傾聴をつかんだと思えた日のこと
昨夜、一年ぶりに連絡を下さった方がいた。
最近、ご親族を亡くされ、気持ちが浮上できない、
亡くなったのは、自分のせいなのではないか、と責めてしまう、と
その辛さを語っていらっしゃった。
こんな時に、
ここぞとばかりにいい人ぶって、
言葉を尽くして励ますことは、
自己満足でしかない。
なので、
「そうなんですね。」
「寂しいですね。」
「どうしてそう思うんですか?」
と、最低限の相槌を挟みながらつづく、
文字だけの会話を続けた。
1時間後に
「ありがとうございました。
聞いていただけてスッキリしました。
明日からまた頑張れます」
と言われて、
これでいいのか!と実はびっくりしていた。
私は、傾聴というのが苦手すぎて、
ついつい余計なアドバイスをしてしまうのをやめられなかったのだ。
なるほどー。極意はこれか。
励まそうとか、寄り添おうとか、思いすぎてると、
言って欲しい言葉はなんだろう?と相手を探る気持ちが生まれる。
でも、探ったところでわからないので
こちらから放つ言葉は的外れになる。
それより、思う存分話して貰えば、
「そうかー、そこが引っかかって辛いんだなー」
「なるほど、そういう背景があるのか」
と見えてくる。
こちらは情報収集ができて、
相手は自分のことが整理できる。
好きなだけ、
気持ちを話して貰えばよかったんだなー。
また一つ納得。
私を思い出して連絡をくれて
ありがとうございました。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。 サポートは、お年玉みたいなものだと思ってますので、甘やかさず、年一くらいにしておいてください。精進します。