見出し画像

結局「ユーザーフレンドリーなモノ/システム」ってなんなんだ?


ユーザーフレンドリーって結局なんなんだろう?

最近、「ユーザーフレンドリー」って言葉、やたら聞くようになった。なんとなく便利で、直感的に使いやすくて、要は「親切」って意味なんだろうけど、本当にそれだけなんだろうか?

例えば、操作が簡単だったり、効率が良かったりすることって、確かに「使いやすい」んだと思う。でも、それがユーザーにとって本当に優しいかっていうと、どうも違う気がする。むしろ、「便利だから使ってるけど、なんか疲れる」って感覚、誰しも一度は経験してるんじゃないだろうか。

効率の外にある「何か」

ここで気になるのが、「効率」って言葉の持つ魔力だ。現代のデザインやシステムのほとんどは、効率を追求してきた歴史がある。無駄を省き、早く、便利に。それ自体は悪いことじゃないけど、じゃあ、その「効率の外」にあるものって、置き去りにされてないだろうか?

便利すぎるモノやシステムを使うと、なんだか自分が「部品」みたいに感じることがある。それは、システムが「人のため」に作られたものじゃなくて、「効率のため」に作られたものだからだと思う。「効率の外にある価値」、そこには「温かみ」や「情緒的な安心感」が含まれているんじゃないかって思う。

ユーザーフレンドリーの問題点

一見優しそうな「ユーザーフレンドリー」なデザイン。でも、よく考えてみると、それって本当に「ユーザーのため」だろうか?

例えば、共感を重視したデザイン。でもその「共感」って、どこか形式的だったりしないだろうか?「あなたのことを理解していますよ」ってメッセージを感じても、その先に「人」としての温もりがあるかどうかは、また別の話だ。


「使いやすい」ってことがいつの間にか「効率的に操作が終わること」とイコールになってしまっている。でも、ユーザーが本当に求めているのは、「楽にできること」じゃなくて、「安心して使えること」だったり、「使っていて満たされること」だったりするんじゃないか。

本当に大事なこと

じゃあ、どうすればいいのか。正直、まだ答えは見つからない。でもひとつ言えるのは、「効率」や「機能」だけでデザインを語るのは、もう限界にきてるんじゃないかってことだ。


もっと大事なのは、

「そのモノやシステムが、人にどんな感情を与えるのか」

だと思う。それが温かさなのか、安心感なのか、それとも新しい発見の楽しさなのか。それを考えることが、これからの「ユーザーフレンドリー」には必要なんじゃないだろうか。

最後に

あなたにとって「使いやすいもの」って何だろう?

ただ便利で簡単なもの?それとも、触れていて「ほっとする」もの?

もしあなたが「これが本当のユーザーフレンドリーだ」と思うデザインがあるなら、ぜひ教えてほしい。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集