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『歩きたくなる里の風景づくり』〜mossの流域プロジェクト
ことのはじまりは、この風景。
道路脇の一面びっしりセンダングサという外来種の雑草に覆われてました。1年中1つの野草が風景を独占するさみしい景色。。。
一昔前は、、、
スミレやアザミ、タツナミソウ、テッポウユリやノカンゾウなど季節の野花が彩る風景がそこにはあったはずなのに、
地域の担い手の減少とともに、、、
日々少しづつ手入れする場所から、年に一度草刈り機による徹底的な地面スレスレに刈る除草作業や手軽に利用できる除草剤によっていつのまにか繊細な野花は姿を消し、、
過酷な環境に耐えるセンダングサの一人勝ちの環境になってしまっていました。。。
毎日、歩く道だからこそ。
季節毎にうつりかわる風景へと育んでいきたい。
季節が変わるたび、
ついついゆっくり歩きたくなるような
ゴミを拾う場所から、季節の野花を摘む場所へ。
まずは2年前、草を刈ることから小さくスタート(^^)
やわらかな草は手鎌で刈り刈り、
大きな枝などは剪定バサミでチョキチョキと、
道路沿いに2本流れる小川のゴミを拾いあげて、淀んだ流れはめぐりつながるように手をかけて、
ほんとうに少しづつ、少しづつ。訪れるみんなの手も借りながら風景を育んでいます。
before(2019年)↓
after(2年後、2021年)↓
before(2019年)↓
after(2021年)↓
だんだんと、
もともと生えていた植物が息をふきかえし、
もっと近づいて見てみると、、、
ヨモギやツワブキも顔を出しはじめてます(^^)
そして、
ついに^ ^スミレも!
よっ^ ^ 久しぶり!
2年前はセンダングサしか生えてなかった場所だからこその嬉しい出会い^ ^
気をかけ、心をこめて道づくりをしていると自然も返事を返してくれるよう^ ^
道に落ちているゴミも自分の家のゴミのように目に入ってくるようになりました。
誰だポイ捨てしたのは〜
少しづつ、ゴミを捨てたくなくなるような美しい風景を育んでいきたいものです。
そして、歩きたくなる風景づくりで車の往来にひやひやしながら草を刈りながら感じているのは、
車はもちろん便利だけど、
車によって失われている里の風景もたくさんあるんじゃないかなといこと。↓
あたりまえの眼鏡をはずし、じぶんたちはどんな世界に暮らしたいのだろうとカラダを動かしながら想い巡らせること。それは、道というものとともにある暮らしの風景をもういちど自分ごととして見つめなおしていくことなのだろうな。
風景づくりの旅はまだまだはじまったばかりだ。