20代の恋愛相談室
※写真と本文は関係ありません。
皆さん恋愛してますかー!恋に溺れてますかー!
世を賑わすSNSにおいて、恋愛マスターとか心理学やってますみたいな肩書きを名乗り恋の相談をおこなう人をしばしば見かける。
あーだこーだ楽しくやっているのはたいへん微笑ましいのだが、ひとつ忠告することは「真に受けるな」ということである。
まず相談を受けるほうはほぼ20代だ。大学生だっていてる。
仮に中1から恋愛経験が始まったとしても10年ちょいだ。その中で何人と付き合い、振り振られを繰り返してきたのか。1年ごとに付き合う相手が変わっても10人とかだろう。それくらいの恋愛経験で「マスター」を名乗るのはいかがなものか。
いやおれは30人と付き合ったぜとか言われてもスパンが短くなるだけで、数ヶ月で恋愛関係を解消するような生活を繰り返してる男ははたしてどうなんだろうか。
心理学もしかりである。心理学はあくまで心理を推測するものであり、予想・推理・統計でみた傾向だ。100%はない。(しかし当てはまりがちではある)
そして相談者もまた10代20代の恋に恋するお年頃という点がこの問題に拍車をかける。
彼ら彼女らは気になる異性の胸の内を知りたい一心で藁にだって真剣にすがりつくのである。
そして言われたことに対して心当たりがあれば「すごい!この人はわかってくれてる!」となる。
いやそれわかってないよ!たまたま一致しただけだよ!と、声を大にして言いたい。
だがそれでいいのだ。
若い頃はそれで昂ぶったり胸が締め付けられたりするのが青春なのである。ひとりで悶々とせずに(それも楽しいが)他人の意見を聞いて自分なりに取捨選択をしてほしい。
などと40歳を過ぎて思ったことを書き連ねたが、実を言うとこれは自分への鎮魂歌である。
何を隠そう私も20代のころは自分のことを恋愛マスターだと思っていたし、恋愛相談にとどまらず人生相談まで展開するというド級にイタい青春時代を謳歌していた。いわばここは自戒の念を込めまくりの懺悔室なのである。
だがしかし、いつの世も人は恋愛に限らず相談をしたがるし、相談をされたがる無間地獄だ。
いつしか家庭を持ったとき、思い返してほしい。
なぜあんなに恋愛に盲目になっていたのかと。
でもその経験はけっしてムダではないし、虚無でもない。ただ恥ずかしさだけが残るいい経験だったのだ。
と、自分を正当化していきたい。
ちなみに恋愛相談は随時受け付けております。