「いいなぁ身長高くて。家族みんな高いの?」「うん、お父さんは190cmぐらい、妹も170cm以上あるよ」「うらやましい、うちの父ちゃんは身長高いのに、なんで俺は低いんかなぁ」と、背の高い人がうらやましく思った時期もありました(背が高くなると、洋服を書い直さなければいけないので今は思いません)。毎日牛乳飲んだのに、重いバットでひたすら素振りしていたからいけなかったのか、いや、野球選手は大きいよなぁ、とりあえず鉄棒にぶら下がっていよう(正確には、ホコリをかぶった ぶらさがり健康器
もしすべての人が自分のゲノム情報を知る時代がきたらどのような世界になるでしょうか。 ゲノム情報は個人を特定する究極の情報です。そう考えると1つは認証IDとして利用する方法です。現在利用されている生体情報を用いた個人の特定方法(生体認証)は、手の静脈情報や目の網膜情報などがあります。最近は顔の特徴量を記憶して、PCやスマホのカメラに顔を写すだけでログインできる仕組みも多いですよね(マスクをずらしてログインしている人もみかけます)。同じようにゲノム情報を認証IDへ利用することはで
「◯◯さん、くせ毛?」「そうなの、おかあさんもくせ毛なんだ」「そうなんだ、遺伝だね」 この会話の中の「遺伝」という言葉には2つの意味が隠れています。 親から子供にくせ毛の原因となるゲノムが「遺伝」する、この「親から子へ伝わる」ことを「継承」といいます。遺伝には「継承」という解釈が含まれます。もう1つは何でしょうか。 もし、世の中すべての人がくせ毛だとしたら「くせ毛が遺伝する」という言葉を使うことはないでしょう。直毛の人もいれば、くせ毛の人もいる(ちなみにわたしはくせ毛)、
私たちは両親からA, C, G, Tという4つのアルファベットで表現されるDNA(正確には塩基)を30億個ずつ、計60億個を受け継ぎました。この設計図を下に私たちは存在しています。髪の毛、皮膚、血などどこをとっても、何歳になっても同じ60億個の情報です(だいたい本当、少し嘘)。これをゲノムといいます。 人間のゲノムを本にするとどのくらいの量になるかというと、1ページ1,000文字(結構小さい)からなる300ページの本が20,000冊分になります。 ゲノム情報の活用は何年も前
はじめまして、もしもげといいます。遺伝統計学という学問を専門に研究をする学者です。学者にもいろいろいまして、わたしは論文を書いたり学生を指導したりするよりも、研究結果をビジネスにすることに興味があります。これから私たちの身近なことと「遺伝」を結びつけて、記事を書いていきたいと思います。1週間に1つの記事を投稿できるように続けていきたいと思います。何か気になるトピックがあれば教えてください。わかる範囲で話題にしたいと思います。