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嘘か真か。曖昧な記憶と逞しい想像。記録。 思っていることをそっと書いていきたいです。

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最近の記事

痔瘻根治術(じろうこんちじゅつ)を受けた話【治療〜完治編】

【発症~手術編】の続きです。 ガーゼを詰める理由 ある程度膿も出したし、傷を早く治すなら開けた穴をすぐ閉じたらいいのでは?と思いますが、痔瘻によって出来た管状の穴を体の外側に絞っていくことが目的なので、穴はあえて開けたままの状態にしなければなりません。 ただ放置したままでいると、体の自己治癒能力によって体の外側から穴が閉じていくので、それを防ぐためガーゼを詰めることが必要不可欠でした。 ガーゼを詰める体勢 医師から穴にガーゼを詰められる時は、診察台に仰向けの状態になり、ピ

    • 痔瘻根治術(じろうこんちじゅつ)を受けた話【発症~手術編】

      はじめに これは私が実際に受けた手術とその治療の過程の記録および忘備録です。 痔瘻の外科手術の話はよく見かけるものの、痔瘻根治術(シートン法)のことはあまり見かけないので書いてみることにしました。 排泄部位の手術の話ですので、汚物等の記述が多めです。ご了承ください。 痔瘻の治療法は複数ありますが、こういう治し方もあるんだ、と選択肢が広がる読み物になっていれば幸いです。 そもそも痔瘻とは 私も自分自身が患うまで「痔瘻?それってなんですか?」程度の認識でした。 私が医師から聞い

      • 選ばせる昼寝男の話

        「これからお昼寝しに行かない?」 事の始まりはその言葉だった。 その日は二人で海が見える美術館に行った。 たまたまペア鑑賞券を入手し一緒に行く人を探していたら、誰も行かないなら俺が行く、と彼が名乗り出てくれた。 そういえば前に会った時も美術館に行った。 お互い絵画鑑賞が趣味ではないのに、二人で会うきっかけは美術館へと足を運ばせた。 その日はシャガールの絵を見た。 明るい色彩は作家から溢れ出た愛情をキャンバスへ流し込んでいるかのようだった。 今日で会うのが二度目の彼と見るには

        • 共に一夜を明かした男の話

          その日は家に帰りたくなかった。 ラストオーダーです、と告げられ店を出た後、まだ飲むの?どうするの?と聞かれて、飲みたくないけど帰りたくない、と酔いに任せて駄々をこねていたように思う。 当時私も元上司の男性も無職だったから、時間の制約がないことをよいことに好き放題言っていた。 それなら、と少し歩いて辿り着いたのは24時間営業の角地のコーヒーショップ。 店内に客はほとんど居なかった。 無性に甘いものが食べたくなり、夜中の2時には不釣り合いなパフェを頼んだ。 私がパフェを平らげて

          評価されるということ

          “本能のなれ果てに生まれ、 まして歓迎もされず、 惰性の愛に手をひかれ、 行き着く場所は底無しの崖っぷち。 選べない日々を押しつけられ、 ぐずることも許されず、 自由になるための約束は、 抜け殻になった夢物語。 堕ちることで狂喜を得られたのなら、 ここで味わう不甲斐ない孤独は、 正気と明日を掴む試練なんだと、 いつか出会う未来にささやいてほしい。” この支離滅裂な文章はなんですか? と言いたくなりますね。 およそ15年前、某出版社が作家の募集をかけていた時に応募した私の

          評価されるということ