ショートショート_私の岩波文庫
来年は読書の時間を持とうなどと思ってはいるが、なぜだか、彼の流行病の時代から本を読む時間が確保できていない。
私の岩波文庫というと、西田幾多郎の「善の研究」である。
これは、かなりの回数読み込んだ。父から譲り受けた一冊では飽き足らず、同じ本を多分、三冊くらいは買いかえた。
父に、「哲学でもやろうかな」などと言ってみたものの、鼻で笑われながら「哲学では食えない」と言われた。
哲学の道は何度となく歩いたが。哲学どころか、その道の近くの大学のレベルには爪の先も引っかからなか