「悪い円安」終幕にじわり接近 巨額の貿易赤字に変化も
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Who:野村證券の森田氏
When:
What:「23年後半には円安悪玉論が聞かれなくなっているのでは」
Where:
Why:輸入物価と輸出物価の上昇率(同年同月比)の差が21年春以来の水準まで下がってきている。(輸入物価上昇率ー輸出物価上昇率の差が小さくなってきている)
How:
キーワード
外国為替市場
円高
円安
輸入物価
輸出物価
悪い円安
Jカーブ効果
海外への生産拠点の移管
要約
23年後半には円安悪玉理論が聞かれなくなっている可能性がある。
日銀がまとめた企業物価指数の円ベースの輸入物価は22年11月には前年同月比で28.2%上昇
輸出物価は15.1%の上昇その差は13.1%
これは”悪い円安”が囁かれる以前の21年春以来の水準まで下がってきている。
輸出入物価の上昇率の差が縮めば、輸出企業の収益環境は改善に進む。
輸入物価が減少=部品等の輸入価格が減少=製品の原材料価格が減少し、低コストで製品を作れる。
輸出物価が上昇=国内生産品を高値で輸出=製品の売上が上昇する。
輸入物価が減少 and 輸出物価が上昇=製品輸出の粗利が増加する。
ってことか??
ただし、主な輸出先の米・中の景気低迷が見込まれるので、輸出量が増えるかはわからない。
また、国際資源価格の大幅に下落することは考えにくいので、交易条件の改善も限定的になる可能性がある。
プラスで現在は海外への生産拠点の移管が進んでいる。(そもそも日本からの輸出が減っている?)