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僕がたけしだった1ヶ月 たけし

こんにちは。たけしです。

モテアマスに関われた1ヶ月で起こり、僕を巻き込んだ事たちをを頑張って記してみます。

インド襲来

夏の暑さも、そろそろ落ち着き始めてほしい9月の五島。グットニートハウスに三茶からモテアマス軍団がクラファン合宿で襲来した。

合宿が進むなかで、モテアマスの人達の話やモテアマスがどんな所か聞き「面白そうだし、いつか行ってみたいな〜」くらいに思うようになり始めた。

「来月爆破するから行くなら、今しかないよ」という聞いた事ない誘い文句に困惑と好奇心が溢れて、気づけば「いつか行きたいな」から「どうにかして行けないか」に変わっていた。
しかしそう僕はニートである。来月の支払いにおびえるなかて東京に行くなんて厳しい…と僕の悪い癖であり得意分野の「いいわけ」がいつも通り顔を出す。

ただいつもと違ったのはボソッと「モテアマス行ってみたいな」と言った僕の傍には刺客達が居た。「モテアマスに行きたいってクラファンしなよ!」「いいじゃん!やってみようよ!」「来れたら爆破準備住人で部屋用意するよ!」と面白がってくれる。

打ち上げのBBQの時に「BARたけし」の投げ銭で稼ぐぞと準備中に置いてた投げ銭箱に「いいねー!今財布に入ってる札全部入れるよ!」、「こうやったらめっちゃ札入ってる風に見えんじゃね?」気づけばお酒を1杯も作ってない開店準備中にクラファンは成功していた。
だが僕はまだこの時、刺客達の事を舐めていた。


BBQも片付けも落ち着き、クラファン参加者の方達が今回のクラファン合宿での成果を発表していた。
スタッフとしてたまに見かけた、苦行のように作業をしていた皆さんの発表は熱い想いが飛び交い、合唱で1つになり、それはそれは良い空間だった。

「たけし!お前もなんかクラファンしてただろ!いっとけ!」

めっちゃくちゃ油断してた。頭真っ白ながらモテアマスに行きたいという気持ちを、ただはき出した。
僕が話し終わった瞬間、僕めがけて小銭が部屋中から投げつけられた。

「リアル投げ銭じゃん!」

またも面白がる刺客達は既に達成していた、僕のクラファンに追い打ちをかけてくれた。

ここで突然ですが、僕の過去と言うか幼少期の話を手短に。

僕は幼少期から身体が大きく力もあり小さい頃は、本当にジャイアン味のあるガキんちょ(名前のたけしとジャイアンは無関係)だった。
小さい頃の"大きさ=力"な世界で、僕は小突いたつもりでも、相手からすれば会心の一撃だっただろう。
そんな僕に母は「アンタは友達のつもりでも、相手はどう思ってるか分からんよ?」
確かに会心の一撃を常時放ってくるような奴と友達にはなりたくない。

そんな事もあり、僕は人から嫌われる事に敏感になり必要以上に邪推し気を使うようになっていた。 回想終了

リアル投げ銭に場面は戻るが、僕がお賽銭箱状態で感じたのは「愛」だった。
もちろんお金を頂けて東京にいけるという物理的な喜びもあったが、投げつけてくれる人達の「行っておいで!」という声や、自分を応援してくれる想いに体感した事の無い感情になった。
人から嫌われるのを怖がって気を使うばかりだった自分は、ストレートに向けられた好意に耐性が無く半ば放心状態だった。

この瞬間ただの東京行きのチケットは三茶のモテアマス行きのチケットに変わり、もはや背中を押されるってより、背中にライダーキックを食らうくらいの勢いで押し出された。

そしてこのクラファンの数日後。僕はモテアマスに辿り着いた。

たけしの台風

僕がモテアマスに関わったこの1ヶ月で感じた雰囲気は、「まぁすきにしろ」って感じで
何をしても面白がってくれて、カオスを笑う空間。それがモテアマスだった。

僕は自分の「普通」が周りの人の「普通」とズレていることがあり「変なやつ」になってしまうことがあったけれど、モテアマスにとってはその「変なやつ」ですら「普通」になってしまう。だから行ってみたかったし体験してみたかったのかもしれない。

基本僕の人生にお金があった時期はほとんどない。
お酒が好きだけど飲みに行くお金が無いから、「BARで働いて自分で作れるようになれば安く家で飲めるんじゃね?それに練習でタダで沢山飲めるじゃん」
「これ欲しいけど買えないから似たようなもの作ろ」
って感じでお金がなかったからこそ、それっぽく見せたり作ったりするスキルは身についた。
だからなのかは分からないが器用貧乏になり、自分の中で自信を持って「これ自分出来ます!!任せてください!!!!!!!!!!」って言うものが無い。

大体のことが平均的にできるのは良い事なのかもしれないが、自分の中に突出した物がないからどこか自信が無いのかもしれない。

興味がある事があっても、「お金ないし」「時間ないし」「失敗したら恥ずかしいし」と自分に言い訳をして挑戦しない事が多い。

ただモテアマスに来て少し経った頃、アドベントカレンダーの更新が始まるって事になり「へぇ〜そんなのあるんだ」くらいに聞いていた。
すると僕のパートナーというか、振り回される人というか、妻というか、彼女なんですけど。がサムネ作りを「たけしさんがやりたいそうです!って言っといたから!」と勝手に僕が知らない所で僕が立候補していた。

いつもの僕だったら何かそれっぽい言い訳でやらなかったかもしれない。けどカッコつけたさとモテアマスに関わったんだからやったこと無いこともとりあえずやってみようと思った。
サムネなんて作った事ないし、Canvaも少し触った事があるくらいの僕には最初は機能を覚える所からで毎日ある更新にテンヤワンヤしていた。

モテアマスに関わり出して日の浅い僕は、サムネを作る人の名前と顔も一致しないし趣味や好きな物も分からない。だがサムネ作りをしていく中で、何となく会ったことの無いその人の事を考えるルーティンになっていた。

サムネ作りに慣れてきた頃、号外新聞のバナー広告の募集が始まった。お金も宣伝するような事も無い僕はまた「へぇ〜また面白いことやってるな」くらいに見ていた。するとそのグループに僕のよく知る人というか、彼女が「広告出したいです!」と立候補している。
「どうやら今回は巻き込まれないようだ。だが一体何を宣伝するんだ?」と思っていると部屋に入ってきて

「たけしさん!広告出すよ!もちろんやるよね?!」

と唐突に言ってきた。

何載せるの?と訪ねると

「メメントモリモリだよ!宣伝のチャンスだよ!」
※メメントモリモリとは彼女と思いつきで立ち上げた秘密結社である。号外に広告載ってるから探してみてね。

やっぱり巻き込まれた。またカッコつけたさで次はバナー広告を作ることになった。
もちろんバナー広告なんてちゃんと作ったことない。だからこそ作り始めて難しさの壁と何か違うなの修正の連続。
だがやった事の無いことを立て続けにやる中で楽しんで居る自分が居ることに気づいた。

この台風みたいな彼女との出会いもモテアマスがあったからこそだ。
大きな枠で言うとモテアマスという概念の中で、モテアマスに住んで居たコバさんが作ったグットニートハウスというものがあり、そこに僕が住んで居た。つまりは僕も気づかないうちにモテアマスには昔から関わっていたということなのかもしれない。

モテアマスと密に関わっての1ヶ月やった事のない事を、沢山やった。
それは今までの僕がいいわけしてやってこなかった事もあった。でも案外やってみると最初は大変だったことも今は楽しくやれている。なんならデザインとかの仕事をやってみたいと想えるほど何か変化があった。

ニキたち

僕がモテアマスに来て1番お世話になったのは、ぞのさんとカズキタさんだと思う。
モテアマスに行きたいクラファンの時から僕に発表の機会をくれたし、「この中で誰を愛してるの!」と言ってくれた、ぞのさんの一言で彼女との交際を自然に周りに伝えれた。

モテアマスに来てからも、飲みに連れて行ってくれたり知り合いに聞いて仕事を探してくれたり。
会えば何かと気遣ってくれて、「帰りの飛行機の為に俺がビール用意するから、それ売って帰りの費用稼ぎな」ともう何から何までお世話になった。
きっと僕の知らないところでも、色んな事をしてくれていたのだろう。

ぞのさんから後から聞いたのだが、カズキタさんは僕が爆破準備住人としてモテアマスに滞在するにあたって大家であるポールさんに交渉して部屋を用意してくれてたのだと。
僕はてっきりカズキタさんが大家さん的なものだとばかり思っていたから、かなり驚いたし感謝しかない。
僕がモテアマスに来てからも、三角地帯を案内してくれて面白い店で飲ませてくれた。
更に爆破前に盛り上げたいと言えば、これで盛り上げてと金銭的支援も沢山して頂いた。

僕の数千倍忙しいお2人なのに、誰かの事を気にかけれる心の余裕を持っている姿はかっこよかった。
この2人のニキが居なければ僕のモテアマスに行きたい、爆破を見届けたいって夢は叶わなかった。

爆破当日。
婚約発表のときに現れた"ぞのサンタ"。
僕の彼女はぞのさんとの初めての出会いが聖夜に舞い降りた"ぞのサンタ"だったらしい。
初めて会ったのにチンチンを丸出しで追いかけられ部屋に逃げ隠れる程の恐怖だったと…。
ただその"ぞのサンタ"に発表後に頭を撫でられ泣いている。決して恐怖で泣いている訳では無いので通報しないでほしい。
僕を含め彼女も色んな面でお世話になり色んな感情があったのだろう。

爆破婚約届の承認欄はぞのさんに書いて貰った。
書いてもらい満足していると、ぞのさんの彼女さんが凄いことをいいだした。

「証人欄たけしくんも書いてくれない?」
ぞのさんも僕と同じくらいびっくりしていた。
僕と弟が三茶で飲んだあとモテアマスで飲み直していた日、帰るとたまたまリビングに居たぞのさんと彼女さん。
その時の色々な話を聞いてて結婚しても大丈夫かなってなって、結婚決めれたから書いてほしいと。
承認欄のもう1人である、恩師ニキのカズキタさんの隣に名前を緊張と動揺をモロに出しながら書かせてもらった。
そもそも証人欄を書いたのも初めてだし、証人欄を書いてもらいたいほど好きな人の婚姻届に同じタイミングで書かせて貰う機会なんてなかなかないだろう。

自分の結婚に至るのに欠かせない人の結婚に自分が関われた事はとても幸せなことだった。

僕の恩師ニキの2人である、ぞのさん、カズキタさん、そして僕の3人の名前が揃った書類は、後にも先にもこの時だけだろう。

1クール目 12話

僕はモテアマスに関わって、自分の感性が大きく狂わされた。(いい意味で)

モテアマスに関わってから、結婚をすることになったし、摩訶不思議な人達との関わり仲良くなったり、朝まで議論してバトったり、ピニャータを泣きそうになりながら作り気づけば爆破フェス当日だった。

島の母であるカオルさんが知らぬ間に作ってくれたBARたけしクラファンを、島の親父であるコバさんが知らぬ間に買ってくれていた。僕の知らないところでまたお世話になっていた。
当日に至るまで多くの人にお世話になり、当日もお世話になり、モテアマスに関わってから受け取るものが多すぎて心がポカポカを超えてメラメラしていた。

爆破フェスまで、とりあえず居れたら良いなって願いは気づいたら叶っていた。

フェス当日サプライズで祝って頂いた婚約発表の後に思ったのは。
「今まで生きて来た自分の人生の28年っていうのはアニメでいう1クールめで、モテアマスに関わり出したのは10話目くらいで。迎えたフェス当日が最終話みたいな感じなんだなって」
アニメとかよく分からない人、説明も分かりづらいかもでごめんなさい。
でも本当にそう思ったんだよね。

これまで生きてきて培ってきた器用貧乏の就業期があったからこそ、爆破準備に関われた。
爆破後も帰る場所を残してくれているグットニートのコバさんという宿があったから安心して冒険に飛び出せた。
爆破準備の間に関わった多くの人が仲間になってくれたから最後のステージまで辿り着けた。
そしてモテアマスという概念があったからこそ、僕自身の弱点達に決着をつけられた。

今までの僕の人生っていう物語の中の1クールめが終わって、これから結婚して五島で生活をするって2クール目にはいって行く。
その中で昔の戦友達みたいに皆さんには、この2クール目にどんどん登場してほしい。ほんとに。
五島に訪ねてくれれば案内するし、僕も皆さんの所を巡る旅をしたい。

僕という人間の1クールめに関わってくれた人達。本当にありがとう。

そんな1ヶ月を終えて帰る頃にはクラファン成功の感謝ジャンピング土下座で出来た膝の傷はキレイに治っていた。
あの時の行動でここまで自分の中で変わるものがあるとは思わなかった。あの時少し勇気を出して本当に良かった。

最後に恩師ニキのぞのさんの言葉で終わりたいと思う。
「チンコって愛なんだよね。」

この言葉の真意は2クールの伏線にさせて貰います。

ではまた。

最後に告知です

2024年10月26日、ついにモテアマス三軒茶屋爆破フェスが決行されました。
サイレントフェスや伝説のすた丼など、盛りだくさんのコンテンツを詰め込んだ爆破フェスは、大量の来場者ですし詰め状態になり、三茶のインドを体現するカオスを極めたフェスになりました。

しかしここで皆さんにお願いがあります!!

爆破クラファンは100人を超える方々に支援していただいたものの、爆破フェスを豪華にやりすぎたせいで絶賛大赤字を記録しています。

黒字になるまでクラファンは続行します!!
新しいリターンも用意しているので、ぜひ引き続きご支援をお願いいたします。

🔗 クラファンリンク:

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