宇田川

コラムやレポート、小説など音楽が好きです

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  • ライブレポート詰め合わせ

最近の記事

ライブもフェスもない世界で生きる僕等は20代

 2020年初頭から猛威を奮っているウイルスは、身体的な影響以上に経済や精神の方に大きな影響を与えているなと、他人事のように思っている。世の中が右往左往している中、御歳22歳の私の生活は驚くほど、いつも通りに続いている。 明日の世界がどうなるか分からないのだという事実を、世の中の全てを以て見せつけられていても、私は尚、「2021年新卒」という襷を受け取って生活している。2021年が2019年と同じようにやってくるとは限らないのになぁ、と思いながら私は慣習に抗う術を知らないのだ

    • わたしのTOGENKYO 感想戦 クリエイターインタビュー第3弾

      先日、最終回を迎えた『#わたしのTOGENKYO』。 この記事では企画の感想戦として、全3回に渡る全ての『#わたしのTOGENKYO』企画に参加していただいた3名に、企画のことから創作に関しての考え方まで、インタビューをしました。 企画に提供していただいた作品のエピソードもたっぷりお聞きしたので、ぜひ一読していただければと思います。 最終夜である今回は、こしの(@tan_dunno)さんのインタビューを掲載いたします! 作品について意外にも、興味深い話をたくさんお聞きしたの

      • わたしのTOGENKYO 感想戦 クリエイターインタビュー第2弾

        先日、最終回を迎えた『#わたしのTOGENKYO』。 この記事では企画の感想戦として、全3回に渡る全ての『#わたしのTOGENKYO』企画に参加していただいた3名に、企画のことから創作に関しての考え方まで、インタビューをしました。 企画に提供していただいた作品のエピソードもたっぷりお聞きしたので、ぜひ一読していただければと思います。 第二夜である今回は、ユユ・マル(@yuyuyuyumaru15)さんのインタビューを掲載いたします! 企画最終回に提供していただいたあの(!)

        • わたしのTOGENKYO感想戦 クリエイターインタビュー 第1弾

          昨日、最終回を迎えた『#わたしのTOGENKYO』。 この記事では企画の感想戦として、全3回に渡る全ての『#わたしのTOGENKYO』企画に参加していただいた3名に、企画のことから創作に関しての考え方まで、インタビューをしました。 企画に提供していただいた作品のエピソードもたっぷりお聞きしたので、ぜひ一読していただければと思います。 第一夜である今回は、あお(@ao_loop_)さんのインタビューを掲載いたします! 過去の作品のお話も伺ったので、これを気に前回以前の作品も遡

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        • ライブレポート詰め合わせ
          7本

        記事

          FR繝?D繧コRHYTHM AREェ繝A20?邨 〜終わ縺?ないMUSIC〜 ライ繝ゥレポ昴?繝

             オレンジや朱色のライトが会場中を埋め尽くしていた。彼らの再登場を待ちわびる空気は、見慣れた昂りだけではなく、愛おしくて仕方ない家族を見つめるような柔らかさがあった。 「俺らの音楽はどうでしたか?」 観客の声に応えて再び現れたメンバーはそう言って、満面の笑みを見せる。それから四人は二手に分かれて会場内の花道を歩き、センターステージへと向かった。多くの観客が間近に迫る彼らの姿に歓喜の悲鳴を上げ、手を降っていた。 彼らが彼女の目前を通り過ぎるとき、彼女はどことなく呆け

          FR繝?D繧コRHYTHM AREェ繝A20?邨 〜終わ縺?ないMUSIC〜 ライ繝ゥレポ昴?繝

          パスピエというバンドに置いていかれないように人類は進化せざるを得ない

          パスピエ、というヤバいバンドがいる。 ジャンルとしては『ロックバンド』ということになるのだろうが、一言に『ロックバンド』とはまとめきれない生態を持つこのバンド。私は先日このバンドのライブを観に行った。 パスピエの結成10周年を記念して人見記念講堂にて開催された『EYE』(『祝い』と読みます)。本編ラストの一曲を聴き終えたとき割れんばかりの拍手を送りながら、私は隣にいた友人に思わず声をかけていた。 「これは、ヤバいものを観てしまったんじゃないの」 パスピエというバンドはヤバ

          パスピエというバンドに置いていかれないように人類は進化せざるを得ない

          THE KEBABS 大ナナイト vol.128 ~TAKASAKI club FLEEZ w/ハルカミライライブレポート

          【セットリスト】 1. THE KEBABSのテーマ 2. THE KEBABSがやってくる 3. 恐竜あらわる 4. すごいやばい 5. Cocktail Party Anthem 6. メリージェーン知らない 7. THE KEBABSは忙しい 8. 台風ブンブン 9. ジャキジャキハート 10. 枕を変えたら眠れない 11. お願いヘルプミー 12. 猿でもできる 13. ガソリン 14. THE KEBABSのテーマ 今回がvol.128となった「大ナナイト」。この

          THE KEBABS 大ナナイト vol.128 ~TAKASAKI club FLEEZ w/ハルカミライライブレポート

          XIIX「White White」Live2020.01.30@BIG CAT ライブレポート

           2020年1月30日、大阪 BIG CATで開催されたXIIXの初大阪ワンマンライブである「White White」のライブレポートを以下記していく。 2019年にUNISON SQUARE GARDENのGt.&Vo.斎藤宏介と、様々なアーティストのサポートとして活躍しながらコンポーザーとしても名高いベーシスト須藤優、という手練れのアーティスト2名で結成されたXIIX。今回のライブは、彼らのファーストフルアルバムを引っ提げて行われたツアーであると同時に、XIIXが初めて

          XIIX「White White」Live2020.01.30@BIG CAT ライブレポート

          表象から紐解く音楽の展望

          (授業の一環で作成したレポートなので、詳細まで掘らず「ふーん」ぐらいの気持ちで読んでください。しっかり読み返すと不正確な情報も多々あるので…) ソングライター田淵智也の楽曲から紐解く音楽の展望 はじめに  アーティスト田淵智也は、ロックバンドUNISON SQUARE GARDENのベーシストであり、ソングライターでありながらUNISON SQUARE GARDEN以外のアーティストにも楽曲提供を行うなど、これまで非常に多くの楽曲を制作している。その楽曲数は2019年現

          表象から紐解く音楽の展望

          『つまらない歌こそ デカい声で歌ってやろう』

          私は、誰かの好きなアーティストがその歩みを止めることがどれだけ大きなことなのかを、今日この日まで何も分かっていなかった。 どこかでバンドが解散して誰かが悲しんでいる。 どこかでアイドルが卒業して誰かが悲しんでいる。 それを見て 「私も残念に思います」 なんて言うのは酷く身勝手だし、そんな気軽に発していい言葉ではないと今までは思っていた。 全くそんなものは実在しないのに 『悲しむ権利』 というものがこの世界には暗に存在していて、 その権利を持っている人が、真に悲しんでいい人

          『つまらない歌こそ デカい声で歌ってやろう』

          EP『VISION』ディスクレビュー

          10月9日にNEW EPをリリースしたフレデリック。 『VISION』と銘打って、世に放たれた3曲入りの本作について紐解いていく。 まず、『VISION』はどうしてこのタイミングにリリースされたのだろうか。 前作『フレデリズム2』を発表してから約半年、来年の2月に控えている横浜アリーナ公演まで約4ヶ月。 そして、『FREDERHYTHM TOUR 2019 ~UMIMOYASU編~』の幕が開ける直前というこの時期。 考えうる理由はたくさんあるが、ここでは私の持論を紹介した

          EP『VISION』ディスクレビュー

          短編小説 『夏の船』

          (本作は、以前Twitterにて投稿したオリジナル短編小説『夏の船』を再校し、加筆修正を施したものです。) 【朝凪】 どこかの街の誰かさん へ はじめまして。 この手紙を拾って、読んでくれたあなた。 風船に手紙をくくり付けて飛ばしたら誰かに届くかしら、とドキドキしながら、私はこの手紙を書いています。まるで少女マンガみたいだと笑って捨ててしまってもかまわないけれど、読んでくださったあなたがどんな方なのか、ちょっぴり気になるような気もします。差し支えなければ、この便箋の裏に

          短編小説 『夏の船』

          小説『桐島、部活やめるってよ』をようやく読んだ話

          ずっと本棚の一番目立つところに置いたまま、手をつけていなかった小説がある。積ん読にすら入っておらず、 「もう明日から読むつもりだから!」 と、最前列に置かれたその小説は数ヶ月そのまま放置されていた。 2012年に初版が出版され、書籍は大ヒット。映画化までされた名作『桐島、部活やめるってよ』を、私は遅ればせながら本日読むことを決意した。 そして本日中に読了した。 私がこの小説を読むのを躊躇っていた理由はただ一つ。 私も、高校のときに部活を辞めているからだ。 その点に関して

          小説『桐島、部活やめるってよ』をようやく読んだ話

          人生を変えた一枚なんてないです!

          先日、あるライター講座で 『自分の人生を変えた一枚』 というテーマで文章を書くことがあった。 ここで言う一枚、は音源ディスクの意味での『一枚』ね。講座の最終課題として与えられたこのテーマに、私は今でもずっと頭を悩ませ続けている。 あなたにはありますか?『あなたの人生を変えた一枚』。大手を振って「ある!」と言える人のことを私は心から尊敬したい。 正直に言うと、私はその課題を与えられたとき 「そんなもんねぇよ!!」 と心から思った。これは別に私は音楽に対して興味がないとかド

          人生を変えた一枚なんてないです!

          UNISON SQUARE GARDEN 7/27 プログラム15th ライブレポ

          (注! 私が見ていた場所の都合上、ステージの様子を具に見て記憶することができなかったので、主に私の感想みたいな内容なので、それでもいいよという方は読んでいただければと、思います) こんにちは、DAです。 こんばんは。 今回はライブレポです! 7月27日に舞洲スポーツアイランドにて開催された、UNISON SQUARE GARDENの結成15周年を祝う記念のライブに、行ってまいりました。 今日はその、『UNISON SQUARE GARDEN 7/27 プログラム15th』

          UNISON SQUARE GARDEN 7/27 プログラム15th ライブレポ

          FREDERHYTHM TOUR 2019~リリリピート編~ 名古屋Electric Lady Land ライブレポ

          こんにちは、DAです。 こんばんは。 今回の記事は、ライブレポです! 7月3日に名古屋Electric Lady Landにて行われた、『FREDERHYTHM TOUR 2019~リリリピート編~』のライブレポです。 計パソコン3台、スマートフォン4台、というほぼほぼハッカーみたいな状況で一般チケット戦争から、チケットをもぎ取った本公演。 個人的には、初の名古屋遠征だったのでその点も含めて(名古屋の会場がどうだったか、という点)レポを書いていけたら、と思っております。

          FREDERHYTHM TOUR 2019~リリリピート編~ 名古屋Electric Lady Land ライブレポ