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Big Family Cookingと車中泊。机上の九龍城 #18 (モテアマス三軒茶屋 2022年3月レポート)


本レポートはモテアマス三軒茶屋の「その他」の部分の活動を運営する、モテアソブ三軒茶屋の月次レポートである。
(「その他」については、「モテアマス三軒茶屋」をモテアソブ三軒茶屋とR65で共同運営へを参照

【モテアマス三軒茶屋】
 モテアマス三軒茶屋は、三軒茶屋某所にあるシェアハウスである。
あまりにも規模が大きく、借り手のいなかった15LDKの大豪邸の活用方法を考えていた時に現在の主任であるカズキタが名乗りを上げ、2016年11月23日にカズキタ、大家のポールらを中心に立ち上げ。現在は多様な住み方の住人を受け入れ、多拠点生活者を含めると26人が居住する大規模シェアハウスとなっている。住人の自由さや雑多な雰囲気から『三茶のインド』『現代の九龍城』などと呼ばれている。

【2022年度3月のモテアソブ三軒茶屋の活動実績】
・モテアマス住民: 25人
・ファッション住民:45人
・売上:814,021円
・住民(ファッション含む)への外注:0円

シェフ・ケニーPのBig Family Cooking

この春、調理学校を卒業してドバイの日本料理店に就職するモテアマス住民のケニー・ポンチ。
これまで「世界の朝ごはん」や「クリスマスパーティー」「周年記念」などで各国の料理を振る舞い、モテアマス住民を満腹にしてきた彼がなぜ異業種から料理の道に進むことにしたのか、そして海外へ渡るのかを本人にインタビューした。

ケニー(25)

ー料理人になりたいと思ったきっかけは?

おばあちゃんは料理が上手で、昔から美味しいご飯を食べるのも手伝うのも好きだった。お母さんはエスニック料理が好きだったので、好き嫌いがなくなって異国の料理にも興味が持てるようになった。

そんな家庭環境で育ったこともあり、小学生のころからずっと料理をやりたくて、進学時は料理の専門学校か農大で迷った結果、料理人では食事を届けられる人数に限界があるけれど、食糧を生産すれば色々な人にご飯をあげられると考えて農大に進学した。ただ途中で福祉に興味が出たので新卒で介護業界に入ったもののしんどくなって。

あらためて自分が一番やりたいことを考えたときに、ご飯を作って人に食べてもらうことが好きだから、調理学校に入りました。

フライドチキンを揚げるケニー

ー卒業後はドバイの日本料理店で働くそうですが、ドバイに行く理由は?
料理は2年以上の経験で実務経験があるとみなされるので、世界の料理店やJICAの協力隊も最低2年以上の現場経験が必須。
日本のレストランで働くことも考えていたけれど、今の自分には基礎がないので、富裕層が多く、ハイクオリティが求められる環境で働くことで身につくことが増えると考えてドバイに行くことにしました。これまでイスラム教徒に助けられたことが多く、イスラムの国が好きというのも理由の一つ。

海外が好きでフィジーに住んでいたこともあるので、海外に行く選択肢もふつうにあった。日本は違う人に話しかけたりしないけど、海外では人に話しかけることへのハードルが低くて。バス停でとなりに座ったおばちゃんが話しかけてきたり、道端で出会った人の家にお茶をしにいったりもして、そういった価値観の違いがおもしろかった。
海外にいることで自分が外国人であることも好き。外国人だからこそ親切にされる機会が多いと思う。

ー憧れの料理人はいますか?
ONE PIECEのサンジ。海外に行ったり旅するのに憧れがあって、その根本にはONE PIECEやパイレーツオブカリビアンといった作品の存在があります。
実在の人物だと、南極に調理隊員として行ったあとローソンで悪魔のおにぎりの商品開発などをしている渡貫淳子さん。
質の高い物を作ったり、人をサポートする食に興味があります。

コロッケと唐揚げでみんなの花見をサポートしてくれた

ーどんな料理人になりたいですか?
いろんな人に料理を食べる機会をあげられるようになるのと、理にかなったご飯をつくりたい。インド人が辛い物をたべるように、その土地で取れるものを土地の人が求めている味で提供できるようになりたい。

愛媛県の大三島に行ったときに、みかんの皮の天ぷらを出されて、固定概念に縛られず、その土地のものをいかした料理だととても感動した。日本人として季節を感じられる感性があることは誇りに思えることなので、和食洋食関係なくいろいろな知識と技術を身に着けて、自分もそんな料理をつくりたいです。

ー今後の目標は?
常識が通用しないくらい日本とかけ離れたところに行ってみたいという気持ちがあって、これまでもフィジーやドバイを選んできたけど、最終的には調理隊員として南極に行きたいと思っています。
(インタビューここまで)

ードバイはあくまで修行期間と話していたケニー。
経験を積んで将来は南極で料理の腕を振るい、調査隊のお腹を満たしてくれることだろう。

モテアマス卒業を記念して、24時間料理を作り続けた


車中泊したい人・されたい人のマッチング「Carstay」始めました。

モテアマス三軒茶屋では、2021年1月15日~より車中泊のサービスを提供している。主にキッチンカーで出店しに東京に来ている人、宿泊費を安く抑えたい旅人、飛行機などを使いたくない、ペットと旅している人などが利用しており、1年3か月でモテアマスの累計利用数は20件、リピート利用も増加している。

カーステイとは
Carstayは、キャンピングカーのレンタル・カーシェア、車中泊スポット・キャンプ場のスペースシェアサービスです。
誰でもかんたんに、キャンプやVANLIFEを楽しむための車と場所を予約・登録することができます。

https://carstay.jp/ja/

車で遠方から来てどこかに車中泊するには、トイレや水場がないと不便なのだが、都内にはそのような駐車スペースが少なく、パーキングの料金も高額のため、意外にも出張や旅行のため車中泊のマッチングサービスを利用する人が多いそう。
共有部(リビングや水場、トイレなど)を利用者も使えるようにすることで快適な車中泊体験を提供できるため、駐車スペースがあるシェアハウスなどなら相性のいいサービスである。

モテアマスから徒歩3歩の専用スペースに駐車場を確保できる


ホストとしてサービスを利用して良かった点:
車中泊利用者は1週間ほど短期滞在するため、シェアハウスには住まないような地方の人とつながれるのが魅力である。
基本的には東京に知り合いがいない地方在住者が多いため、彼らも交流が増える。
実際のところサービスの利用手数料は安くはなく、車のサイズ確認や宿泊人数、利用目的などをきいて泊められるか判断しているためコミュニケーションにかかる手間は多いが、こちらもメリットとして地方とのつながりが持てたり、仕事につながったりもする。犬も触れるし、リピーター利用のカメラマンからは自作のカレンダーをもらうなどしている。
いい人かどうかの判断は、犬とくるひと、仕事でくるひとは大丈夫。

犬を連れてやってくる人もいて、ペット禁止のモテアマスでの癒しを提供してくれる

事前のコミュニケーションも丁寧にしているためレビューが高評価。

ゲストとしてサービスを利用して良かった点:

CarStayインタビュー
クウカイさん

・シェアハウスでのカーステイをしてみてメリットに感じる点
堅苦しくなく、気軽に活用できました。(クウカイさん)
三軒茶屋という、利便性もよく、昼も夜も活気のある街中に、車中泊スポットあることは、ほんとレアだと思います。


しかも、モテアマスというシェアハウスにリンクしていることで、住民の方々との交流も気軽に交流でき、50overのオジサンにとっては、めちゃくちゃ刺激があって、ほんとおもろいです!


岡山からプライベートの予定にビジネスもくっつけて、ある程度まとまった長期ステイで利用させてもらってますが、アクセスも良く、トイレや電源、すぐ近くにコインランドリー、銭湯、LUUPも拠点や、アイカサなど、何不自由なく東京ステイが楽しめるので大変助かっております。(旅好きの新種のおじさんさん)

・住民とのエピソード
シェアハウスの皆さん初めてなのに、フレンドリーで親切でした。(クウカイさん)

移動事務所機能搭載のハイエースで、仕事をしていて煮詰まった時なんかに、ひょこっとシェアハウスの方々とお話ししたり、ご飯を食べに行ったり。。。昨年の秋だったか、ハイエースのリアドア開けて仕事してたら、寒い中半袖Tシャツで、人懐っこいジョナサンというNY出身の住民と、音楽談義で盛り上がって、風邪ひかせてしまったりww。。この歳になって是台の違う住民の皆さんの話を聞くだけで、めちゃ元気になりますし、刺激をもらって、また色々頑張れたりもします!(旅好きの新種のおじさんさん)

・リピート利用している理由
管理人の方がとても親切で、場所も便利な点。(クウカイさん)

料金も良心的で懐に優しく、長期ステイも気軽にできるので、とても助かってます。あと、モテアマスの住民の方に、おいしい料理を振舞っていただいたり、三軒茶屋のディープなお店やおしゃれなbarなどを教えてもらったり。。。この出会いがなければ経験できなかったことが満載です!まだまだ楽しいことが色々たくさんありそうなので、今後もリピート利用したいと思ってます。今度は住民のかたがされているお店に行ったり、何か面白いことで繋がって、ビジネスにもつながればいいなあとも思ってます。
近いうちにまた、きびだんご持ってまた帰ってきますわ。今後ともよろしくお願いします!(旅好きの新種のおじさんさん)

モテアマスに車で来る際は、利用してみてはいかがだろうか。

鯖江訪問とカズキ対談

RENEW開催時期にあわせてSEIYA、ポール、ぼりさんとともに鯖江を訪問。
各地から知り合いが集まり、同窓会のようになった。

その後3月オープンの福井市の「街中スナックふくい」
のプレオープンに行き、オーナーの藤本一希氏とともにカズキ対談を行った。

藤本氏は福井出身で王子のシェアハウスオーナー。
頻繁にモテアマスに訪れており、今回のスナックをぜひ手伝って欲しいということから、モテアソブ三軒茶屋で広報を担当している。

日替わりでママが変わるそうなので、福井市を訪れた際はぜひ足を運んでみてほしい。

今月の森君コーナー


鯖江の森くんがフィンランドに留学してしまい、さみしいので森ハウスのクラファンで支援した「モテアマスの床で撮影した森君抱き枕」が常設され、代わる代わるさみしさを癒している様子を定点観測するコーナーです。

奥の白いのが多分森くん


来月の目標

▶定性的な目標
・鯖を食べる
▶定量的な目標
・カーステイで犬を月に1匹ずつ呼ぶ

机上の九龍城とは、モテアマス三軒茶屋で日々起きる嘘か現実か曖昧な事象を、限りなく客観的な視点で記録するというプロジェクトのことです。100年後にファンタジーとして映画化されることを望みます。
よろしければ投げ銭お待ちしています。
恵まれない大人のためのヤクルトになります。

発行:モテアソブ三軒茶屋「机上の九龍城編集部」
編集:カズキタ
執筆:ながりな 


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今月のお部屋訪問


星野源部屋(104号室)

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