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つわの生き方留学が生まれるまで①

去年の2月ごろからぼんやりと構想を練り始め、4月にプレゼンをして、8月から本格的に準備を始めた「つわの生き方留学」が先日無事終了しました。
実施レポを書きたいなと思ってnoteを書き始めたのですが、そもそもどんな企画で、どんな経緯で生まれたものなのか、からお話したくなってしまったので、約1年間かけて準備してきたこの企画の、これまでを振り返ってみようと思います。よければお付き合いください。

初めての津和野訪問

「つわの生き方留学」企画者の私とハルが島根県津和野町を初めて訪れたのは、2019年2月でした。私が当時自称かばん持ちをしていた武田緑さんが、津和野高校へ講演にいくお仕事が入り、「よかったら一緒に行く?」と誘ってくださったのが始まりでした。
「せっかくだから、前後滞在して津和野の取り組みを見てみたらいいよ!」と言ってもらい、その当時私は学生最後ということもあり、ヒッチハイクをしたい欲がとても強かったので、同じくそんなことに興味がありそうなハルを誘い、ヒッチハイクで津和野へ向かうことになったのでした。笑

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結果、京都から姫路くらいまでしかたどり着けなくて(短い笑)三ノ宮から夜行バスで津和野に向かったのですが、そこでの出会いも含めてとても印象的な旅のスタートでした。


津和野での出会い

津和野に無事到着し、たくさんの方に出会いお話しさせてもらいました。
魅力化コーディネーターの山本竜也さん、牛木力さん、石倉美生さん、津和野高校の隣にある町営塾HAN-KOHの塾長の宮本さん、急遽私たち2人を泊めてくださった中島さんご夫婦…。
皆さんとても温かくて、それぞれ津和野に今いる背景は違うけれど、その想いや価値観にふれることで、私たちの中にあった価値観がどんどんアップデートされていくのを感じました。
 
津和野高校には、魅力化コーディネーターとの交流や、地域の方々との交流、学校の敷地内に町営塾HAN-KOUがあってそこのスタッフさんとの交流など、学校にいながら教員以外の立場の大人との関わりがたくさんあります。教師と生徒という上下の関係じゃない、家族ともまた違った、ナナメの関係。そういう、学校と家族以外に頼れる先・学べる先が身近にあることが、社会と子どもたちをつなぐ1つの要素になっているのではないかなと感じました。

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教員志望だったけれど、大学卒業後にまっすぐ教員になるのはなんか違うかも…と思っていた私たち2人にとって、魅力化コーディネーターという仕事があるということを知れて、選択肢がまた一つひろがった旅でもありました。

当時の学びについては、別のブログに書き残しているので、よかったら読んでみてください^^↓


そこから生まれた私たちの「やってみたい」

津和野での滞在中、私たち2人は常に1冊のノートを持ち歩いていました。
気になった言葉、その時感じたこと、疑問に思ったこと…。
そんなことを全てメモしていました。
1日たくさんインプットしたことを消化したくて、その日の夜にお互いにアウトプットをしまくっていました。
同じところにいて、同じことを見聞きしていても、感じることや見ている視点は全然違っていて、お互いのノートを見せ合いコメントし合いながら、話す時間がとても楽しくて、毎晩夜中まで話し込んでいました。
 
そんな風に毎晩話をしている中で、

「こんな風に大学生が津和野に来て
いろんな大人に出会い、
対話することを通して、
自分の価値観を広げたり、
これからの生き方を見つめ直す
きっかけになるような
留学プログラムを作れないかな」

という話になりました。私たちが実際に今回出会った人たちや、得た学びを自分たちだけのものにしておくのは勿体無いと思いました。
 
同じタイミングで、「津和野には大学がない」という話を聞き、中高生にとって身近なロールモデルがいないから、大学生と出会える機会があったら嬉しい、という声も聞きました。
 
だったら、大学生が津和野に来て、津和野に暮らす大人や高校生と対話できる機会を作ることは、大学生にとっても、津和野の中高生にとっても、価値のあることなのでは…!?という話になり、それを石倉美生さんに相談したところ、「4月に、つわのSOUPというイベントがあるから、そこで登壇してみない?」というお話しをいただきました。

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つわのSOUP登壇決定。そして…?


「津和野に大学生が滞在して、津和野に暮らす大人や高校生と出会い対話することを通して、生き方の選択肢を広げる留学プログラムを作りたい!」
 


そんな私たちの企みは、2019年4月に開催された第1回つわのSOUPに登壇することが決まり、より具体化していきました。

<つわのSOUPとは?>
アメリカのデトロイトスープをモデルに作られたリアルクラウドファウンディングイベントです。

①町を元気にするためのアイディアを持った人が参加者の前でプレゼンをする。
②全員のプレゼンが終わった後、軽食を食べながら歓談の時間をとる。
③歓談中に、参加者は一番応援したいと思ったアイディアに一人一票投票をする。
④イベントの最後に開票し、優勝者には参加費として集められたお金が全額贈られる。
⑤優勝者は、集まったお金をアイディア実現のための資金とする。

このような流れで、顔の見える関係性の中で、だれかの「やってみたい」を応援できる。リアルな場のクラウドファンディングです。


2人にとって初めてのプレゼン大会。
本当に緊張しまくりでしたが、早朝に夜行バスで津和野に到着し、高津川でピクニックをしながら、現行の読み合わせを何回もして、いざ本番に挑みました。
 
そして結果は…


 
なんと5組の登壇者の中、もう1組と同立で
1位に選んでいただきました!!!!

 


選ばれた時は本当にびっくりしました。
まさか関西から来た、しかも津和野に来るのは2回目の私たちのプレゼンを選んでもらえたことがとても嬉しくて、さすが挑戦を応援してくれる津和野だなあと、その温かさに胸がいっぱいになりました。
 
同立1位になった宮武さんの「ゲストハウスを作りたい!」というアイデアと、コラボできればいいね!という新しい話もまとまるなど、「つわの生き方留学」が実現に向けて本格的に動き出すキッカケになり、且つ私たち2人の覚悟が決まった1日でもありました。

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つづく…

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