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【詩.24】雨降りの日

人間も怠いが猫も怠い

餌をねだってはすやすやと眠る猫

少しお邪魔して
彼の眠る掛け布団のそばに寄る

オレンジ色した小さい鼻からかすかな寝息が聴こえる
小雨の音と
どちらが小さいかな

触れる被毛はやわらかで

くるりと曲げられた前足をそっと握ってみる
温かく、柔らかい

しばらく手を繋いでいた

気持ち良さげに寝てやがらぁ

長生きしてね、と呟いた

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