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セイの涯──、そして青と傲慢の時間

はじまりは、いつも突然だった。

世界は常に"自分"を軸に回っている。
そんな自分本位な考え方は、社会という集合体の中では一切通用しない。

それでも私は傲慢に満ちた歩みを止めることができない。
目の前の刹那的な愉悦にすがり、現実と向き合うことを放棄し続けた。

自分にはまるで生きている時間がない。
そこにあるのは、途方もなく広がる空虚な時間のみ。
その空虚さの中で、ほんの少しの充足感──、
世に言う"幸せ"を求め、私はただ、目の前を歩き続けた。

行ける場所にはすべて足を運び、
自分にとって分不相応の場であっても、足繫くその場に通い詰めた。

歩みの涯(はて)。
無間に思えたデスマーチの先に「モテアマス三軒茶屋」はあった。

何も考えずに、ただその場のBPMに身を委ねる。
たったそれだけで快を得られる。自分が存在していいという確かな意義を噛み締められる。
そんな空間に私が身を寄せ、気付けば週1で通うようになったのは必定なのだろう。

この"青の時間"は、もしかしたら有限なのかもしれない。
事実として、この生活圏は本日を以って堂々の完結を迎える。
夢と希望、そして怠惰と沈没のドリーム・ハウスは、文字通りの爆破の時を迎えた。

現実と向き合う良い機会なのだろうか。
だが、今だけは──。この瞬間だけは皆と一緒にいたいと思った。

ここでふと私は気付く。ここまでの歩み、その全てが"現実"に他ならないのだと。
モテアマス三軒茶屋という公共圏──、カズキタ氏の言葉を借りるならば「三茶のインド」の中に私は確かに存在し、そして十二分に10か月という青い春を謳歌したのだ。
この日々を現実と呼ばずして何が現実か。

私はモテアマスの中で「ガイ」という名を与えられた。
もしかすると「ガイ」は「熊谷」ではなく「涯(がい)」ということだったのだろうか。

生涯、それ即ち"セイの涯"。
いまいちど世界にまなざしを向け、私は皆と歩みを続けていきたい。

最後に告知です

2024年10月26日、ついにモテアマス三軒茶屋爆破フェスが決行されました。
サイレントフェスや伝説のすた丼など、盛りだくさんのコンテンツを詰め込んだ爆破フェスは、大量の来場者ですし詰め状態になり、三茶のインドを体現するカオスを極めたフェスになりました。

しかしここで皆さんにお願いがあります!!

爆破クラファンは100人を超える方々に支援していただいたものの、爆破フェスを豪華にやりすぎたせいで絶賛大赤字を記録しています。

黒字になるまでクラファンは続行します!!
新しいリターンも用意しているので、ぜひ引き続きご支援をお願いいたします。

🔗 クラファンリンク:



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