1日目。台北「渣男 taiwan bistro」。クズ男という名のビアバーで晩ごはん。(19回目の台湾旅2023/09)
この日の夕食は寧夏夜市にもほど近い承德路にある「渣男 taiwan bistro」で。
渣男(zhā nán)とは主に恋愛方面にだらしない「クズ男」という意味で、「成功した男たちは誰もが、人生のある段階では、そもそも掛け値なしのクズ男だった」という、かっこいいのかどうなのかちょっとわからないキャッチフレーズでやっているお店です。ロゴの無精髭も面白いです。
店内は小洒落た日本の居酒屋風ですが、ここの売りはクラフトビールと滷味(lǔ wèi)。この組み合わせは絶対最高なのにもかかわらず、これまでなかなかこういうお店がなかったんですよね。
ビールは生がタップで2種類、そして冷蔵庫には台湾のクラフトビールのボトルが結構な種類ありました。
初めてなのでまずは生を飲もうと思い、頼んだのは「渣男小麥艾爾(zhā nán xiǎo mài ài ěr)」小麥艾爾はつまりウィート(小麦)エールです。
フルーティで香りよく、苦味はほとんどなくてちょっと甘味のあるタイプ。量を飲むと飽きるので、個人的には好きなタイプではないのですが、ここのはしっかりとした味わいがあって美味しかったです。自分のところの料理に合うように作られているのでなおさらですね。
つまみは滷味を2種類、厚片牛肚(hòu piàn niú dù)と花干(huā gàn)。牛の胃袋(ハチノス)と厚揚げですが、花干は普通の厚揚げと違い、豆腐にスリットを入れて揚げているので味染みがよく、滷味の出汁をしっかり吸い込んでいるのがよいです。厚片牛肚は生野菜の付け合わせと共に盛り付けてあって、見た目の彩りのきれいさだけでなく、つまみとして完成度が高いです。
それと涼拌豆芽菜(liáng bàn dòu yá cài・もやしの和え物)、薑汁蕃茄(jiāng zhī fān qié・トマトの生姜だれ)。薑汁蕃茄は台湾の果物やさんでお馴染みのやつです。
そしてビール2杯めは急凍台灣生啤(jí dòng tái wān shēng pí)。キンキンに冷えた台湾ビールの生。ジョッキの「有病治病」は、これを飲めば病気も治る!という意味でしょうか。個人的にはパーフェクトな組み合わせの晩ごはん。しめて720元で、この時期のレートで約3,300円。お安くはないですが、半分はビール代なので(クラフトビール200元、台湾ビール160元)大満足でした。そもそもひとり飲みできるできるお店が少ない台湾ですが、ここはぴったりです。台北市内にここを入れて6か所お店があるみたいなのでビール好きならぜひ。
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