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LayerXのカルチャーと行動指針 (2021年版)

こんにちは!LayerXの榎本(@mosa_siru)です。

この記事では、LayerXのカルチャーについて紹介していきます。特に、2018年に創業したLayerXが、様々な事業の変遷を経て、行動指針がどう変わっていったかを話していこうと思います。

私達は、創業当初から 5 つの行動指針をもとに活動しており、それらがカルチャーの源泉となっています。

・Be Animal
・Bet Technology
・Trustful Team
・Fact Base
・徳

これらについては、3年前に書いた記事の後半でも説明しています。

3年たった今、これらの行動指針は、どうなっていったでしょうか?変わっていったのでしょうか?

LayerXの変遷

そもそも創業当初から、LayerXはどう変わっていったでしょうか。変わったことが多すぎるので、本当に一部だけピックアップしていきます。

2019年
・オフィスを東日本橋に移転しました。
2020年
・ミッションを「全ての経済活動を、デジタル化する。」と策定しました。
・資金調達を行いました。経営体制を強化しました。
・ブロックチェーン事業をやめました。
・事業部をSaaSと、MDMと、Labsの3つに分けました。
2021年
・事業拡大に伴い、メンバーが増えました。現在50名程度が週次の全社定例に参加しています。
・コロナ渦を迎え、リモートワークになりました。
etc...

要するに、めちゃくちゃ大きな事業上のピボットをしており、事業部も分けられ、組織も大きくなり、働き方も変わりました。

事業上の変化については、この記事でよくまとめられています。

その中で5つの行動指針はどうなったかというと、全く変わっておりません。むしろ以前より強化された形で組織に根付いています。

事業が変わっても行動指針が変わらないこと、ブロックチェーンをやめたことでの離職はほぼなかったこと。ここに組織としての芯の強さを感じています。

ここからは2021年において、各行動指針がどのように実践されているかを見ていきます。

※組織が大きくなったといっても、各事業部で見るとまだまだ小さく、例えばSaaSを開発しているプロダクトは1チーム2-3人のエンジニアとかだったりします。。
※僕がSaaSを開発する事業部を見ていることもあり、ここからはその事業部の話がメインになります。

Be Animal

創業当初から、社内で一番使われているワードです。

不確実な状況において積極的に動き、貪欲に生きた情報を集める。論理性や、充分な準備をそなえた上で、“動物的に”大胆に物事を進めていこう

SaaS事業をはじめた当初、チームはtoCのベンチャー出身ばかりで、僕らはSaaS事業をしたこともなかったし、toB事業をしたこともなかったし、会計知識に明るいわけでもありませんでした。

その中で貪欲に会計知識を学び、お客様から丁寧にヒアリングをして業務フローとペインを理解し、よちよち歩きのプロダクトを作ってはフィードバックをもらいながら、LayerX インボイスとワークフローは作られていきました。

プロダクトの開発優先度を、大それた戦略やマイルストーンから落としこんでいく等はあえてしないで、実際に足でかせいだお客様の"生きた"要望をベースに、機動的に変えていきました

初期のころは、お客様に「経理の気持ちがわかっていない」 と導入を見送られたこともありましたが、真摯に改善を重ねていったところ、今では「使っていてわくわくする」「日々の経理業務が楽しくなった」と言われるプロダクトにまでなることができ、一度見送られたお客様にも導入いただけることが多くなってきました。

これから僕らはさらなるPMFのために顧客領域を広げ、プロダクトも周辺領域に広げていきます。未知なことばかりですが、楽しんでAnimalにチャレンジしていきたいと思っています。

なお社内では、特にゴリラがAnimalの象徴として使われがちで、よくウホウホ言われています(ちょっとアレなのではという意見もあります。。)

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最近Tシャツ化もされ、全社員に配られました!

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なお話はそれますが、動物では「チンパンジー」もよく登場します。どんな質問でも、チンパンジーのアイコンをつければ誰でも気兼ねなく答えてくれる文化があり、新しい人でも安心して会社に溶け込めるようにしています。slackにはチンパンジー専用のchannelもあります。

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Bet Technology

技術にBetすることは、より良い未来にBetすることだと私たちは考える。判断に迷ったときは、⻑期的には技術が勝つと信じ、技術に賭ける選択をしよう。

LayerXのプロダクトは、確かな技術をベースにしています。例えばLayerX インボイスやワークフローは、OCR技術と学習により、手入力をなくすことをコンセプトにしています。

これは何もめちゃくちゃ尖った技術を選択していこうという意味ではありません。実際、使っている技術スタックはある意味普通です(Go, TypeScript, AWS etc...)。

個人的にDXとは、「技術とツールが普及し、進化し続けている現在、今ある業務をゼロベースで構築するとしたら、本当に同じやり方でやりますか?」という問いなのかと捉えています。その中で、新しさは関係なく、最もフィットした技術を選択し、技術とプロダクトがよりよくする未来に賭けていきたいと思っています。

社内でも技術で最大限レバレッジをきかせるために、SaaSを圧倒的に活用して、コア業務に集中できるようにしています。Hubspot, Salesforce, Airtable, Zapier, Miitel, Autify, Notion, Sendgrid, Zendesk, LayerX インボイス・ワークフロー etc... 優良なSaaSを使い探索し続けることは、当たり前の水準をあげるためにとても大事です。

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ちなみに「Bet Technology」は、ある意味当たり前に内面化しすぎていて、実は社内では言われる機会は少ないです。この言葉が大事になるのはむしろこの後だと思っています。組織が大きくなる中で、様々な職種の人やコミット度の人が入り混じったとしても、テクノロジーとそれが織りなすプロダクトを大切にする組織であり続けたいという気持ちがこめられています。

Trustful Team

これもよく使われる言葉です。

各自がプロフェッショナルとして、時にはシビアな判断も含め、実行するチームを目指す。そのためにも、おたがいを信頼し、透明性のあるコミュニケーションを徹底しよう。

僕たちは組織の透明性を執拗なまでに重視しています。一例をあげるだけでも、

・経営会議の議事録はその日のうちに公開されます。
・毎週の全社定例にて代表がたっぷり組織と事業について話した上で、各事業部の詳細なレポートと、会計上の数字をみることもできます。
・slackのpublic channelの利用率は97%をマークしています。特別な理由がない限りprivate chatとDMは利用されません。
・経営的な議論をするslack channelがあります。

それらの情報をもとに各位が有機的に動けること。それが自然と組織の方向と合致し、アラインされること。それこそが現代の経営において最も大事なことだと思っています。

インターンのメンバーにもそれぞれ重要な役割を担っていただいています。インサイドセールスやOCRの重要なロジックを任せるなど、それぞれの人を信頼し、最大限に力を発揮できる環境にしていきたいと思っています。

…なんかカッコいいことばかり書いてますが、要するに、「信頼できる楽しいチームで、ワイワイ背中を預けあって良いモノつくって届けていこうぜ!」くらいのお気持ちです。せっかくチームで作っているので、皆の力を結集させて、遠くまでいきたいですよね!

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(わいまつさんにCTOをお渡ししたときのakkyyさんの日報です。)

Fact Base

外部環境が変わり続ける中で、勘や社内政治に頼らず意志決定をするために。数字や事象などファクトに従って、柔軟に、冷静に、行動をおこしていこう。

ファクトで判断するために、最も大切なのは組織の透明性です。

LayerX インボイス・ワークフローを作るにあたって、実際のお客様の声を何より参考にしました。ワークフロー自体も、最初から構想にあったわけではなく、インボイスを導入するにあたってお客様の声を丁寧に定量化した結果生まれたものです。

セールスにおいてはSalesforceに情報を集約してセグメント理解やアクションに落としていっています。まだまだ手が回っていないところでもありますが、カスタマーサクセスにおいても、実際の利用状況をダッシュボードで可視化し、本当に満足の行く使われ方をしてもらっているか、ヘルススコアとして数値化していきたいと思っています。(それ専用のエンジニアも募集しています。)

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fukkyyがsalesチームにパートナー様を紹介してくれたときの発言です。

これだけ日本語です! 個人的にも一番好きな行動指針です。

LayerXは、⻑期的な視点で社会の発展に寄与する存在であり続けたい。短期的な売上至上主義に走らず、仲間や社会から信頼を得られる行動を追求しよう。

Trustful Teamに被るところもありますが、仲間のため、社会のために貢献することが良しとされる文化です。

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エピソードとして、他社を意識してヒートアップした発言をfukkyy(代表)がしてしまったときに、即座にそれが指摘され、週明けの全社定例でfukkyyが「徳が低かった。こういうことほど忖度することなく言ってほしい、多面的に評価してほしい」と反省話をしたことがありました。

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事業を本気で行うと、ややもすると短期的な視点に陥りがちです。あくまで長期的なミッションを達成するためにここにいることを意識し続けたいと思っています。

 その他

その他、よく社内で使われる言葉、よしとされる言葉はこちらです。

長くなっちゃうので解説は省略しますが、肌で感じてください!

朝令暮改

泥臭い

長時間働くより長期間

爆速開発 / デモ駆動開発

全員で採用

深い自己紹介

…というわけで、行動指針を紹介していきました。2021年でも、行動指針が根付いている事がお伝えできていれば幸いです。

We are Hiring!

なんとなく楽しそう / こんなチームで働いてみたいかも?という方、ぜひお話しましょう〜!

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おまけ:日常風景

ちょっとカッコいいことを言い過ぎた & せっかくslackを貼り付けまくったので、普段の様子も貼り付けていこうと思います。

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要するに:LayerXは怖くないよ!!!!!!!!

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