忙しいひとのための時魔導士のなりかた
毎日いそがしい。
どんどんやってくるタスクという名の敵。
世の中には、そんな敵を倒すための武器がいろいろ紹介されている。
タスク管理法や時間管理法など、効率的に時間を使うための方法がある。
僕もそれらを試して、手に入れた武器でタスクと戦ってきた。
レベルもちょっとずつ上がって、敵を早く倒せるようになってきた。
だけど、戦っても戦っても、どんどん敵の数は増えていく。
これは何かがおかしい。
このままじゃ目の前の敵を倒すだけで前に進めない。
姫が待っているお城はあんなにも遠いのに。
やり方を変える必要がある。魔法が必要だ。
どんな魔法か?時空魔法だ。
そう、時魔導士になる必要がある。
まずは、時間を扱えるようになろう
何も考えなければ、僕たちは時間に追われてしまう。
時計の針が進めば、あっという間に一日が終わってしまう。
忙しく働いていても「あれ?今日何をやっていたっけ?」ということはないだろうか。
それでは、まったく時間を扱えていない。
まずは、時間に追われるのではなく、時間を自分が扱うようになることが時魔導士になるための第一歩となる。
時間を扱う方法はとてもシンプルだ。
1日のハイライトを決めることだ。
1日の中で「今日、これが終わったらもっとも満足感が高いこと」を1つ選ぼう。これがハイライトだ。
今、取り組んでいる大事な仕事のタスクでもいいし、「筋トレする」や「読書する」みたいな自分がやりたいと思っていることでもいい。
大切なのは、今日が終わったときに「これが出来て良かった!」「今日という日を大切に使えた」と一番思えることを選ぶことだ。
もう一つ大切なことは、ハイライトは1つだけ選ぶことだ。
そして、その1つのことを午前中に終わらせてしまおう。
これで、もう時魔導士の見習いを卒業できる。
きっと時間を扱えるようになっているはずだ。
他のタスクがこなせてなくても全然OKだ。
なんたって、自分が決めた最も充実感が得られることが終わっているはずだから。
今日という日が、良い一日になったはずだ。
ほら、もう時間を扱えるようになった。
時間を増やせる魔法
1日は24時間しかない。
24時間は変わらないが、時間を増やす魔法がある。
時空を歪めるわけではない。
簡単な魔法だ。
それは「iOSのスクリーンタイム」という魔法だ。
この魔法はすごい。
僕はこの魔法で毎日3時間も時間が増えた。
3時間あれば、何でも出来る。
iPhoneを持っているひとは、ぜひ設定アプリからスクリーンタイムを確認してみてほしい。先週の平均スクリーンタイムは何分だった?
自分は3時間45分だった。衝撃の時間だ。
そして、スクリーンタイムの制限を45分とした。
そうすると、毎日の時間が3時間増えた。
小学生でもわかる簡単な魔法だ。
もっと強力な魔法もある。
ぜひ使ってみたい人は試してみてほしい。
それは、スマホのアプリを片っ端から削除するという魔法だ。
(強力でしょ)
でも、それだけ威力は高い。
スマホからは無限の情報が得られる。
けど、スマホの画面を通して得られる情報なんて、たかが知れてる。
アジャイルというアクセサリを身につける
時魔導士にとって最強のアクセサリがある。
それがアジャイルだ。
このアクセサリはなぜ最強なのか?
それは身に付けているだけで、毎日少しずつ時間が増えていくのだ。
ざっくりいうと、自分がどういう時間の使い方をしたのか?について向き合って、継続的に改善していくことだ。
固定したやりかたはない。
昨日より少しでも時間の使い方が良くなれば、どんどん時間が増えていく。
このアクセサリは、その考え方を持たせてくれる。
とはいえ、具体的なやり方を知りたいひとに向けて、一例を紹介しておく。
1.毎週1回、前の週で取り組んだハイライトで出来上がったものを振り返る。ハイライトができたかどうかだけでなく、そのハイライトが自分に何を与えたか?を振り返る。そして、次の週で取り組むハイライトを7日分きめる。
2.毎朝、昨日のハイライトを振り返って、今日のハイライトを確認する。
事前に決めたハイライトを変えてもいい。
まとめ
僕も時魔導士の修行中だ。まだまだ時間を扱いきれていない。
でも、「毎日時間がない」という考えから「結構毎日時間あるな」という考えに変わってきた。
たとえ、1日の時間が24時間から28時間に変わっても、時間を扱えなければ、きっと増えた4時間なんて意味がなくなってしまうだろう。
流れる時間に寄り添って生きていきたい。
参考にした魔術書
タイトルだけだとちょっと嫌煙しがちな本だけど、内容はすごくいい。
時間にハイライトする考え方やスマホからアプリを削除するやり方を教わった本。GoogleとYoutubeで時間の扱い方を真剣に考えた2人のエピソードを含めた内容は、とても共感できるし、時間との向き合い方を教わった。
アジャイルについてわかりやすく説明されている本。アジャイル自体はソフトウェア開発手法で、複数人での開発のためのもの。わかった気になるけど、アジャイルな状態になるのはとても難しい。だけど、この考え方を自分の成長にも生かせるのではと思った。
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