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デマカ星よみもの

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#アルゴ

短編小説「山の神の秋子さま」

小さな頃から、他人には見えないものが見えたし、他人には聞こえないものが聞こえた。庭の木の上には大きな目玉が乗っかっていたし、家の縁の下からは夜な夜な呻き声が響き渡っていた。そんな中でも、裏の山の女神の存在は、最たるものであった。
 彼女は、アキコと名乗っていた。文字での交流をしたことはないが、恐らくは秋の子と書いて秋子なのだろう。わたしが彼女に貰ったのだと言ってきのこや山葡萄を持って帰ると、家中、

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