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社会をけしかけた責任 早稲田大学とカトリック

加藤文宏

「辻内琢也やカトリック中央協議会。こんなの許せるわけないだろ」という話を丁寧にしてみようと思う。彼らの居場所は、聖域ではない。

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 鴨下全生と辻内ゼミとカトリックに端を発する問題は、未だに解決の糸口さえ見えない。この三者は、あり得ない原発事故の被害を語るか、被害を誇大に吹聴したり社会に影響を与えたことで、福島県民と同地に関わる人々の暮らしを踏みつけ、当事者の悲鳴と批判を退けて現在に至っている。▶︎鴨下全生と言えば「レジ袋鼻血」と呼ばれる大量の鼻血を流す子がいたという証言だが、彼は最近になってようやく旧赤坂プリンスホテルに設けられた避難所でのできごとだったと言い出した。ちなみに管轄だった千代田区だけでなく日本赤十字社、ボランティア、視察した団体の記録には、彼が言うような大量の鼻血を流す人の一大事は報告されていない。▶︎続いて彼が所属する早稲田大学辻内ゼミの辻内琢也は『フクシマ型PTSD』なるものを提唱している。世界保健機関(WHO)は、疾病名と地名を組みあわてはならないと勧告を出しているがおかまいなしだ。福島をカタカナ書きにする意図と合わせ、「差別」や「偏見」を助長し固定化する、いわゆるスティグマ化を堂々と行っているのだ。さらに被曝量を過大に評価し、0.1μSv/h超えを大問題としている。国のかなり厳しい評価基準の二倍程度は大袈裟に見積もっていると言える。▶︎鴨下を教皇に謁見させたのがカトリック中央協議会だった。謁見が『日本カトリック正義と平和協議会(正平協)』など関係団体によって主導されたものであったとしても、正平協はカトリック中央協議会内の正式な組織なので、教皇を政治利用したり社会に影響を及ぼそうとしたのは教団の意志であったと言える。なお正平協は、『「ALPS処理水」海洋放出についての抗議声明』を出し、これはカトリック中央協議会のWEBページに掲載されている。


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