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どうして、今日も私は生きているのか

 不穏なタイトルですが、精神疾患のお話。
 さて、私の頭がすっかりおかしくなってから一年が経ちました。タイトルの画像はこれから書く話をAIさんに描画してもらったらこんなん出ました。不穏なのか、美しいのか、よくわかりませんね。
 というわけで、一年患ってみて、今の状態の総括をしたいと思います。

 総括!といって思い出すのは昔見た連合赤軍の悲しい映画。
 人が人を総括するといって妊婦さんにもリンチを加えるシーンのあるその映画は本当に嫌なものです。しかし、あれは現実の世界で起こったことを映画にしています。
 人はどんなに勉強ができても、道徳心を教えられても、周りの環境に流されることで自分の頭で考えることをやめてしまうことがあります。
 そのことの恐ろしさを歴史や物語は教えてくれます。

 タイトルに書いたのは、私がなぜ今も生きているのか。
 そんな当たり前、と思うようなことでも自分の頭で考え続けることの大切さ、それも今日は考えてみたいと思います。

 精神疾患は心の風邪、なんて言います。
 それだけ罹患する人が多いのです。
 それまでは元気はつらつ!栄養ドリンクなんて飲んでなくても常にばっきばきの戦闘民族!なお局看護師だった私でした。まあ、それも良くなかったんだとは思います。

 人間の頭は常にアドレナリンの過剰状態に晒されることで常に気を張っているような交戦モードとなりますが、それが続きすぎると枯渇状態になるんです。
 副交感神経も働かせて休まないといけません。
 常にばきばきな状態を続けすぎて、その後も周りの環境に適応し続けないといけないストレスにさらされ続けたら、脳が限界を迎えた瞬間に機能不全を起こした状態に陥ります。

 それを心が風邪をひいた、という風に表現するんですね。
 けれど、風邪、という肉体的な炎症疾患と脳の疾患はやはり違います。
 風邪は寝ておけば治ります。軽度であればメンタル疾患も寝ておけば治るかもしれませんが。そうです、軽度のうちに寝ることがとても大切です。

 私がこじらせたのは交代勤務で、慢性的な睡眠不足だったのが大きいです。子育てもしてますし、子どもは不登校で逃げ出したりと問題だらけでしたし、二日に一回しか寝てなかったです。

 何か調子が悪いな、と思った時はその時に抱えている全てのタスクを投げ捨てて、まず寝てください。そして頭を働かせることを減らしてください。例えば食べるものや着るものを毎日同じにするとか、選択肢を選ぶことでも脳のリソースが使われるのです。
 リカバリーはそのあとです。死んでさえなければリカバリーはできるんですから。まずは寝てください。少し元気になったら好きな服でも着て、美味しいものを探す散歩でもしましょう。

 赤ちゃんを抱えたお母さんが産後うつになる原因の一因は睡眠不足です。
 私は今みたいなほぼシングルになる前からもほぼワンオペで子育てしてましたけど、それも良くなかったと思います。

 今、結婚して子どもが産まれても絶対共働きするし!と思っている若い子たちはそれはそれで立派だと思います。というか、私もそうでした。
 そして、今その時の無理がたたっている気もしています。若い時は多少の無茶ができるもんです。なんとかなるんです。そして、それが無茶だったと気が付くのは体を壊してからです。
 親の世代はできてるんだから、自分にもできる!と思ってはいませんか?
 できない人、できなくなった人たちは普通に暮らす人たちには見えない場所にいるだけです。それは現世とは限らず、です。

 新生児を抱えていた当時、元夫の不倫が発覚したのも相まって当時半年で20キロ近く痩せました。それでも不倫に夢中な元夫は私がそこまで痩せたことに気が付いてなかったですけど。
 その時には悲しい、という感情がもう通り過ぎてました。まあ興味ないとそんなもんだな、と頭のどこかで達観してます。

 睡眠不足と慣れない赤子の世話、その時に産後うつにならなかったのは私の職業が看護師という仕事であり、人の世話に慣れていたこと、それと聖闘士星矢の双子座のサガという推しがいたからです。
 なんだ、漫画か、オタクか、などと侮ってはいけません。短髪の男性にしか興味なかった私にとてつもない衝撃を与えたのです。人生の根幹がひっくり返ったのです。推しの存在は偉大です。

 現実逃避だったかもしれません。元夫が私にも赤子にも興味がないという現実を受け入れたくなかったんだとは思います。
 聖闘士星矢は誰も知っている人がいない土地で一人で子育てをしている私を救ってくれたコンテンツの一つです。そのあと、私を救ってくれたのは、仕事を始めたことによってできた大阪に住む友人たちです。

 人はコミュニティに依存して生きています。
 私がSTEPNのコミュニティを大切にしているのは、そういった人が人を救うことがある、ということを身をもって知っているから、でもあります。
 まあ、元気になったからせっかくやせたのにダイエットが必要になってしまい、ランニングを始めることになり、STEPNに出会ったというのはありますけどね。
 人間万事塞翁が馬です。

 さて、改めまして、今から不穏なことを言います。

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