4日目。台北「阿城鵝肉」で念願のガチョウ飲み。(18回目の台湾旅2023/06)
4日目の夜は念願の「阿城鵝肉(ā chéng é ròu)」でガチョウ!
大人気店でいつ来ても行列ができていているので、これまで何度も見送っていたけど、ひとりならなんとかなる!とちょっと早めの夕食に来ました。
1号店は改装中で現在は外帶(テイクアウト)のみとのことで、通り向かいのきれいな2号店へ。
店外のタブレットに人数を入力し、整理番号を受け取って待つこと約15分。意外と早く店内に入ることができました。
店名に冠した「鵝肉(é ròu)」が、ガチョウ肉のこと。発音はカタカナだと「アーロウ」となってしまうけど、「鵝」は「イ」の口で「アー」とか「オー」とか発音しつつ低いところから上がってくる声調での「アー」で(ちなみに注音記号ではㄜˊ)、美味しいものは特に正しい音を伝えたいのに説明難しくて悩ましいです。
で、ここの鵝肉は煙燻(燻製)と白斬(塩茹で)の2種類あって、気持ちは両方食べたかったのですが胃袋はひとつなので、お店おすすめの煙燻で。
いちばん少ないのが200元(900円ちょっと)でなかなかよいお値段ですが、1〜2人前あってひとりならこれだけで充分すぎる量。
一緒に頼んだ季節時蔬(季節の野菜炒め)は皇宮菜(huáng gōng cài/ツルムラサキ)でした。色々ある青菜の中でもこれはかなり好き。
そして大切なのが啤酒(pí jiǔ/ビール)。よくある冷蔵庫から自分で取ってくるスタイルなのですが、この店には「18天台灣生啤酒」があるのです。
「18天台灣生啤酒(shí bā tiān táiwān shēng pí jiǔ)」、略して「18天(shí bā tiān)」は、台湾啤酒のラインナップの中で最上位の製品で、フレッシュな状態で飲んでもらうために、賞味期限をわずか18日(18天)に設定した生ビールです。
どこにでも置いているものではないため、見つけたら必ず飲まないといけません(義務)。
香りよくコクもあって、でもすっきりした飲み心地に、注文した品物が来るまでの10分くらいでかなり飲み進めてしまいました。
やがて満を持してやってきた鵝肉。いやー、この美しい断面。見た目だけでもニヤニヤしてしまいます。
元々の肉質も最高だと思うのですが、噛みごたえと噛み締めてじわっと来る肉の旨みを保ちつつ、口内でほどよく咀嚼できるこの絶妙な厚みが、この店の技なのだと思います。
台北に来るとちょくちょく行っている熱炒店の鵝肉も好きだけど、これは次元が違う感じ。
ちょっととろみのある皇宮菜も箸休めとして最高。
そして18天との完璧なトライアングル!究極の三角食べを実現するために、ついつい2本目に突入してしまいました。
これだけすごい店なのに、食器がよく食堂で見かけるメラミン製のものというのがまたよい(「おいしい」がメジャーだけど「いちばん」も負けてないぞ)。
小一時間ゆったりと堪能して、締めて550元。ざっと2500円。
帰国前夜の贅沢メシ。
時間が経った今でも、思い返すだけで幸せになれる、まさに至福のひとときでした。