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コーチングスクール卒業式までの1か月

先日(4月8日)、Mindset Coaching School7期の卒業式がありました。

多くの卒業生が最後の1か月間は本当に苦しかったと口を揃えて言っていたのですが、まさに自分も様々な感情を経験し、もがきながら進んできた1か月でした。
この1か月間で何を考え、何をやってきたのか、綴っていきたいと思います。

10項目にまとめた内容はこちら。


最終講義(3月11日)

毎月1回全体での講義があるのですが、最終講義はMindsetオフィスでリアル/オンラインハイブリッドでの開催でした。講義後の懇親会で同期やプロコーチの方と様々な話をするのですが、正直このときは焦りまくってました。理由は以下2点です。
①卒業課題として有料モニターセッションを行いレポート提出する必要がある一方で、クライアントさんがまだ0人だったこと
②優良卒業レポートと自分のレポートの差が大きいと感じていたが、どうすれば差を埋められるのか言語化できていなかったこと

結果、卒業式までにCertificationをもらえるか/そのレベルに達することできるかとても不安でした。自分の中では「このままではまじでやばい」と思っていて、同期のみんなから褒めてもらえることもあったのですが、かけてもらう言葉と自分の感覚が不一致で違和感を覚えており、ずっと「何とかしなければ」という焦りと不安が入り混じる感覚でした。

事務局の方から7期は課題提出率も悪いと言われていたので、コンフォートゾーンをこの水準に置いていてはだめだと思っていました。勿論同期への介入や協力はするのですが、どのレベル感でやらないといけないかの目線は常にプロコーチになっている人に向けていました。

当日プロコーチの方とお話しさせていただく中で、セッションに関する気づきも多く得ましたが、とにかく自分にとっての救いたいクライアントさんとセッションをすること、とにかくリクルーティングが大事ということを感じ、まずは重点的にこちらを意識し行動することを決めました。

戦略を立てる

子供のときから常にやってることなのですが、何か達成したい目的があるとまずは戦略を立て、試行錯誤しながら戦略/戦術をブラッシュアップして行動をすることを繰り返してきました。

提出期限が4月2日だったので、3週間弱という限られた時間の中でCertificationを獲得するというエンドステートに対して何をするのか。毎日色々と考えながらやっていたのですが、最初に特に意識したのは以下でした。
①有料セッションのリクルーティング
②卒業レポートを書き上げてとにかく早く提出し、改善点をブラッシュアップしてレベルを引き上げる

②をやるためにも①のリクルーティングで自分にとってのクライアントさんに巡り会いセッションすること。”類は友を呼ぶ”ので、仲間として似たような人が集まっているはずなので、とにかく早くリクルーティングを行ってセッションをする、そしてご紹介経由でセッションを継続することを意識しました。日程調整やレポートを書く時間のリードタイムも含めると、とにかく早くファーストコンタクトを行うことが必須だと思い、行動を開始しました。

クライアントさんがいないときには、人と話したり食事したりしていても目の前のことに集中できず、本当に不安でした。が、であるからこそとにかくやるしかないという思いでいたので、その点は余計なプライドや恥ずかしさを感じることなく行動できた要因かもしれません。

リクルーティング

「コレクティブエフィカシー爆上がりマニュアル」(6期生の方がつくったもの!)を見て、リクルーティングの最初のメッセージや、同期内での紹介方法を参考にしました。

メンターチーム内でも「まじでリクルーティング早くやらないとやばいです、あとでどうしようもなくなります、みんなでやりましょう!!」、「恥ずかしいと言ってる場合じゃないです!!」とメッセージ送信、メンターチームの朝会でも言っていたのですが、中々みなさんも苦労していたようで、チーム内で個別に話をして具体的なクライアントさん像を認識し、知り合いにどんどん当たっていこうと思い実践しました。

Facebookの友達全員を片っ端から見ました。すると、意外と該当する人がいそうだなと思った一方、何年も連絡をとっていないという思いもありました。

これまでだったら遠慮していたかもしれませんが、そんなこと言ってられない感覚だったので、とにかくメッセージを送りました。
「同期を紹介するので、コーチング受けてみませんか?」
「コーチングに興味ある方ご紹介していただけませんか?」

既にコーチングを受けられている方も何人もいらっしゃいました。また、メッセージを送っても何の返信もない方もいらっしゃいました。

ここで大事だなと思ったのが、「なぜ返信がないんだ!」ということではなく、人がつらいときや助けを求めているときに果たして自分は応えていたのかということです。スタートアップや起業されている方が「誰かいませんか?」と人の紹介を求めていたり、Facebookで投稿をシェアされていたりしたときに、仕事でもプライベートでも、自分は何かしら行動できていたのか?というとNoでした。悔い改めるべきは自分の行動でした。

それは一朝一夕で形成されるものではなく、コーチングスクールに入ってUnselfishが大事と気づいたのなら、常にその姿勢でいることを今後の人生すべてかけて実践していくこと。これが大切だと思い、自分の身の振り方を改めて戒めました。

一方で、何年もお会いしたことがなかったのに返信をくださったり、「受けてみたい!」と言ってくださった方、「知ってる人紹介するよ!」と友人をご紹介して下さった方もいました。本当にありがたいことです。そういった方自身がUnselfishであることが多いように思いました。

同期内での紹介や、知り合いのコーチングスクール卒業生経由、過去モニターセッションを受けて下さった方からのご連絡で徐々にクライアントさんとのセッションが決まっていきました。この過程でセッションができないかもしれないという不安が解消されていきました。

中でも、同じチームで働く会社同期の方には、コーチングのあれこれや自分の行動を日ごろから話していて、リクルーティングの件を話したらすぐに動いてくれ、「しもつだったら安心して紹介できるわ」と言ってくれたときはものすごくうれしかったことを覚えています。コーチングを受けるとき、紹介いただけるときに自分を信頼してくださった方には感謝しかありません。結果的に合格したレポートのクライアントさんもこの方経由でのご紹介で、すごく縁を感じました。リクルーティングから、まさに生き様が大事ということを痛感しました。

卒業レポート①

最初にレポート提出したセッションは3月19日に実施。「極」という寝技の大会があった日で、行きの電車の中では「いけたかなー」という感覚を持っていました。

セッション後のレポート作成については、これまでもそうでしたが、3期家田さんの解説動画も参考にさせていただきながら作成。レポートは1日仕事なので非常に集中するし体力を使います。

まだ同期のみんなが出していなかったので一番乗りでの提出となりました。

ドキドキの中、結果は、、、、不合格。

ただ、フェーズ1~2はOK、課題はフェーズ3にあることが認識でき、かつフィードバックもものすごい量をいただけたのでレポートを振り返りながら次につなげていこう、次なら大丈夫だという感覚でした。もともと当初の戦略としても基準を認識して改善を繰り返していくというものだったので、そこまで落ち込むこともなく活動を続けていました。

卒業レポート②

2回目提出したレポートは3月26日にセッション実施。セッション中はゴール設定も前回の反映もできて、うまくいけた!とテンションが上がっていたと思います。そもそもこれが大間違いでした。

セッション後にはレポートを書きますが、振り返りの過程で「あれ?うまくいってないぞ」という箇所がちょくちょくありました。

文字起こしをしていると、できていることにはあまり目がいかなくて、なぜここでクライアントの発言や表情を見逃してしまったのかということが発言ごとにでてくるような感覚で、自分ができてないことを追体験してつづっているイメージ。
1つのレポートを書き上げつつ振り返りをしていると10時間くらいはかかるので、それこそ1日丸々、できていない自分と向き合うのは非常につらかった。
どっと気分も下がったし、へとへとになりながら作成していました。

改善できたポイントもありましたが、バーはクリアしているかな、、と思って提出。提出後もやはりめちゃくちゃ気になるので、頭の中でずっとセッションのことを考えている感じ。その過程で「うわーここもできてないかも」という改善点がめちゃくちゃ見つかり焦ってました。(一方で、セッション自体についてはものすごく頭の中で振り返っていたので、次はこうしようという振り返りができていたことは結果的によかった)

結果、3月29日に不合格連絡。自己投影のゴールということで、全くダメでした。さすがにこのときはめちゃくちゃへこみました。

卒業式は4月8日なのに間に合うのだろうか。まだこんなにできてないことがあるのか。どうやったら改善できるのだろうか。あとセッションも残りわずかだけどいけるだろうか。。。

全て自分にベクトルが向いています。これではダメです。

もちろん、自分ではなくクライアントさんにただただ真剣に向き合うこと、これが大事だということは頭ではわかっています。でも、そう簡単に割り切れていない自分がいました。めちゃくちゃ落ち込み、憔悴している自分がいました。

普段はテレワークなのですが、この日はたまたま出社していて、帰宅する電車の中で、なぜできてなかったのか、どうすればよかったのかをずっと考え、改善点を必死に見つけようとしていました。気づいたら最寄りの駅に着いていて、気づいたら家に着いていたぐらい必死でした。

とにかく何か変えなければと思い、また今の状態では自分一人でできないことを解決するのは難しい、かつ時間がかかりすぎると考えて、その日のうちにメンターに連絡して話をする機会をいただきました。
「xxと○○が課題だと思っている」、「足かせになっている無意識のビリーフがあるかもしれないから解消したい」、「エフィカシーが下がっている」など、課題と今どういう状態なのかを言語化し、助けてほしいと事前に伝えました。夜遅くまで対応していただいて本当にありがたかったです。

自分の疑問点を解消していきましたが、夜だったこともあり完全にからっと復活したわけではなかったです。
また、このときは夢でも毎日コーチングの内容がでてきていて、朝早く目が覚めてしまうので睡眠不足で体調のコンディション的にもよくなかったです。

何かに打ち込んでいるとき、「なんでここまでやっているんだろう」と思うときも人生のなかで過去ありました。
一方で、コーチングに関しては一切そのような感情を抱くことはなく、とにかくプロコーチになって自分が対象とするクライアントさんを救っている未来を想像し、俺がやらねば誰が救うんだ、卒業式までに合格するんだという思いがぶれることはありませんでした。

翌日Kさんと面談をいただく機会があり、この日がまさに自分にとっての転機となりました。

3月30日

質問事項をまとめていたので、15分の面談予定としていました。

聞きたいことを聞けて、だいたい15分くらい経ったとき、ポロっと本音がでました。

私「絶対に合格したいので、今すごくつらいです。」

と言ったとき、涙があふれてきました。


このときにKさんから言われたことが今でも大事にしている言葉です。


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Kさん「もしかしたら一発合格していないことによるメリットが見えてないかもしれないですね。」

私「めちゃくちゃFBももらってるので改善点もいっぱい明確になって、自分に向き合うこともできているし、まあその分つらいんですけど、、(涙)」


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Kさん
「今めっちゃつらいと思うんですけど、しもつさんが支援していく、一緒にチャレンジしていく人はぎりぎりのラインでチャレンジしていくじゃないですか。だからこそ、きつい状況のなかでもぶれない自分を作り上げていく究極のチャンスだと思うんですよね。


「過去の卒業生の人も1回、2回、3回と苦労した人もいるんですけど、それでもなお合格するという思いがぶれないし、自分のパフォーマンスをこの状況のなかでも出せる自分に進化する。それができると、未来出会う人にどれだけ多くのことを渡せるか。10倍じゃすまないものをみなさん手にされていくんですよね。

向き合って向き合って、頑張って頑張って、それでも思い通りにいかない人に本当に心から寄り添える。その気持ちもわかるし、受け取るし、でもただ傾聴するだけじゃなくてプッシュもできる。受け止める力とプッシュする力、両方持てるコーチであり、リーダーであり、コレクティブエフィカシーを渡せる存在に今この瞬間もなっていっているんで、この経験のおかげで未来100人レベルじゃない人たちが力を受け取れるので」

30年、50年後からすればこの苦労をしてすっごいよかったって思えているので。大丈夫です、力はあるので。相手をしっかり見て1時間過ごせれば、実力以上のことをしなくても大丈夫です、できるので

合格するかどうかは重要なマイルストーンですけど、それ以上に重要なことは合格できる力を有する自分になることじゃないですか。オリンピックで金メダルをとりたいっていうゴールを掲げて金メダルとってもだめなんですよ。まぐれでとってもしょうがなくて、それができる自分であること。結果を求められる時にちょっと脱力できたりとか、視野が狭まらないように。結果が求められる時でもいつも通りやれるように。


自転車に乗れると同じ話で、急に乗れるようになるんですよ。ただただ目の前の人のことを考えるということだけをしっかり思い続けることですね

Zoom入ったら目の前のことに向き合えてますよね。だから変に悩みを作り出すことは生産的じゃないですよ。Zoom開いたらただただ一生懸命に目の前の人に向き合って過ごしているじゃないですか。これは努力せずにできている話なので悩まずともできてるので、心配の懸念を棚卸したときにいつもの自分でやれると思うので、そのままZoom開けてもらえれば

「これはテクニックっぽい話ですけど、いろんな対象に感謝してみるといいですよ。セッション受けてくれた方もそうだし、紹介してくれた方もそうだし、一緒に頑張ってきたメンター、チームのメンバーもそうだし。感謝を忘れると自分の側の話になりやすいですし、この場があることにまっすぐにありがたい感謝の気持ちでアクセスできていれば、自分がそこに入り込む余地がないくらいに相手が見えてくると思いますよ

「何の問題もないですよ。今誰よりもレポートにチャレンジできている存在なので。ネガティブなことが浮かんだら紙に書いてみるといいですし。でも今この場でしゃべれている時点で、十分メタに見れているし、自分の感情にもアクセスできているし、抑圧することもしていないし、厳しいときに向き合うことに向き合えるコーチでありリーダーの生き様が表現できているので全然大丈夫ですよ。自分の気持ちを偽ったりできている風にしていると絶対無理なんですけど、適切に振り返りもできているし、自分の感情にもアクセスできているし、悔しいと言えているし、力を貸してほしいとも言えているし、何も問題がないです。しっかりとコーチとしてあるべき生き様が今日この瞬間もやれているので、クライアントさんの前でもできるだろうと思いますしね、どう考えても。」

「なので必ずいくので大丈夫です。あとはどういうプロセスでいくかなということに好奇心を持ってもらえると。いくのはいくので。宝くじが当たりました!って連絡がきたとき、決まったんだったら振り込まれることに疑問を持たないじゃないですか。

大事なことは、どんな状況があろうとぶれない私を貫くということをやれている人だけが、チャンスが来たときにいつも通りバットを振れるので。打てる球は必ず来ますよね。なのでそのときに後悔なきバットを振れるようにこの瞬間も大切に生きていく、この瞬間もありたい自分で生きる


パンチラインの数々。。。。

打ち合わせ時間は結局30分になりましたが、上記コーチとしてあるべき姿を言葉と姿勢で見せて下さった15分間でどれほどエフィカシーが上がったか、救われたか。

本当に肩の荷が下りました。


翌日は有給をとり(3月数えたら4回とってました。)、今までのルーティーンだったのにやれてなかった、朝の公園での散歩、筋トレをやり、昼寝もしてすこぶるリフレッシュしました。

自分の課題を言語化して、セッションでやることを明確にしていたので、この段階では何がいいのか悪いのか、自分や他者のレポートを見て指摘できるレベルになっていました。

卒業レポート③

4月1日に実施しました。この日は友人の結婚式があったので午前実施。よく晴れた日で気分もよかったです。

事前アンケートでの職業の話等からゴール仮説を立てており、実際にZoomに入室したときから人柄がよく見えていました。

セッション中も本音やWant to、ゴールの方向性が見えました。クライアントさんは昔からこういう人生を歩んでいて、これが好きなんだよね、繰り返してやってきたよね、やってしまっているよね、ということが分かり、ただただ、まっすぐにこのクライアントさんならもっといけるということを思いました。クライアントさんがやらなければ埋もれたままになってしまう課題があり、クライアントさんから責任を引き受けてやりたいという言葉が出ていました。自分事として、何をしていくかもご自身で見いだせていました。


4月2日23:59の提出期限直前まで粘ってレポートを書き上げ提出し、5日早朝に合格の連絡をもらいました。この日も無意識のうちに早めに目覚めていたので、早朝に驚きとともに嬉しさがこみ上げてきました。

その日に今までセッションに参加して下さった方、クライアントをご紹介いただいた方、お世話になった方に連絡を入れ、積み残しにしていたタスクや、飲み会の日程調整などに着手していきました。

仕事でも期限が迫っていてやることがあったので、感傷に浸りすぎるということもなく、一日を過ごしました。

セッションを振り返って改善点ももちろんありましたし、正直既にプロコーチとしてバリバリやられている方からすれば、スタートラインに立てただけの状態であり、合格した人もしていない人も誤差くらいのレベルということを思っていましたし(もちろん今でも思っているので)、まだまだやることだらけ、これから待ち受ける多くの出来事や責任に身が引き締まる思いでした。

3度目の正直となりましたが、1回目や2回目で合格していたら、予想通りに物事をクリアできていたため、きっと天狗になっていたと思います。

きちんとできない自分と向き合う、ゴールを意識して将来救うべき人に思いを馳せる。至極当たり前だけどそのことに気づく濃密な時間を過ごせて本当に良かったと思います。



そして、4月8日卒業式。色んな思いが渦巻きました。


ぶれない自分で、これからもひたむきにチャレンジしていきます。



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