2歳戦の向き合い方・新馬編(初心者向け)
モスです!
昨日はいきなりクラシックの思い出書いたと思ったら、まさかの2日連続で…しかも今日は2歳戦の事を話すという、ドタバタぶり。
ただ、昨日の話は雑記でしたし、2、3日は少しだけ競馬に対する考え方のお話を出来たらいいかなと思います。
クラシック戦線がほぼ確定した今だからこそ、実例なんかも交えて話せる事も多いと思いますし。
タイトルにもある通りどちらかと言えば初心者向けになると思いますが、ベテラン勢でも使える部分もあると思いますので、時間ある時に目を通していただけると幸いです。では早速!
新馬戦の向き合い方
前走データが無い新馬戦は多くの方がスルーの傾向が強いと思います。ぶっちゃけ、僕もそこまで本格的に買う事はしません(笑)
ただ、新馬戦というのは能力差が一番出やすいレースである、というのは確実に抑えなきゃいけないポイントだと思います。
コントレイルもデアリングタクトも勿論新馬戦に出走している訳ですが、同じ新馬戦を戦ったメンバーは全頭が重賞級って事は無いわけですよね?今でこそ三冠馬の称号を手に国内G1戦線の主役を担う馬で、その相手は無論のこと海千山千の猛者揃い。でも新馬戦の相手は必ずしもそうではなく、なんなら同じ新馬戦走った馬の中には未勝利を勝ち上がれずに引退…という馬もいる、というよりもそういった馬が一緒に走るケースの方が多いです。
いわば、新馬戦は玉石混交。G1レベルも未勝利レベルも一緒に走る数少ないレースなのです。
しっかりと馬のリサーチをして、前評判の高い馬であればあるほど、好走率は重賞など上のクラスよりも高くなるでしょうし、勝ち負けになる可能性も高いです。そのリサーチの仕方をポイント分けて説明させていただきます。
血統・種牡馬の狙い・母馬の素質
2歳馬を見る上で、血統は外せないポイントになるかと思いますが、そこまで難しく考えなくてもいいと思います。
まず初仔でなければ、母馬からの情報や兄姉の好走パターンなども見つけられます。
例を挙げると、クリソプレーズという母馬。
産駒の代表例はというと、マリアライト・リアファル・クリソベリル・クリソライト。
マリアライトはエリザベス女王杯・宝塚記念のG1を勝った名牝で父ディープインパクト
リアファルは神戸新聞杯勝ち、菊花賞3着の実績ありで、父ゼンノロブロイ
クリソベリル・クリソライトの兄弟は父がダート種牡馬のゴールドアリュール、クリソベリルはチャンピオンCと地方交流G1を3勝の現ダート界のトップ、クリソライトは地方交流G1と韓国のG1を勝つなどの活躍。
サンデーサイレンス系の種牡馬が相性良いのでしょう、芝はディープインパクト・ゼンノロブロイで重賞勝ちさせて、ゴールドアリュールはダート界で大活躍の産駒を輩出する。実現こそしませんでしたが、この母馬にキンシャサノキセキやミッキーアイルなどの短距離のサンデー系の種牡馬をつけても短距離界で結果が出せた可能性もあります。
最後の産駒にキタサンブラックをつけていて、どうなるか期待していたのですが…早世してしまい、ターフを駆ける事は出来ませんでした。
ただある程度お分かりになると思いますが、種牡馬の特徴がしっかり出せて強い産駒を輩出出来る母馬である、というのは明確です。こういった実績ある母馬の産駒、そして実際に適性のありそうな番組に出走するなら狙う、というのは結果が出る可能性高いと思っています。
あとはアメリカ系の種牡馬を狙う事でしょうか。
基本的にアメリカの競馬は2、3歳でガンガン走らせて即引退!というケースが多く、その分活躍して種牡馬に上がる馬の特徴も早熟傾向が強いです。という事は産駒も2、3歳に活躍する早熟の馬が遺伝的に多い訳です。
今の日本のクラシックを賑わす種牡馬、ディープインパクト・ハーツクライ・オルフェーブルなどなども、元を辿れば1989年のアメリカ最優秀3歳牡馬のサンデーサイレンスにいきつく訳で、3歳で活躍した早熟傾向の強いサンデーサイレンスの血統は2、3歳で活躍できる為にクラシック戦線に出てきやすい、というのも理にかなっています。
全てのアメリカ系の種牡馬が早熟で日本競馬にフィットする訳ではないですが、ヨーロッパに比べると仕上がりが早い馬が多いというのも覚えておくと新馬に強くなるポイントだと思っております。
オーナー・調教師の狙い
次はその馬の値段や価値を知ることです。
今は大まかな取引額やクラブ馬の一口金額なども調べやすいので、その馬の期待値がある程度算出しやすいです。勿論高値で取引された馬が必ずしも強い訳でないのが競馬ですが、ノーザンファーム系のクラブ馬や大物オーナーが選ぶ馬の時点で、素人が選んでいない=走る下地のある馬の公算が高いハズです。
また、新聞やネットで見られる調教欄も情報は多いです。併せ馬のパートナーが未勝利馬なのか、重賞級の馬なのか。有力厩舎なら尚の事ですが、新馬の調教パートナーが上のクラスの馬という事は、それだけの期待があるという裏付けになります。
極端な例えになりますが…コレを読むあなたが日本を代表するボクサーで、そのパートナーがその辺の高校生って事は無いですよね?ある程度実力が保証されたパートナーを当てられる訳ですし、トレーナーも意図的に実力のあるパートナーを当てるハズ。逆に実力あるスーパー高校生なら、日本チャンピオンレベルとトレーニングさせてもらえる機会もあるかもしれない。
若干違いはあると思いますが(笑)、重賞走る馬と併せ馬をするというだけでも、調教師サイドからすれば狙いがどこかに有るハズですし、全く素質の無い馬をパートナーにして重賞を狙う馬の完成度を測る事は恐らくないでしょう。併せ馬の相手を見るだけである程度期待されてるかどうかも見極められるケースが有ります。
こういった誰でも手軽に得られる情報を探すだけでも、新馬戦という難解で何も分からないレースという事は無くなります。馬の実力を自分たち以上に知っていて、自分たち以上にお金を稼ぐ手段としているプロの目線で考えれば、初出走の馬の中でも序列を付ける事が出来る、というのは覚えておいて損は無いかと思います。
と、いうわけで。
2歳戦の向き合い方・新馬編はここまで。
ざっくりとした部分だけですが、コレを読んだから勝てる!って訳でなく、ちょっとしたコツとかヒントになりえる部分を紹介出来たのではないかと思います。
今回は新馬戦の内容でしたが、次回は未勝利!これも考え方は人それぞれなので…(笑)
あくまでも自分の考え方をベースに書こうと思ってます!
また次回お会いしましょう!読んでいただきありがとうございました!
モス
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