「徳治主義」
私がもし総理になったら、どのような政治を行うのか、ということをよく考えます。
私は老子の「徳治主義」を中心に、「民主主義」や「資本主義」といった今までの考え方や価値観に一石を投じたいと思っています。
「徳治主義」とは、徳のある統治者がその持ち前の徳をもって人民を治めるべきであるとした孔子の統治論に由来する儒教の政治理念・思想です。老子は、儒教が形式化し、それに合わせようとする不自然な努力を否定し、いっさいの人為的なものを排して、万物の根源を無であるとし、そして無の性格は自然である、無為自然を主張しました。
私は、この老子の思想に強く共感します。
政治家として、自分の利益や権力を追求するのではなく、自然に従って、人々の幸せを第一に考えるべきだと思います。法令や刑罰や軍隊などの力をもって国を治めることを「覇道」とし、道徳や礼儀などの徳をもって国を治めることを「王道」。私は、「王道」を歩みたいのです。
しかし、私は、老子の思想をそのまま採用するのではなく、現代の社会に合わせて、柔軟に適用する必要があるとも思います。私は、民主主義や資本主義といった、今までの考え方や価値観を否定するつもりはありません。民主主義は、権力を市民が持ち、行使する政治体制であり、市民の自由や人権、平等を重視します。資本主義は、人や企業が自由に経済活動を営む仕組みであり、直接的に政治体制を表現するものではありません。
私は、民主主義と資本主義には、老子の思想との親和性があると考えます。
民主主義は、市民の声を尊重し、多様性を認めることで、自然の摂理に沿っています。
資本主義は、人や企業の創造性や競争力を引き出し、社会の発展に寄与しています。
私は、民主主義と資本主義を、老子の思想と調和させることができると信じています。
もちろん、民主主義や資本主義にも問題点はあります。
民主主義は、多数決によって少数者の意見が無視されたり、ポピュリズムに陥ったりする危険があります。
資本主義は、経済格差や環境破壊などの社会的な問題を引き起こす可能性があります。
私は、これらの問題に対して、老子の思想を参考にして、解決策を探したいと思います。