救世主降臨を体験した支持者たち 風評と怒りの伝道者 山本太郎研究 6
「山本太郎を批判するなら、山本太郎と同じことをやってからにしろ」という声がある。しかし、「山本太郎のやっていることが無益なだけでなく有害だから批判しているのだから、同じことをしてみろという理屈はおかしい」と考える人は少なくない。
支持者たちは「なぜ山本太郎を支持しない人たちが、これほど多くいるのか」とも言う。彼らは山本を誤りひとつない聖人と見ているのだ。他の政治家に対してもありがちな支持者側の認知の歪みとはいえ極端すぎないだろうか。
こうした独特な山本への認知は、2011年7月11日に爆発的な勢いで広がった。彼が国会で乱闘して見せたり、被災地で得が高い人としてパフォーマンスをするのは、13年前の出来事を再現しなければならない事情があるからだった。
加藤文宏
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