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黒酢酢豚定食と見栄っぱりパイナップル

今日のお昼ごはんは、酢豚でした。
しかもとろみのある中華あん(酢豚餡?)ではなく、くどくない黒酢の酢豚。コクのある味付けが揚げた豚肉に絡んで、シャキシャキのピーマン&玉ねぎともよくあいます。

昔の酢豚は、もっと甘味と酸味が強くて、しかもとろっとした餡だった記憶があります。そこにいくつかの黄色く鮮やかなパイナップル。
子ども心に「なんで、おかずの中にフルーツが入ってるの??」って驚いた記憶があります。

平和な我が家はパイナップルのありかなしかで論争になることもありませんでしたが、やっぱり気になります。ということで、調べてみたら…なんとも見えっ張りな話でした。

まず最初は、400年前の中国。清の時代に欧米人むけに高級感を出そうとして加えたのだとか。
※いくつか同じような記事を見かけましたが、明確な出典は見当たらず…どなたか、ご存知ですか?

中国での料理名は「菠蘿古老肉」(ボールオグーラオロウ)。「菠蘿」の部分が「パイナップル」です。パイナップルは中国の清の時代の中期から中華料理に使われている食材なのです。
ではなぜ中華料理にパイナップルを入れたのでしょう?
清の時代にイギリス領だった香港やフランスの影響力が強かった上海でパイナップル入りの酢豚が誕生したといわれています。中国に住んでいる欧米人を相手に、高級感のある料理を出そうと考えたのがきっかけ。
そして選ばれたのが、当時は珍しくて高級食材だったパイナップル!
甘酸っぱいパイナップルは脂っこい酢豚をさっぱりさせてくれるピッタリの素材だったのでしょう。
なぜ酢豚にパイナップル!?中国4千年?の歴史とパイナップルのヒミツ(ヤマサ醤油)

https://recipe.yamasa.com/blog/1908subuta_2

さらに日本でも、戦後の代々木で米軍の家族向けにウケの良さそうなメニューとして導入されていたっぽいです。パイナップルって、そんなに人気だったの?

昭和39年の東京五輪競技場となった代々木公園には五輪開催前まで米軍宿舎があり、同公園に近い原宿は米軍の家族向けの店が多くアメリカ文化発信の街だった。そんな街にふさわしい酢豚にしようと、当時は高級品のパイナップルを入れたという。同様に、生食が一般的なレタスをチャーハンに混ぜたのも同店が最初とされる。
南国酒家 酢豚にパイナップル元祖の店 日本人の嗜好に合わせて(産経新聞)

https://www.sankei.com/article/20170611-YO3N7D7RDZJHPHM7EB6QCFCLOI/2/

なんと、どちらも「ええかっこしい」の見栄っ張り。それぐらい、パイナップルにんはオーラがあったんでしょうね。すごい。。
そしてこういう話を見聞きしていると、俄然酢豚を食べたくなりますが…今日は黄色いあいつに浮気しないで、当初のオーダー、黒酢酢豚をおいしくいただきます。

ゴロゴロ&しっかりした揚げ豚肉と黒酢がぴったり。野菜もおいしい…!

シャキシャキの野菜もおいしくて、なんだかちょっとやる気の出るご飯でした。ほんと、おいしかったなー。今日もごちそうさまでした。

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