたいなモードでやるイベントの参加者も同じようなモードになる。彼らがやってるから自分も損得気にせずやったるわ!というモードを、気持ちよく選べる。普段選ばないモードをなぜ選んだのか、自分に言い訳ができる。
本気でやっているとなぜ支援が集まるのかというのは、その姿がカッコいいからだけでなく、彼らが度外視だから私も度外視でいいや、みたいな気にさせる(モードをずらさせる)からでもありそうです。
終わりに
違う側面からと言っておきながら、前回のnoteとほぼ同じことを書いてる気がします…笑
今回の方がエモすぎず、説得力を持てたのではないでしょうか〜。いいねや感想お待ちしてます。
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